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年末年始の短期予想と、来年2023年の長期予想

ちょっとしたお遊びでキャッチ画像を鶏皮に変えてみました🤤
画像はお遊びですが、内容はいたって真面目です😌

今回は、年末年始の短期相場予想と、来年全体の相場予想について簡単にまとめました。予想といっても今回はファンダメンタル的なアプローチではありません。もっとラフな感じです。元々短期予想も長期予想もそうそう当たるとは思っていません。僕は予想精度を上げるより、予想が外れた時に傷を浅くする対策の方が大事だと思っています。気休め程度にお考えください。

先に結論を書くと、短期はこれから年末まで上げて年始で天井、あとは下げる。通期では横横、現行水準のままです。長期予想はFRBの動きを軸に考えています。

・短期見通しについて
先ず、日経について海外勢の手口から。
去年の今頃は、海外勢はすべて売りに回っていて年始から安心して売り手に回れましたが、今回は手口がバラける形ではっきりしていません。
ただ、どちらかというと弱いです。
理由もろもろ書き始めると長くなるので割愛します。今回の本題は来年の年間見通しですので。

次に、ダウについて値動きパターンから。
僕の場合、このノートでも度々書いていますが前月上がったか下ったか、の様に、関係性からデータを絞り込んで分析しています。単純な月毎のパフォーマンスを比較する等は行いません。理由は、株価は上がり過ぎだ下がり過ぎという具合に波を打つ性質があるから前後の関係性が重要だと思うからです。
その根本には決算による影響とメジャーSQなど限月の影響があると考えています。

さて、その値動きパターンを分析した結果ですが、明日、アメリカSQ開けの月曜日(2022.12.19)から一週間以内、つまり月曜かもしれないし金曜かもしれない、そこから年末まで反転上昇して、年明け初日から一週間以内に大幅に下落します。
下落は少なくとも2月頭までは続きます。
いつもと違ってかなり具体的に書いていますが、データを調べたら割とはっきりした傾向が出ていました。まあ、あくまで傾向なので信頼できるようなものではありませんので念のため。短期の予想なんて元々その程度の事だと思っています。

以上、海外手口は日経、値動きパターンはダウでした。なお、日経については海外手口を見たほうが良くて、ダウやSPは値動きパターンを見たほうがいいと思います。理由はこれも割愛で。

・2023年の見通しについて
今、来年の見通しについてプロの間でも割れていると思います。なので僕ごときが予想したところで多少気が引けますが、敢えて。
結論はこうです。
2023年もボラは高いものの今の株価からさほど動かない。ただ一旦下に行く確率がかなり高い。よって買い場を待つのが賢明。

なぜか?
今、プロの間で意見が割れている最大の理由は、来年到達するだろうアメリカのターミナルレート、つまり景気を冷やしもしない熱くもしない良い湯加減の政策金利は5%前後。
ということについて
FRBはその水準まで上げるだろう
というFRB信じてる派(悲観派)と
FRBはその水準まで上げれないだろう
というFRB信じていない派(楽観派)
に別れているからだと思います。

楽観派の根底には、
こんな狂ったスピードで政策金利5%とか、頭おかしくね?そりゃインフレ沈静化通り越して、恐慌になるだろ?
という考えがあるんだと思います。なので、来年の年末、下手したらもっと早く、FRBは政策金利を下げざるを得ないだろう、インフレが急減速してやり過ぎだ!と慌てて金利を下げるだろう。そういう思惑があるので、株価暴騰の前に買っておこう。上がる前に相場の一階からエントリーというわけです。

ここからは私見ですが、

FRBからしたら、たとえインフレが急減速したところで、FFレートを上げるのを停止することはできても、下げることは簡単にはできないと思います。理由は過去の失敗を繰り返す、つまり、インフレが再発する可能性があるからです。
そこは楽観派の大部分、マイルドな楽観派もわかっている事で、彼らは、既に今が利上げの打ち止めで、来年の2月〜3月の利上げがもうできない。やれてもほんの少しだけ。理由は、1月、2月の物価指標が大幅に、それこそ滝のように低下する、と見込んでいるのだと思います。

