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2022.11.24 amazarashi Live Tour 2022『ロストボーイズ』

各位、お疲れさまです。末路でございます。
今回はわたしの人生ともいえるバンド"amazarashi"のライブの感想をば。

本来6月に開催される予定だったこのライブ、延期となってしまい、わたしにとっては1年ぶりのamazarashi。喜びもひとしおです。
関係ないけど ひとしおって漢字で「一入」って書くらしい。ためになったねぇ〜〜〜ためになったy

会場の東京ガーデンシアターに隣接するビルに泉天空の湯というスパがありまして(はい気持ち切替えて)、自分へのご褒美とちょっと早い一人忘年会として、その日のお昼からずーっと温泉に浸かったりたっぷりマッサージを受けて、ポカポカもポカポカの状態でライブに臨みました。検温引っかからない?大丈夫??ってくらい体温高めで、血が巡る巡る。温泉×ライブ、思った以上に最高よ〜!ナイス判断!

盟友まるさんとも会うことができ、入場。いざライブ幕開けでございます。


0.オープニング(?)

はじめは無音で繰り返し言葉が表示されていく『私の話』。一曲目直前に秋田さんが読み上げる、という流れだったけど、読み上げる前からぜーんぶ秋田さんの声で脳内再生されてた。「これは秋田さんの言葉だ」ってわかるくらいに書き言葉に特徴があること、本当にすごいよな。

1.感情道路七号線

待ってました待ってました!七ロスはほんとにどの曲もすきなんだけど、どう考えても幕開けはこれしかない。ぶちアゲ。

2.火種

あとでわかることだけど、『爆弾の作り方』の映像と少しリンクしていましたね。やばいね。
ライブ全編とおして思ったことだけれど、このへんでやっと「ああ、秋田さんの根っこはずっと変わっていないんだな」と。

3.境界線

個人的にスルメ曲で、じわじわすきになっていった曲。生で聴く豊川さんのハモリがえぐい。昇天。

4.ロストボーイズ

幕は?!?!?????!

となりました。ありがとうございました。
そんなことある……………?え、いままで紗幕あげてたことあったっけ???理論武装解除の悲しみ一つも〜であげてたっけ?うしろの幕が取れただけだっk
と混乱する頭の中。前曲もあいまって、amazarashiと観客の境界線がなくなったように見えた(わたしの席からは見えなかったけど、実は紗幕二段構えだった?)
とにもかくにもバンドメンバーがひときわクリアに見えて、壁がなくなったことがじわじわうれしくなる。
今回のツアータイトル曲。以前にアップしてた映像とはちがう映像だったけど、こちらのほうがすきだったな。
今年の夏一生聴いていた曲なので、駄目だった過去の自分のことも思い出しつつ、秋田さんのやさしい声によって、しあわせに包まれていました。

5.間抜けなニムロド

不思議な映像だった。ふと気づくと口ずさんでしまう、何気に自分に刺さってる曲。

6.空洞空洞

だいすき曲。うれしさのあまり、ベァッッッて周りに聞こえない程度に変な声が出た。Cメロの豊川さんの刺してくるようなハモりがラヴでな…… 

7.僕が死のうと思ったのは

燃えてますが???!!!??

あら、理論武装解除のラブソング以来の炎演出じゃない??量多いけど燃えなさそう?熱そう大丈夫??と心配がよぎったのもつかの間、あっというまに歌にひきこまれ、こみあげるものがあり。
これも聴いてみればたしかに「あの日の僕」というテーマで、この公演と地続きだったのだな、と。

8.あんたへ

聴いたことないイントロで「まさかの新曲か?」と期待した瞬間にMVとともに『あんたへ』が。
そうくるかーーーっ!ありがとうございます!!!と大歓喜の我。
『あんたへ』はだいすきなんだけどあまり軽い気持ちで聴けない曲で。
個人の感想です。『僕が死のうと思ったのは』や『千年幸福論』とかもそう。本当に奈落の底までおちたときにドーピング的に聴く曲というか。そこまでは言い過ぎか。聴くんだけどさ、ふつうに。とにかくここぞというときに聴くために大事にしている歌。
この公演に『あんたへ』がチョイスされた理由に思いを馳せてしまった。
今日の秋田さんは自分のためにこの歌を歌っているように聴こえた。よく誰かのためではなく自分のために歌っている とおっしゃっているけど、今日は心からそうだったんじゃないかな。

9.夏を待っていました

最初の「チリチリッ」でわかりました。これはわかりますよ。
バンドver.で聴くのずいぶん久々だった。いまCD化されてるライブ音源の『夏を待っていました』はアコギver.しかないから、新鮮な。
そしてわたしはこのMVはいまだにぜんぜんわからんな、と思いました。別にわかりたくもないけども。悪い意味ではなく。ぜんぶがわかったら面白くないじゃない?

