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コミュ障ママのPTA役員について

去年の今頃はまだ幼稚園の卒対役員として、ポンコツっぷりを露呈していたところだっただろう。それすらも既に遠い記憶となりつつある今、やっとフラッシュバックしなくなってきたところではあるけど、いまだに抜けきれてない。
(※その苦い経験は以前に書きました)

そして、また子どもが小一の今、私はPTA役員をやっている。6年間で児童1人につき役員を1回というノルマ制のPTA。5年生まで逃げ続けると、PTA会長や副会長(みんながやりたがらない)になるかもしれないくじ引きに強制参加するのが慣例と聞く。射った矢が刺さった屋根の家の子どもを生贄にするような、村の忌々しい伝承のようだ。
その話を人づてに聞いたときは恐怖で震えたものである。

よって、子どもが1年生になったタイミングの役員決めで、早々に手を挙げた次第である。
役職については、おそらくどの小学校でもよくある、交差点の旗振りをする役員だ。
なお、この役員の仕事についても若干濃淡があって、部長や地点リーダーになると、業務が増えたり、人との折衝が必要になるのだが、役員全員によるじゃんけんの結果、ヒラの役員というありがたいポジションを得たのである。(もちろん立候補する者などいないので、ジャンケンで決めるのが慣例とのこと)

そんな経緯で旗振り役員(ヒラ)になったのだけど、およそ1年ほどの経験から、コミュ障的には心理的負担の少ない役員であったと語っていきたい。

旗振りの仕事としては、1〜2週間に一度、「1人で」指定地点に行き、30分ほど横断歩道にて青信号時に旗を持って、児童を誘導する。以上。
つまり、1人で完結するのだ。最高。

もちろん真夏も真冬も、雨でも雪でも、休校にならない限りは必ず行かなくてはならないので、体力的には厳しい部分もある。

でも、そんなことはコミュ障にとってはさほど大きな問題ではないのだ。卒対のときみたいに話し合いで何かを決める必要はないし、買い出しに行くこともないし、人前で何か話したりすることも、ママ同士で○○ちゃんと呼び、距離を詰める者もいない。
ただただ、リーダーの決められたシフトが送られ、当番の日に立ちさえすればいい。
そして、一年が終わり、役員ノルマクリアーだ。

コミュ障にとっては、「果てない草原、風がビュビュンとひとりぼっち」はむしろ快適であり、「都会の人ごみ、肩がぶつかってひとりぼっち」の方がしんどいので、朝の孤独な30分を過ごすだけで役員のノルマが終わるなら、むしろ望むところである。

そういえば、この旗振り役員が特徴的なのは、お母さんに限らずお父さんが活動することが多いことだ。自転車で現地に行き、スーツで旗を振った後にそのまま出社する人もいる。確かにお母さんだけがその役割を担う必要はない。

とにかくコミュ障にとっての高ストレスな環境というのは、人との折衝が必要だったり、複数人で集まる場であることを、昨年度との比較で改めて感じた次第だ。

ほんとなんでこんなに人と接するのが苦手なのに、去年は卒対役員になったんだ、自分。

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