料理してるときの楽しい工程

現在父親(血が繋がっていないので新父と呼んでいる。)に、
毎日晩御飯を作っている。それなりに美味しいものを、と思う一方で、
「どうせビール飲んで舌狂ってるから何食べても一緒やろ」と開き直って卵焼きとウィンナーとサラダという朝ごはんみたいなメニューを出すこともある。決して文句は言わせないし言わないが、足りない時はラーメンを食べているらしく僕が自分の部屋に入ってから麺をすする音が聞こえてくる。

そんな風に適当に作っているけれども、「これやっている時楽しい」という料理の工程がいくつかある。楽しいのベクトルにも色々あるが、特に「料理人みたいじゃないかこれ?」と思えて楽しい工程が

煮込みハンバーグを作っている時に、
周りのソースをハンバーグにかける

ダントツでこれ。これ別にやらなくても良くね?ハンバーグひっくり返したらええだけでは?と思うけど、これやってるとき楽しすぎる。何が楽しいか全然分からないけど楽しい。煮込み料理は放置して出来るのがメリットとされているのに、あえて自分の手でソースかかっていない部分をなくしていくのが楽しい。かけた割には全然味しみ込んでない時あるけどあれはなんでなんですかね?なんとかしてください。

なお一番嫌いな工程は
ロールキャベツ作りの
キャベツでひき肉を巻く作業

まじでコスパ悪い。一生懸命作ってもすぐ無くなるしうざい。
ロールキャベツを最初に考えた人は暇人だったんだと思う。
そうして一生懸命作ったロールキャベツをベロベロの状態で食べているのを目の前で見ると、一から自分で作ってみろと言いたくなる。

料理は上手いとか下手ではなく、時間と手間をかけたらだれでもある程度のものは作れるようになっているように思う。(今の世の中、あらゆる料理のレシピがある。)

料理は愛情という言葉があるが、実際の手際とかではなく、今の世の中では「どんなレシピを選ぶか」(絶対家にない調味料、1時間寝かすとかいう悠長な手順、フードプロセッサー・ミキサーで一回細かくする等のそれいる?ムーブなどが含まれている恐ろしいレシピも世にあふれている)に一番愛情が出てくるのかな、と思う。

ただ、その愛情をいかに引き出すか、というのは食べる側の責任である。
ちゃんと美味しいという、ごはん前におやつを食べた後に残さない、流動食食べてもおいしいって言いそうなぐらいベロベロの状態で食べない…など。

つまり僕が今日卵焼きとウィンナーを焼いているのは、新父の食べる側の愛情を引き出す努力不足であると、そう言えるわけである。


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