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ポッドキャスト感想:文章を書くことは趣を味わう活動になるという視点の凄さ

ドングリFMは最近過去回をお風呂の中で聴きつつ、最新エピソードは他の番組を同じように追いかけておりますが、最近秀逸なエピソードが続いており、今回もまた秀逸なエピソードでした。
前回はLISTENのコメント欄に感想というか意見を書きましたが、今回はnoteの記事として清書したいと思い、熱量のあるうちに書き綴りたいと思います。

こちらのエピソードで話されている内容を一部引用しつつ、文章としてまとめていきたいと思います。わたしの考えも当然混ぜて記述していこうと思いますので、純粋にドングリFMで何が語られているか、詳しくはエピソードを聴いてください。


これからの文章とは(1.0 2.0 3.0 の話)

こういう言い方をすると反感を買うかもしれませんが、今回の話を聴いて、webが web1.0 → web2.0 → web3.0と進化していったように、webに文章を書くこと、webにものを書くことも、1.0 → 2.0 → 3.0になっていくと、今回のエピソードを聴いて感じました。わたしが考える文章1.0、文章2.0、文章3.0は以下のようです。

web文章1.0

  • とりあえずWebに文章をアップする。アップされた文章を遠隔で見れることに、ただただ興奮する

  • 法律やルール、情報体系などが整備されておらず、色んなところに色んな文章が乱立している

web文章2.0

  • 法律やルール、情報体系が整備され、検索エンジンも進化し、探している文章が見つかりやすくなる。

  • 「人にどうやったら共感してもらえるか」というよりも、「検索エンジンにどうやったら理解される文章を書くか」「多くの人に読まれる文章をどう書くか」に注目があつまる。閲覧数や評価数が正義

web文章3.0

  • 必要以上に検索エンジンの上位に表示されなくていい、はてなブックマークにブックマークされなくていい、仲のいい友達が面白いって言ってくれれば満足、という価値観

  • AIの登場により、効率的・効果的な文章はAIが自動で生成してくれる。人間は文章を書くことをただただ純粋に楽しむ、文章を書くという趣を味わう、文章を嗜む、という感覚が増えてくる

文章を書くことを味わい、身近な人に届ける


もちろんweb文章2.0が古いからダメ、ということを言いたいのでは決してありません。AIには書けない味のある文章に読んだ人は共感するし、バズることで承認欲求は大いに満たされるし、そつない文章を書くことで、下手だから恥ずかしい、という恥をかくということも気にしなくていいと思います。多くの人に見られ共感されるということはそれはそれですごいことだと思います。

ただこれからの時代は、文章を書くことが完全な趣味の世界になっていく、茶道や華道のように趣を味わい、マインドフルネスのように余計なものから解き放たれ、文章を書くことだけに集中することに重きが置かれるように思います。

このエピソードを聴くまで、私自身もまだ少しweb文章2.0のままアップデートされていないところがありました。「どうやったらnoteでバズる文章をかけるか」「どうやったら自分の書いた文章が本になり本が売れるようになるのか」ということをほんの少し、一ミリだけですが思っていました。

でもわたしの人生が、「大きな舞台で何者かになり大成する」というよりは、「身近にいる目の前の人が自分のしたことで喜んでくれることに価値を感じる」ということを選択したように、webの文章も不特定多数の人に評価されるというよりは、仲の良い友だちや知人がいいね!面白い!と言ってくれることに重きをおいていきたい、そういう時代になっていくと思いました。

そういったことを見通せる千里眼を持つ二人の発言が本当に秀逸だと思い、今回このnoteに書きました。

このエピソードで自分が大事だと思ったところ


今回のドングリFMのエピソードでわたしが大事だと思ったところを箇条書きにします。一部その言葉を受けてのわたしの意見も入っております。キーワードとしてご参考いただければと思います。

  • 文章を書くことが完全な趣味の世界になっている。茶道や華道のように。

  • 文章を書くことの趣を味わう。「文章を書く」を嗜む。

  • 人間はただただ純粋に書くことを楽しむようになる、お茶やジョギングのように。

  • 「シェアされたい」よりは「こうやったらより楽しく書けるのではないか」を突き詰める、「文章道」のようになっていく。

  • 純粋に(文章を書くという)道を楽しむ。ただ書くだけでいい。

  • やたら面倒くさい、文章を書くことにやたらこだわっている。その面倒くささの過程が楽しい。

  • AIによって、人間が純粋に文章を書くことを楽しめるようになった。

  • AIによって文章を書く仕事がなくなるという絶望感よりも、仕事で文章を書かなくて良くなった、文章が仕事じゃなくていいんだ、っていう解放感や喜びにあふれ、これからがより楽しみ。

  • 自分の文章の下手さを楽しむ。うまく書く必要はない。書いた人がよし!と思えばいい。

  • ポッドキャストはいい無駄さがあるけど、文章もこれからいい無駄さが出てくる。いい無駄さのある文章がいい。

ここまで読んでくださりありがとうございました。

このnoteがパーソナリティの二人に届き、面白いって言ってくれてるわぁ、と思ってもらえると嬉しいです。

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