離れていても近くにいても
何となく春は情緒不安定になりがちで、先日からずっと引きずっているモヤモヤしたものが一気に重くのしかかったような気分だった。
以前からの頼まれごとの手配をしていたときに、最近関わりの少なかった友人が思わぬ言葉をくれて泣きそうになってしまった。
いつも忙しいのに、相手のことを想える強くてやさしい人。
直接顔を合わせたわけではなかった。
でも無機質なはずのメッセージから彼女の声や温度のようなものが伝わってきて、心がじんと熱くなる。
例えばSNSでいつも反応している=自分のことを見てくれている、思ってくれているというのが成り立たないように、大きな反応はしないけれど静かに、自分のことをきちんと見つめてくれている人もいる。
知らないところで手を差し伸べてくれている人もいれば、助け船を出してくれている人もいる。
いないんじゃなくて、見えていないだけ。
見ているところが違うだけ。
少し視点をずらせば、自分を想ってくれている人たちがいた。
信じてくれる人たちがいることを信じる。
繰り返し、繰り返し、彼女からのメッセージを読んでいたら、暗いモヤがかかった心に徐々に光が差していく気がした。
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