もしそうなら過去の傾向から考えて、先回りして買いに走っても良い、というのが楽観派の意見です。
僕はその意見には否定的です。理由は、単純。
株価は既に妥当な値段まで上がっている。つまり、もうインフレが落ち着いて利上げをしなくてもいい。ということをある程度、いえ、かなり織り込んでいると思います。
一昨年の時点からこのノートで書いているように、ダウ3.3万ドルは、長期成長率から見てかなりフェアバリューに近いと考えています。(二年前の予想なので今は、3.3〜3.4万まで上がっているはずで、もしかしたらインフレ分少し上かもしれません。ただ、インフレで上がった分は成長率の目減りにより若干マルチプルの低下を招き誤差がより大きくなると考えています)
フェアバリューということは、今からインフレのダメージがでて成長が鈍化すると当然現行の株価水準が割高になる可能性も出てきます。これが最大の理由。楽観派の考えではインフレが2月時点、FRBが利上げする前に急減速するということに賭けていますが、インフレ指標が下がった場合でも、株価が上昇し続けるとは限らないと思うわけです。(仮にインフレ指標が調子良く下がった場合、一時的な株価の急騰を招き暴落の素地を作る可能性もあると思います)
では下がらなかったらどうなるか?
FRBは、額面通り、利上げするでしょう。一旦利上げしたら、前述の通り、利下げはできません。いや、恐慌になりそうだったら、FRBは年央以降、利下げせざるをえない。
そう考えている超楽観派もいます。
実際、それはあり得ると思いますが、その場合、先見性のある株価はFRBが行動する前に、一旦暴落しますし、逆資産効果が出る程度の暴落では、FRBは動けないと思います。FRBが動けるのは、金融システムにストレスがかかるほどの暴落です。
まあ、実際金融システムのストレスがかかるほどの暴落は絶好の買い場なんですけどね。
その場合は、先走りした楽観派は地団駄踏んで悔しがるでしょうけど。

まとめます。
僕の推測では、現在のアメリカ、ダウの株価水準は、既にインフレ急減速を織り込んだ、本来の成長路線に戻ったフェアバリューに割と近いところにいると考えています。今から企業業績が大幅に下がると割高になります。そういう状態だとすると、
パターン1
仮にインフレ急減速でこれ以上FRBが利上げしなくていいとします。ならば株価はこのままか下。つまり潜在成長率に等しい動き。別パターンとしては一旦急騰、つまりオーバーシュートし、決算を越えて適正価格まで急落する場合も考えられます。

パターン2
インフレが予想通りジワリと落ち着いて予定通り、FRBが利上げしたとします。株価は業績低迷し、割高になります。このままの水準か、かなり下に行きます。

パターン3
FRBの引き締めが結果強すぎたケース。この場合は金融システム不安が発生してFRB派緊急利下げをします。ただその前に株価は暴落します。

さて、前提として今の株価がフェアバリューである、としましたが、これが間違っている場合も考えます。
つまり、今の株価が長期的に見て割安水準だった場合です。

パターン1(改)
インフレ急減速でこれ以上FRBが利上げしない場合、株価は堅調に上がると思います。楽観派の勝利です。

パターン2(改)
インフレが予想通りジワリと落ち着いて予定通り、FRBが利上げした場合。
それでもパターン2と変わらず、株価は業績低迷し、割高になります。ただ下値は限定されますので、現行水準のままの可能性が高いと思います。

各パターンの一覧を見ると、
パターン1➡️↘️(現行かやや下)又は⤴⤵(急騰後、急落)
パターン2➡️⤵️(現行か大きく下)
パターン3⤵️⤵️(大暴落、ありえない程の買場)
パターン1(改)↗️(順調に上)
パターン2(改)➡️(現行のまま)
このようになり、実は上に行くパターンは一つで、確率は低いように思います。
もっとも、年後半になると再来年の利下げ期待が出てくるので下げたとしても戻す可能性が高いと思いますので、トータルで考えると横横か上かもしれませんし、想定以上大きくEPSが落ちた場合は下落するかもしれません。
なお、上記はダウメインの話ですがSPも似たような動きになると思います。ナスダックは、もっと動きが激しいと思います。日経については、不確定要素が多過ぎで予測が更に困難ですが、基本的に今現在、バリエーションがダウと比較しても高過ぎで長期的に上を狙うのは難しいのではないかと考えています。また、欧州、アメリカ、中国と全滅状態の中、比較的日本が選好された面も否めないと思います。それが正しければ巻き戻しもある得る訳でそこも予想撹乱要因です。

以上、年末年始の見通しをパターン分析その他から、来年の見通しをFRBの動きから予想してみました。
当たるも八卦当たらぬも八卦、少し早いおみくじ程度でお願いします😌

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