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すべてはあっけなく脆く

崩れ落ちたかのように積み重なっている
洗濯機から出したばかりのものたち

面積が大きいものから掬い上げ
澄んだ春の空気の中に
広げていく

着ないからと貰ったズボンを干したとき
取れそうなボタンが揺れた
繋げている糸がほどけて緩くなっている

まだ離れてはいないけれど
確かではない存在
あやふやで
儚い存在

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