10.戸山団地のレインボー

これは映像がわたしと解釈一致すぎて心のなかでスタンディングオベーションした。イメージがまさにそう!って感じの。

11.数え歌

今日イチのびっくり曲。いやあ、生で聴けると思わなんだ。そいですごく泣いた。
紗幕に映される歌詞をみて、あらためて良い歌だな、って思いました。最後の【一つ 二つ】で秋田さんの声がふっと消えてしまって、思わず「がんばれ!」と拳に力が入ってしまった。特に珍しいことでもないけれど(失礼)、病み上がりとなるとなおさら心配だった。あとたぶん本調子じゃなさそうだったし… とにかく『数え歌』を生で聴けたことは本当に嬉しかった〜

12.アオモリオルタナティブ

いい歌よ、ほんとに。映像も。青森に行きたくなる。「くたばる為に生きた訳じゃねえ 〜」のところがばちばちに沁みた。失敗も負けたことも恥ずかしかったことも後悔も、それがなかったらいまの自分ではないのだよな。amazarashiの曲、ライブで聴くことでようやく身体の芯まで沁みる、刺さる、があるあるすぎて。生の歌声は説得力が段違いなんだもの。

13.爆弾の作り方

これもバンドver.は久々?去年のAPOLOGIES限定ライブではやってたけど。てか下手したら初めて生で聴いたかもしれん。いま公式がつくったセトリプレイリスト見ながら書いてるんだけど、わたしがライブに行き始めたヒガシズムツアー以降はないのでは?あったらすいません、お米1合あげます。

14.空に歌えば

虚実を切り裂かれるとどう足掻いても泣いてしまうわたしです。ここがいちばん意外なセトリだった。豊川さんけっこう歌うのたいへんだよな、とか余計なこと考えてた気がする。この歌の豊川さんパートが本当にだいすき。

15.1.0

『空に歌えば』のアップテンポで最高潮のところにこれです。歌が始まる前の映像からして涙腺殴られてた。涙で見えなくなって、まぶしくて、歌が沁み込んでくるばかりで。
はじめは0、そこから0.6になり、それが最後には1.0となって。そこまでの道のりを経て辿り着いたのが今日この夜だ。
『月が綺麗』で【僕は時間を言葉で測る】とあるけど、この膨大な文字数がamazarashiの歴史であるし、こんなこと言うのはおこがましいけれど、それはわたしの歴史でもあって、これだけの時間をどうにかこうにか生きてきて、今日ここでまたamazarashiと会ってライブを見届けることができているのだなとわかって、嗚咽するほど泣いてしまった。
チ。とコラボしたMVの公開と同時にはじめてこの歌を聴いたけれど、正直、amazarashiやリスナーにとってあまりにも大事な歌で、何かとコラボレーションするにはもったいないなと感じていたので、このライブで思いっきりamazarashiに振れた映像を観ることができて本当に、心からうれしかったです。
一日経っても思い出しては涙が滲む。今日までamazarashiを応援できたこと、誇りにおもいます。わたしにとってamazarashiは1です。

16.スターライト

やはりここに行き着くのだな、と感慨深かったです。「いつかすべてうまくいくよ」と繰り返す秋田さんの声が頭から離れない。と思うけど言ってること違うかもしれない、なんせ泣きすぎて朧げな記憶だ。

17.空白の車窓から

この歌は本当に傑作だと思う。amazarashiがぜんぶ詰まっている。Aメロの寂しさも感じるやさしい声、サビの力強さ、【どっかで諦めている】〜の穏やかさと【どんな波が襲っても流されぬように】のだいすきで頼りにしたくなる意志の強さ。
本当にCメロが素晴らしすぎて、【またな またな また会えるかな また会えるよな もう無理かもな もう無理だよな】のところ、生で聴いて昇天した。



人生初の規制退場1番退場で、余韻に浸る間もなく会場をあとにしたのでした。
その日帰って深夜にすこし書いたのと、翌日の今日、仕事の合間にぽちぽちと、勢いでしたためております。

後悔のないように、これからもついていこうと、あらためてかたく決意しました。
今日までamazarashiをすきでいたこと、報われた。新しい夜へ連れて行ってくれてありがとう。

あと何度会えるかどうか。これからも毎年会えるかもしれない、もしかしたら昨日が最後かもしれない。amazarashiの末路が、わたしの末路がどんなものであろうと、amazarashiが生み出してくれた歌と一緒に、これからも生きていきます。これから生まれるであろう歌のこともすこしだけたのしみにしながら。