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世界一流のサッカー監督から学ぶマネジメント


サッカーのトップチームの監督が担当する業務は、実のところ民間企業や公的機関の管理職業務と非常に類似点が多い。


サッカー監督から学ぶ 10の特性

  • 第1の特性 :常に頂点を目指す能力

  • 第2の特性 :理由を説明できる能力

  • 第3の特性 :戦略を行動に変えられる能力

  • 第4の特性 :戦略に柔軟性を持たせる能力

  • 第5の特性 :優れた人材を見つける能力

  • 第6の特性 :二番手のレベルを高める能力

  • 第7の特性 :強力なコーチング能力

  • 第8の特性 :問題解決能力の向上を応援する能力

  • 第9の特性 :競合相手を分析する能力

  • 第10の特性 :セットプレーを最大限に活用する能力

第1の特性 :常に頂点を目指す能力

・常に頂点を目指せ -----直面する課題や競争に惑わされるな
・勇気を奮い立たせ、危険を冒す強い意志を持て
・現状に満足せず、新たな目標を揚げよ -----達成方法は後でついてくる
・常に将来を見据えろ -----直近の事態に目を奪われるな
・不評を買う決定が新しい成功につながることもある
・仕事に対する強い情熱を持て
・勝ち続けるために必要な犠牲を払う覚悟を持て

第2の特性 :理由を説明できる能力

・強力な基本戦略を構築する -----成功の可能性を高めてくれる
・強力な基本システムを構築する -----評価と変更を系統的に実行できる
・戦略とシステムを明確に定義する -----ビジネスリーダーのためではなく、組織全体の理解を図る
・常に理由の説明から始める -----これがなければ理解や支持は得にくい
・社員一人ひとりにそれぞれの役割を確実に説明する
・社員一人ひとりに同僚の役割を確実に説明する
・各社員は同僚から何を期待されているかを説明する
・各社員がシステムと部署に忠実に従っているかを確認する
・システムが簡略化されているかを確認する -----柔軟性の向上につながる

第3の特性 :戦略を行動に変える能力

・戦略を行動に変える
・戦略を徹底的に学ぶ -----時間の節約、効率化、共通理解、自信につながる
・重要な要素(業務)を切り取り、訓練を繰り返す
・意外な要素(業務)を訓練する -----決定的要素となることもある
・ボールを持っていない時(手が空いている時)の効果的な行動が可能となるように部署単位、もしくは企業全体で訓練する

第4の特性 :戦略に柔軟性を持たせる能力

観察し、評価して、実行に移す
●観察 評価 実行
●観察:試合はどのような展開になっているのか?
●評価:基本戦略は機能しているのか?修正の必要があるか?
●実行:どんな修正をするべきか?

・柔軟性を計画の欠如の言い訳にしない
・基本システムが機能しているかぎり、修正は最小限にとどめる
・修正する箇所と修正しない箇所を明確にする
・修正が自由にできる簡単なシステムからスタートする
・好機を逃さないように用意周到を心がける
・限定的な修正か大幅な変更かを判断するための観察と評価を怠らない

第5の特性 :優れた人材を見つける能力

・若い社員を求める場合は、仕事に直接関係するスキルとは別に、その人となりを示す要素に注目する。たとえば、向上心、精神力、熱意などは、若い才能の急速な成長に不可欠な要素である
・経験豊富な社員を求める場合は、機能的能力を厳密に審査する。    さらに自主性と向上心を確認すれば、貴重な人材確保につながる
・採用候補者の自主性と問題解決能力を評価する。困難に直面したときの処理は建設的かどうかを確認、同時に組織との協調関係を保てるかを見極める。組織内の対立も、建設的な解決につながる限り悪いことではない。

第6の特性 :二番手のレベルを高める能力

・社員一人ひとりの成熟度を測定しよう。成熟度に応じて評価法も変わる
・訓練する要素と能力を特定しよう。社員の成熟度を確認してから、訓練する要素を決定する。戦略目標を設定した背景要因を説明すること
・組織の現状と理想を図表化すると、組織の理想像が見えてくる。マッピングは企業の目標と戦略に基づいて行われる
・組織内のキープレーヤーを現在位置と将来の予想位置に基づいてランク付けしよう。一つのポストに複数のキープレーヤーがいる場合、その順位付けも行う
・二番手のとなる社員に注目すること。今まで気づかなかった社員の中の組織の中核を担う人材がいる。スター社員は「借りている」にすぎない

