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『飽き』を越えていく

どこへ行っても同じ顔ぶれで、新しいと思って足を踏み込んだ先がいつの間にかいつもと変わらなくなった、ということがある。
というような話をしていた。

目の前には大きな、大きな青々しく強い波が打ちつける海。
こんなに世界は広大なのに、私がいる場所はせまく、ときに窮屈に感じることがある。

別に嫌なことがあったわけではない。
不満があるわけでもない。

ただ、同じようなことを繰り返している(ように感じる)このルーティンな、当たり前の日常感が自分にとっては飽きている状態なのだろう、とふと気づいた。

どこかへ行きたい。
自分のことを知らない人がいる場所へ。

これまでやったことがないことをしたい。
ドキドキ、わくわくするようなことを。

自分が本当に求めていることを知りたい。
でも、そんなものは実は無いのも分かっている。
私は誰かが叶えたいことを、一緒に叶えたい。

毎日は普通に訪れるもの、暮らしは絶え間なく続く。
そうじゃないことを知らされた出来事もあった。

『飽き』は飽きられる状態にいてこそ飽きることができるのだな、と。
それは幸せなことなんだろうな、と思った。

世界を変えていくのは、毎日を更新していくのはまぎれもなく自分自身で、見える風景も誰かの思いも、受け取るメッセージも同じように変化していく。

そのことを少し忘れていたのかもしれない。

飽きてもいいけど。
飽きたあとにまた動いていける力を蓄えられるように、景色を違う側面から見られるように。

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