白い光(希望とその不安)

白い種を闇に蒔けば、
不安だけが限りなく膨らんでゆく。

肺病、熱病
病んだ、焦げてるやつ。
それらすべてはお呼びでなく
浅い呼吸を繰り返して、
もうずっと焦がれている。
停留所にバスが来る夢

足の裏は汚れ、瞼に血がこびりつき
ただ痛いほどの鼓動を感じ
震えていた
もう長いこと、
あまりの苦しさに目を閉じていた
色覚はなく、
ただ白い光だけが溢れていた

窓辺に座り込み
夜の風を身体に受けた
空には月もない
青黒い宇宙の色
まだ暗く広がっている

血の色だけが透明な
それらすべてはお呼びではない。
ただ立って待っている、
棒立ちになって、突っ立っている。