第7の特性 :強力なコーチング能力

・ビジネスリーダーと社員のためのフィジカルトレーニング計画を作成しよう。可能ならば、健康的な食事の計画も作成して、両方の計画を確実に実行しよう。ビジネスリーダーが模範を示すことで社員もついてくる
・弱点の克服に努めると同時に、強みのさらなる強化を忘れないこと。サッカー界に倣い、明確な目標を揚げる。自分の専門を生かしたトレーニングを開催し、社員からはトレーニングのフィードバックをもらう。各試合の後、つまりとくていの業務終了後、トレーニングを実施。ただし、成長に関する退屈な説教話ではだめだ。コーチングは、ピッチ上、つまり職場で、しかもリアルタイムに行われなければならない
・前向きな気持ちを生み出す「儀式」を取り入れよう。ビジネスリーダーの体力が反映される
・心身両面での回復を図ろう。日中の休憩時間を確保する。これを24時間、週間、月間、年間、と拡大していく。定めた休息の時間とサイクルを守ることで、働きすぎや間違い(そして怪我)を減らすことができる
・業務スケジュールにおいて、企業が最高の業績を上げるべき時期を見極めよう。最高のパフォーマンスを期待される時と、通常業務を求められる時を識別する

第8の特性 :問題解決能力の向上を応援する能力

・コーチを受けている側が解決策を見出だせるような質問をすること。   ビジネスリーダーが答えを出してはいけない
・コーチを受けている側の成長に集中すること
・コーチングの基盤として「GROW」のようなモデルを活用すること
・企業にとってより高度な能力と大きな業績を達成することができる。     しかも新たな経費は必要ない
・ビジネスリーダーとしての能力も大きく伸びることになるだろう
・社員の成長を推進する上司として高い評価を受ける
・コーチングは難解な理論ではない
・コーチングを受ける社員は離職率が低い。採用にかける経費の削減になる

第9の特性 :競合相手を分析する能力

・少ない情報でもないよりはましだ
・競合企業を研究することで次の動きがわかる
・重要な情報は入手すれば、良い準備ができる
 使えるツールは活用しよう(思っている以上にたくさんのツールがある)
・柔軟に情報収集法を考える
・競合企業に関する重要な情報は貴重だ
・競合企業を研究しなくてよい理由はない
・独自の競合企業情報収集システムを構築する
・情報収集の担当者を決めて職務を明確にする
・企業が有する情報は、関係する社員と共有しよう。
 グループ討議を通して社員の意見を聞こう

第10の特性 :セットプレーを最大限に活用する能力

状況に応じてビジネスリーダーが取れる4つの基本ポジションを紹介
●守備 :準備を整え、十分な資源の配置を行う
●無視 :企業に影響を与える状況ではない。
         起こる可能性は非常に低い
●攻撃 :資源を配置して、状況を引き起こす
●予防的攻撃 :資源を配置して、状況が生まれるのを防ぐために攻撃をする

・セットプレーの状況を利用しよう  勝利と敗北の分かれ道となる
・企業にとって重要なセットプレーの状況を特定しよう
・重要性と危険性を考慮してセットプレーの状況を評価しよう
・同じ特徴を持つ状況ごとにグループ分けしよう
・緊急事態プランを策定しよう
・選択肢を検証しよう :守備、無視、攻撃、予防的攻撃


感想

確かに、強豪チームのサッカー監督とビジネスリーダーのマネジメントの仕方は似ている事が多い。でも全部が全部似ているわけではないので、ちょっと無理やりな面もあった。がビジネスリーダーとしての大切な部分も多くあった。サッカー監督ほどシビアではないがビジネスの世界でも瞬時に適切な判断が求められている。これからのビジネスリーダーは自分の考えをしっかり持ち、会社、社会貢献の出来るリーダーが求められている。



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