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スマホ断捨離は可能なのか? - ミニマリスト携帯 Punkt. MP02を使った感想(外観編)

韓国映画「パラサイト」を観てきました1610です。

ミニマリスト携帯 Punkt. MP02が手元に来て1週間が経ちました。

スイス製のこの黒く小さい携帯端末はデジタル・デトックス携帯です。
インターネットが出来ません。
アプリもインストールできません。
あるのは電話とアラーム、時計機能、カレンダーなど最低限の機能。
デザインは無印良品の製品なども手掛けるジャスパー・モリスン。

じつは電話機能は契約上の事情でまだ使えておりません。
なので今回は外観やUI面の感想です(電話機としての感想はまた後日)。


Punkt. MP02を購入した経緯


Punkt. MP02は未来の携帯です。
無論、デジタル・デトックスを求める人にとってはの話ですが。

デジタル・デトックス=スマホのようなデバイスから距離を置くことです。

人によって実践方法が違います。
「スマホやらPCやらは持たん!」アーミッシュ風原理主義者(滅多にいない)、「普段はバリバリ使うがルール決めて使わない日・時間を持つ」などなど。

ぼくの場合は?
「スマホ自体を放棄する=環境的に使えなくする」ことを選びました。

「ネットの使えない、電話しかできないようなガラケー」
探しましたが、これが意外とない。
そんなときに出会ったのが、このPunkt. MP02です。


「ミニマリスト専用携帯」なのか?


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まず誤解を解かなければいけません。

分かりやすくするために「ミニマリスト携帯」と銘打ってますが、
Punkt. MP02 は必ずしもミニマリズムを目的とした携帯ではありません。

確かにこの携帯自体は機能を削ぎ落としミニマルです。
が、ミニマリスト専用に作られたかというと実はそうとも言い切れない。
むしろSNSやメールをハードにやる人にこそ、この携帯は意義を果たしうる。

それはこの携帯がテザリング機能を備えることからもわかります。
まとめるとPunkt. MP02のコンセプトは次の通り

・ ビジネス・プライベートにネット環境は必要な一方、僕らの時間を奪ってるよね
・ よって携帯としては最低限の機能だけに削ぎ落としますね
・ 削ぎ落とした機能はWifiモデルのタブレットなどで補完してね(テザリング)

そうした使用スタイルを想定しての設計なのです。

「普段はPunkt. MP02でデジタル的刺激を最小限にする。
 モバイルアプリが必要な時はテザリング機能を介して、
 別に持ち歩いているWifi端末等で使う」

つまりはメールやSNS、ゲームなどモバイルアプリのユーザーを排除しない。
むしろそうしたユーザーの中でも特に「ヘビー」な人たちにこそ、

「テザリングを介さなければ使えない」
「二台目の端末が必要」

という、この意図的な心理的ハードルがちょうどよくハマる。
徹底したネット・アンチならばテザリングなどそもそも必要ないはず。

またミニマリズム自体も誤解されやすい概念です。
モノを減らすのは手段であって、目的はあくまで「大事な時間の最大化」。

アプローチは無数にあります。
ミニマリストによってはぼくのスタイルは「無駄が多くミニマルと対極」。
iPhoneで完結する機能をいちいち他の端末で補うわけだし(モノ増えてる)。

ミニマリズムの実践も主眼をどこに置くかによるということですね。


で、使用感は?


感触

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まず、手にしたときの感触がとても心地よいです。
手の中にすっぽり収まるこの感じが不思議とどこかなつかしい。

Punkt. MP02を触ってからスマートフォンを持つと薄っぺらに感じます。

モダンでスマートかもしれませんが、ちょっと冷たい感じ。
じっさい、全面が金属とガラスで冬場なんかはひんやりしますしね。

Punkt. MP02は暖かいです。

ボディは少しざらざらした樹脂製。
ボタンはガラスのように見えますが実際は黒い樹脂のような素材です。

重量も100gとちょうどよく、iPhone 8 の148gよりやや軽い程度です。


ボタン

言うことなしです。
さりげなく自然でかつ安っぽくなく、「The ボタン」です。
ご安心ください。

なんと言っても物理ボタンで携帯を操作するなんて何年ぶりだって感動ですよね。
海外製なのでひらがななどが混じらず見た目がシンプルでかっこいいです
(日本語が悪いわけじゃないですが、併記するとごちゃごちゃしがちですからね)。


液晶画面

画質は良い方だと思います。
レティナではもちろんないですが、近づいたらドットが見えるなくらいの感じ。

特に可もなく不可も無く。

性能云々よりは黒字に白で統一された画面レイアウトがかっこいい。

UIとしてはアイコンとか絵文字とか一切ないです(絵文字の入力自体はできる)。


残念なところ


ボディ背面がややダサい

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※ シールは速攻剥がしました(ちなみにMade in Chinaでした)

お伝えした通り、ボディは樹脂製です。
が、背面だけ素材が違っていて、ツルツルしたプラスチック?な感じ。

例えるならテレビのリモコンの電池カバーみたいな感触と見た目です。

個人的にはここも素材を統一して欲しかった。


アラームのサウンドを切り替えられない


後日「機能編」として詳しくご紹介しますが、Punkt MP02のサウンドは鳥や自然、レトロな電子音などが可愛くて、とにかく最高なんです。

買った動機の半分はこれかもしれません。

残念なのは、サウンドを変えられるのが「電話着信」「SMS着信」の二種類しかないところ。

アラームとか変えれたらよかったな。


独特すぎる英語入力

英語UIで使いたい人は要注意です。

見ての通り、各ボタン、アルファベット・記号が3/ 4つずつ割り振られています。
この3/ 4つのアルファベット・記号の組みをひとまとまりとして考えます。

「例えば2(a,b,c)の場合一回なら「a」、二回なら「b」ってこと?」

…と、思いますよね、普通?

それが違うんです。

例えば「Administrator」と入力したい場合。

① 各アルファベットを含むボタンを順番に押していきます。
A -> d -> m -> i -> n ...
なので
2(a,b,c) -> 3(d,e,f) -> 6(m,n,o) -> 4(g,h,i) -> 6(m,n,o) ... 
② 文字組+順序から想定される単語候補が画面に表示されるので選択します。
 例えば2 -> 3 -> 6 だけだと「Ben(人名)」とかが候補に上がってきます。

うーん、海外では普通の入力なんでしょうか?

文字入力自体ほぼ使わなさそうですが、アドレス帳の固有名詞入力とか大変そう。

なお日本語の入力は一般的なガラケーのそれなのでご安心を。

例えば「カラス」と打つなら

[2]を1回=「か」 / [9]を1回 = 「ら」 / [3]を3回 = 「す」

で大丈夫です。


まとめ


使ってみて分かったのが、すごく人間中心のシンプルなデザインだということ。
その辺りさすがスイスです。

そこを声を大にして言いたい。

「Punkt. MP02はユニバーサルな携帯だ」ということ。

ミニマルな機能を見ると「尖ってんなー」とか言われそうですが、逆です。
いろんな「ちょうどよさ」を考慮して、丁寧に素材や機能を選び抜いた製品。

ぼくからするとむしろ最近のiPhoneの方がよっぽど「尖ってる」んですが、その尖った製品があまりにメジャーになったというところに現代の面白さがあるんでしょう。

おまけ
Punkt. MP02って何やねん? って方に

デジタル断捨離したきっかけについて


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