あなたは中二病？　８つのタイプごとの正しい目標の立て方：「やる気が上がる8つのスイッチ」

ハイディ・グラント・ハルバーソン「やる気が上がる8つのスイッチ」を読みました。

メンタリストDaiGoが「一年の初めに読んで欲しい本」としておすすめしていたものです。

読んでみて、みなさんが新年の目標を立てる上でも大いに助けになると思ったので紹介します。

この本ではみなさんを性格ごとに８つのタイプに分類し、モチベーションを維持するための作戦を考えていきます。

８つのタイプとは？

３つの質問から分類します。

質問１　あなたの物事の取り組み方は？

　→　失敗を犯さないことを重視する前例踏襲型「回避フォーカス」

　→　大きな成功の夢を描き手っ取り早く結果を求める「獲得フォーカス」

質問２　あなたの目標達成のマインドセットは？

　→　結果を出すことで誰かに認めさせたい「証明マインドセット」 

　→　昨日の自分より成長することに喜び「成長マインドセット」

質問３　達成できる能力があると思うか（自信の有無）

　→　あり

　→　なし

質問の結果により下の８つのタイプに分類されます。

理想のゴールが２つあります。

①　熟練の匠　：　責任感強く慎重、ミスがなく専門性が高い。自分の周囲も高めようとする。退屈な人、まじめな見習い、臆病者はこのタイプを目指そう。

②　新星　：　エネルギッシュで楽天的なアイデア屋、壁にぶつかるほど力が湧きリスクを恐れない。うざいやつ、やる気の空回り、中二病はこのタイプを目指そう。

　※　すでにこの２タイプのどちらかの人は、今のマインドセットや自信、スタイルで大丈夫。以降の記事は「どうして、どのように今の自己タイプを維持するべきか」という観点から参考にしてください。

結論：まずは成長マインドセットを切り替える

自信も大事ですが、「証明マインドセット」の持ち主の人は、第一段階としてマインドセットを変える必要があるようです。ハイディ先生曰く「マインドセットを変えることは難しいが、不可能ではない」。

すでに成長マインドセットを持っている方は次のステップにお進みください。

段階①　目標を立てるときには成長を意識したものにする」

トリガーワードは「学び」「改善」「発展」「成長」「前進」「将来的に」。目標を次のように言い換えてみてください。

良きリーダーになりたい　→　私はよきリーダーになるために必要なことを学びたい。

良い人間関係に身をおきたい　→　私は良い人間関係に身を置くためのスキルを学びたい。

段階②　if-thenプランニングをする

「こうなったらこれをする」と予め決めておくことです。ｉｆ-ｔｈｅｎプランニングで成功確率が２倍から３倍も上がるそうです。

例えば

「人から認められたいと思って目標を決めてしまっているときは、この目標を達成することがいかに自分を成長させてくれるかという観点から考えるようにしよう」

といった感じ。

そのほかにも普段から高すぎる期待値を変えてみたり、他の人と比べないことを意識してみましょう。

気がついたときに自分のマインドセットを変えることをしていけば、そのうちにそれが自然にできるようになっていきます。

マインドセットの次は必要なスキルと自信を身につける

実践あるのみです。

ただし、

　・　獲得フォーカスは「OJT（オン・ザ・ジョブ・トレーニング）」式

　・　回避フォーカスは入念な準備をし、フィードバックを得る

ことがコツだそうです。このあたり、本には具体的な記述はありませんでしたが、もとから行動力のある獲得フォーカスはともかく、回避フォーカスの人はほかの人にフィードバックをもらうよう約束しておくといいかもしれません。

取り掛かるのに時間はかかりますが、ひとたび仕事にかかれば彼らの仕事のレベルは高いのです

とのことです。

自信をつけるトレーニング：最近の成功体験を思い出す

なぜうまくいったのだと思いますか？　すこしだけ考えてみてください。

その答えがもし「優秀だから」「センスがあるから」などという答えのときは要注意です。心理学的にはそうした「コントロール不能要員」に成功の理由を求めるのは失敗のもとなのです。

一方、もしあなたの答えが、 「準備をしっかりした」「頑張った」「うまくいくように計画を立てた」「あきらめなかった」 などであるなら、「コントロール可能要因」に成功の原因を求めていることになります。

大切なのは成功や失敗の原因を自分がコントロールできるものにすることなのです。

まとめ：大切なのはマインドセットと自信

上でも述べたとおり、どのタイプであろうが「マインドセットと自信があればうまくいく」ということです。

要するに

　・　「目標への取り組み方」は変えなくていい

　・　「自信」と「成長マインドセット」は必須なので変えて行こう

ということ。

この８つのタイプ分けは

「正しいゴールを決め」

「ゴールまでに必要なアプローチ」

を決めることに意義があります。

道のりがわかれば、あとは行動するだけです。

２０２０年、素敵な年にしていきましょう！

おまけ：この本はKindleでも読むことができます。

Kindle Paperwhiteの使用感などは下の記事から

勉強を楽しみながら続けるには？