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元気がない時に見てほしい『フリー・ガイ』

おすすめ作品紹介、第1回目。
『フリー・ガイ』という作品を1作目に選びました。
(※ネタバレは出来るだけ避けてます)

まずは、この作品について簡単に紹介します。

1.『フリー・ガイ』

2021年8月公開のアクション、アドベンチャー、コメディ要素を混ぜ込んだ作品。

GTA(Grand theft auto、通称グラセフ)のようなプレイヤーがやりたい放題出来るオンラインゲームが舞台となっています。
そして、そのゲームのモブキャラが主人公!
モブキャラとして平穏な日々をテープが擦り切れるくらいまで何度も何度も繰り返していた主人公・ガイは、ある日、この世界がゲームの中に構築された世界だと気付いてしまい…。
そんな彼が「良い人すぎるヒーロー」として、新しい自分に生まれ変わるために奮闘する姿が描かれた作品です。

監督は『ナイト ミュージアム』を手がけたショーン・レヴィ監督。
主演は『デッドプール』でも大活躍したライアン・レイノルズ。

主人公になりたい、すべての人に向けたド派手最高映画です。


2.作品の感想

この作品、すぐ上に貼りつけた予告を見たときから期待していたものでした。
ゲーム好きなオタクにとって、ゲームの中を舞台にした作品というだけでも興味をそそられるのですが…。

主人公がモブ!?
主人公なのにモブですか!?

と、内容が気になりすぎる設定だったことで、映画館に足を運ぶことになりました。

エンドロールを眺め、視界がぼんやりと明るくなったあたりで、最初に浮かんだ言葉は「面白かった!」。
それなりに大きな期待をして臨んだこの作品、それを予想の10倍以上に上回る面白さでした。
映画館の大きな椅子から立ち上がる時、あんなに身体が軽く感じたのは初めてです。
スクリーンを背にした時、ぽかぽかとした高揚感をあんなに長く抱えたのは久しぶりだったように思います。

ついでなので、視聴直後の私の感想ツイートを貼っておきます。

最高最高最高最高!!!!!今年1番の最高映画だった。ゲームのモブキャラが主人公で、ゲームと現実世界をうまく混ぜ込んで、終始笑顔で見られる最高映画になっていた。ゲーム好きな人は絶対見てほしいし、洋画が好きな人も絶対見てほしい。

とにかく最高。これに尽きる。
終始笑顔で見ていられます。
登場人物たちが愛おしく思えてくるんです。
ガイはもちろんですが、その相棒や名もなき本当のモブキャラたちまで。
全員をひっくるめて抱きしめたくなってしまう。
愛おしさで最後の方でちょっとだけ泣いてしまったくらい、特に相棒くんが素敵なんですよね。
誰か特定のキャラだけではなく、こんなに多くの登場人物に愛を感じてしまう映画、最高すぎませんか?

最高要素は他にもあります。
これはオタクがゲーム好きのオタクだからかもしれませんが、ゲームの中の世界観が好みに刺さる。
プレイヤーによって好き勝手に壊される街並み。
毎日のように訪れる銀行強盗。
オモチャのように扱われて誰も気に留めないモブキャラたち。
壊れようが奪われようが殺されようが、朝陽が昇れば元通り。
時間は進んでいるのに、朝が来れば崩れたものは元通りに巻き戻ってリセットされています。

普段、自分たちはプレイヤーとしてゲームの中を闊歩し、その時は基本的に壊れたものやモブキャラに思いを寄せることはないと思います。
ゲームによりけりですが、一定時間が経つとそれらは元通りになるからです。
原神ならティミーの鳩をディルックの元素爆発や宵宮の重撃で容赦なく焼き鳥にしても、次の日には復活しているから心は痛まないでしょう。
壊れっぱなしならプレイヤーもここまで無感情に破壊なんてしないですよね。

この映画はその意識されてこなかったモノたちに命を吹き込みました。
一人ひとりに人生を与え、本当の平穏を求めるチャンスを差し出したと感じました。
ゲームをする際に、その世界観に今まで以上の深みをもたらしてくれたという点でも最高な映画でした。

そして、洋画好きはさらに最高を味わうことができます。
有名な映画の要素をぎゅっと詰め込んで、115分間のなかに散りばめてあります。
色々な洋画を知っていれば知っているほどとにかく「ニチャァ」と出来る場面がたくさん訪れます。
これも最高でした。
もう視聴済みの方は分かるかもしれませんが、最後のあのラッシュ、たまりませんでしたよね。
オタクは興奮のあまり声が出てしまわないように手で口を覆いました。
あのシーンは胸のあたりが一気に熱くなったのを覚えています。

こんなに最高要素があれば、「最高最高最高最高!!!!!」なんて語彙力のない勢い任せの感想も出ちゃいますよね。
星5評価もつけてしまいましたよ。

3.元気がない人へ

最後にタイトル回収をしておきます。
この映画は、嫌なことがあって元気がない人に見てほしいです。

見終わった後、必ず元気が出るとは言いません。
むしろこの映画は見ている間、嫌なことを忘れてしまえるという点でおすすめできます。
これは映画という娯楽全体に言えることでもありますが、作品の魅力に惹きつけられているとき、現実世界のことなんて放っておけるわけです。
だからみんな、映画館に足を運んで非日常に浸るのだと思います。
視聴後の気持ちや気分なんてその副産物で良いのです。
「ちょっと元気出たかも〜」と思えたなら、それはとってもラッキーくらいに思っておけば良いのです。

『フリー・ガイ』は、私の感想見てもらえば分かる通り、おそらく比較的多くの人にぶっ刺さる最高映画です。
実際、映画アプリ「Filmarks」での評価も星4.2と高く、レビューも共感できる肯定意見に塗れています。
だというのに、日本ではそこまで話題にならなかったように感じました。
タイトル自体を初めて聞いたという人もいるはずです。

DVD/Blu-ray発売は2021年10月27日。
サブスク配信も同日、Disney+にて開始されます。
この機会にスマホの電源を切って、カーテンを閉め切った真っ暗な部屋で、日常を放り出してみてはいかがでしょうか。

ショゲな人間たちが元気になりますように!

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