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ドキドキとワクワクと不安!

​ from 高橋和樹

相談会で
「いちご園をやるなんて無理だ!」
と言われまくって
怒り心頭したけど、
でも実際どうすれば
良いのか分からず、
虚しく何もしない日が
数日続いた。

嫁にも
「なんか元気ないね!
あんな事言われたけど気にしなくて良いよ!」
と励まされた。

いちご園をやる為にはどうしたら良いのか?
と頭の中で考えている最中でも
「やっぱりできないのかな?」
「やめたほうが良いのかなぁ〜?」
みたいなやらないってことも考え出した。

そんな事をぐるぐるぐるぐる考えていると
ふっと考えが出て来た。

っていうかいちご園をやる前に
いちごの栽培とか全く知らないけど
どうしたら良いんだろう???
という基本的な事に
気が付いてしまった。

そして、
[新潟県 農業 研修]とグーグル検索
そうすると
新潟県で新規就農者相談センター
というものを発見した。

​ 探しているものをドンビシャで見つけ!
速攻でクリック。

サイトを見ていると
自分は新規就農者という
新しく農業分野に仕事をしたい人という
枠に当てはまるということを理解した。
(今当時を振り返れば、
当たり前なんだけど、
その当たり前が全く理解できてなかったね。)

そして、
新規就農者相談センターの電話番号を
見つけ速攻で携帯で電話。

「あの、私、農業、いや、
いちご農園をやりたいんですけど、
どうしたら良いのか
分からなくて電話をしました。」
と緊張しながらも探していた所を
探せた喜びで勢いよく伝えた。
「わかりました。担当の方に変わりますね!」
と一言

そして、
少ししゃがれ声で新潟弁が
少し混ざった元気のいい
年配っぽい男性の声の方が出てくれた。

「おまん、
いちご園をしたいらしいけど、
時間あるかね?
一度こちらに来て話を聞きたいんだけど!
いつなら空いてるかね!」
と言われ

「明日でもよければ空いてます!」
と答えると
「いや〜すぐだね!
俺は空いてるから良いけど。
じゃあ、明日来なさい!」
と言われた。
「わかりました。明日伺います。」
と伝え電話を切った。

その夜、仕事帰りに嫁に
「明日、新潟に新規就農者の相談センターって
ところに行くことになったけど一緒にいく?」
って聞いたら行くということで一緒に行くことに。
嫁の妹も時間があるということで3人で行くことに。


(同じ県内の上越市と新潟市でも
実は100km以上の距離があります。
はっきり言って小旅行みたいな感じです)

実はこの時季節は冬真っ只中。
当日の天気予報は雪という事で
気をつけながらも車を走らせた。

途中、
猛吹雪でホワイトアウトを体験したり
途中、揺れで運転している自分も気持ち悪くなり
もう帰ったほうが良いんじゃないかと
思うぐらい圧雪で凸凹になった道を
ボンボン飛び跳ねたり
ハンドルを取られながら車を走らせた。

そして、無事に相談センターの駐車場についた。
ぐったりしている2人に
「じゃあ、言ってくるね!」と伝え
「頑張ってね!」と言われ
建物に向かった。

建物の自動ドアの前に進むとゆっくりと開き建物に入った。
エレベーターを探し上のボタンを押してくるのを待った。
すぐにエレベーターの扉が開き4階のボタンを押した。

エレベーターの扉がゆっくり閉まると、
また相談会の前のような緊張とワクワク
そして相談会の時にはなかった
不安が入り混じってた。

「よく、道の悪い中きたね!」
と電話で話してたイメージ通りの
元気のいいおじちゃんが出迎えてくれた。

席に案内され、相談会であった事を説明すると
「大変だったね!でも許してくんない!
新規就農者の相談は彼らの担当外だから
よくわかってないんだわ!
しかも上越はいちご作ってる人いないから
ことさらわかんないんだわ!」
って元気よく教えてくれた。

「っで!どうしたいんだい」と聞かれ
「ほんとうに苺の事が全く分からないので
研修をしたいですがどうしたら良いんですか?」
と聞いたら
「研修ってもおまんさんが
本当にいちごやりたいかどうか
わかんないから一度見させてもらったらどうだ!
実際に現場を見て実は思ってたのと
違ったってなると困るからさ!」
という事で見学&研修をさせてくれる所を
探してくれるという事で
話が落ち着いた。

相談を終えて車に戻ると二人に
「どうだった?」と聞かれ
研修先を紹介してくれそうと伝えると
「よかったね!」と言ってくれた。

そして、凸凹の雪道で
ハンドルがとられながら
自宅に帰った。

【次回、苺の研修スタート?】​


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