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おじいの三十三年忌

おじいの三十三年忌かぁ、母方の祖父、亡くなってもうそんなに経つのか。

自分が小5くらいのときだったかな、すでに入院していて肺がんの末期だったはず。

その日はたまたま自分の学芸会の日で、母が観に来ていたんだけど、自分の出番が終わったときには居なかったんだよ、亡くなった連絡がきて病院に行ったと聞かされた。

この事をいまだに定期的に思い出しては、母が親の死に目にあえなかったのは自分のせいなんじゃないかと申し訳ない気持ちになる。

おじいはタバコが好きだったな。
家も自分ちの近所だし、遊びに行ったときはいつもタバコを吸っていた。

そしていつもニコニコしていた気がする。
どんなことをしゃべっていたかは覚えてないけど、とにかく温和で優しかった。

もう30年以上も経つのか。
その間におばあも亡くなったけど、急死だったからこれもまた母は看取れなかった。

身内が居なくなるのは悲しい。
自分も父を亡くしているけど、看取れなかった。
もうあんな気持ちになるのは嫌だな。

父のこともいつか書くことにしよ。

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