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『ふるさと』

辞書で『ふるさと』をひくと「生まれ育った土地」と書かれています。   私は生まれも育ちも東京なので、『東京』が『ふるさと』になりますが   なんだか違和感があります。

『ふるさと』に抱くイメージ は都会ではなく『田舎』です
“ふるさとは遠きにありて思うもの そして悲しくうたうもの”は
詩人の室生犀星が詠んだ詩の一節としてよく知られています。
私が『東京』を『ふるさと』と呼びにくいのは「距離感」の問題?

都会に住む人が里帰りするところが『ふるさと』という感じがします。
コンクリートジャングルの都会は『ふるさと』とは呼びにくいですね。

私が『ふるさと』と呼べる場所は熊本県の阿蘇です。
阿蘇は私の亡き両親が「生まれ育った土地」で
私が幼い頃、乱舞する蛍を追いかけまわした記憶が
私の心の中にゆるぎのない原風景として残っています。

童謡『ふるさと』の歌詞が心に響きます。

兔追いしかの山  小鮒釣りしかの川 
夢は今もめぐりて 忘れがたきふるさと
 ・ ・ ・ ・ ・

私は東京を『ふるさと』とは考えられません。
「生まれ育った土地」が『ふるさと』だとは限らないですね。

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