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個の時代を超え、再びチームの時代がやってくる

これからは個の時代だと言われるようになって久しい。Youtubeや各種SNSによって個の発信活動のハードルが下がり、おもしろいこと、オリジナルなことをやっている個人が注目を集めやすくなったためだ。

だがこの先の時代、個の時代から再びチームの時代への転換が起きると考えられる。それは、なぜか。

その理由はこの記事の中にある、この一節。

営業とデータサイエンティストが組んで顧客の課題解決をしたり。研究員と営業がタッグを組んで、地域行政の課題を解決したり。営業やコーポレートスタッフがそれぞれの業務に向き合っていたところから、チームで顧客やカスタマーの課題を解決していくシーンが、ここ数年ですごく増えています。

個として既に活躍できるレベルのデータサイエンティストや営業、研究員が、他の職種の人とタッグを組んで更なる価値を生み出す。個の時代は長所の時代とも言えるが、その長所をうまく組み合わせることで更に大きな強みを生み出す。

現にYouTubeなどでは既にこの現象が見られる。相変わらずアイデア、企画が重要なのは変わらないが、編集は編集が得意な人に、裏方業務は裏方業務が得意な人に任せることで、タレントがよりメインの活動に集中できるようにしているチームが増えてきている。成熟が進むにつれ、チームの優位性はどんどん増してくるだろう。

ところで、この記事の冒頭で、「再び」チームの時代がやってくると書いたが、それはかつての形とは全く違う。昔のチームは労働集約的な発想で、ある一定レベルの技能を持つ人を大量に集め、人海戦術的に強みを生み出す方法。単純に量が多いからこそ個を凌駕することができるというものだった。

しかし、新しい時代のチームは違う。個の時代を生き抜くことができる強みを持った人が協調し、1人では届かない高みへ到達する。
つまりこれからは、昔のように協調できてそこそこのスキルがある人が集まれば強いチームができるなんてことは到底無く、自分の強みを明確に持った人が集まり、さらに協調することで初めて強いチームが出来上がる。

そういう意味で、多くの人にとってはどんどん難しい時代になっていると感じる。個の時代を生き抜くための強みに加え、チームワークまで必要な時代が迫っているのだから。

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