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いまメイクについて感じていること

23歳も折り返してやっと、「メイクって楽しいかも」の感情が大きくなってきた。まだ「かも」の段階だけど、自分にとってはかなり大きな変化だ。

いろいろと理由を考えてみたのだが、多くを占めるのは、メンズメイクの流行なのではと思っている。


いま『Stage fan』という隔月発売の舞台雑誌で、こっそりとメンズメイク連載が行われている。「メンズメイク企画やるよ〜!」とのアナウンスがあったわけでも、特にコーナー名がついてるわけでもなく、ぬるっと3回続いている。次があるのかもよく分からないが、とにかくこの連載が最高なのだ。

企画内容は「アイドルが撮影時につけるリップを自分で1本選ぶ」というもの。初回は関西ジャニーズJr.(関ジュ)なにわ男子の7人、2回目、3回目は同じく関ジュ Aぇ! groupの3人ずつがこの企画に登場している。
(私が関ジュ好きという前提と贔屓目は多少あるけども目を瞑ってください)(なにわもAぇも最高なので、知らないよ〜という方はTVerかGYAO!でレギュラー番組配信を見てください)

この企画の最高ポイントは「自分たちでリップを選ぶ」というところ。たくさんのリップが並べられた中から、あれは?これは?と試して、お気に入りの一本を決めるのだ。


これも一つだが、ここ1年でジャニーズが起用されたメイク雑誌や企画が増えてきた気がする。

「唯一のメンズビューティー専門誌」こと『FINEBOYS+plus BEAUTY』は、各号ジャニーズのメンバーが表紙で、昨年4月の発刊以降、半年に1回ペースで発売されている。

『ViVi』でも今年の3月号に「美男子メイク。」というJr.4人が登場した企画があった。これもきっと好評だったのだろう、今月発売の7月号では別の4人で第2弾が組まれる予定だ(早く見たい)(いつか推しも呼ばれますように!)。


ジャニーズが登用されるメイク企画が増えたのには、メンズメイク流行の中で男性向けに組まれていることはもちろん、女性が見ても「あっいいな」と素直に感じ、プラスな声が昔より上がりやすくなったからかなと思っている。そして実際に私もその一人だ(あとは十数年オタクを続けてきて、単純に男性ファンがだいぶ増えたなとも感じている)。

先にあげた3誌どれもで共通していたのは、新しい自分を見つけることそのものへの楽しさがみんなから滲み出てることだ。特に『Stage fan』は選んだリップをつけてのキメキメの写真も最高だけど、選んでる時の写真やみんなのコメントが本当に楽しそうでめちゃくちゃに良い。

そんなみんなの様子を見て「あー。私に足りてなかった感情ってこれかもしれない」とふと思ったのである。



元々メイクには高校生まで全く興味がなかった。大学に入ってからは渋々最低限のメイクをこなし、どうしても面倒な日はマスクで無かったことに。当時のメイクモチベは「マイナスをゼロにするため」で、メイクをしている周りのみんなにとりあえず合わせて、やらなきゃいけないからやっていた。

変わったきっかけは、就活中に突然アンジュルムにどハマりしたことだ。推しの勝田里奈さん(今は卒業している)を見て、「うわっ、わたしこの人の真似してみようかな……」と思ったのだ。今でも理由は分かっていないが本能で「うわあ、好き」となったのを覚えている。

ただいろいろと調べてみたものの、イエベ・ブルベがどうとか、トレンドがどうとか、調べれば調べるほどいやあ面倒くさいな… に逆戻り。コロナ禍でのマスク生活もあり、適当に眉毛とアイシャドウだけ済ませていたところに、メンズメイクの兆候がやってきた。


『Stage fan』を見た時に「そうか、マイナスをゼロにするメイクじゃなくて、自分がプラスに思えるメイクをすればいいのか」と急に気付いた。一見当たり前のことかもしれないけど、ほんとに急に。

私はたぶん色黒ブルベというわりと厄介な類で、いまいち似合うアイテムが見つからない。でも自分で選んでお気に入りだ!と思うものをつけていれば、毎日ちょっと楽しいかもな。と思ってから、今まで敬遠していたアイテムに手を出してみた。

今のマイブームは韓国コスメとカラーのライナー・マスカラ。派手なものは苦手だと思っていたけど、ザクザクのラメとか赤リップとかが結構好きなんだと知った。パーソナルカラー的にはオレンジは合わないけど、オレンジのライナーを使った日は気分が良い。結局自分のことなんだから自分が好きなようにやれば良いんだなと、これもまた至極当たり前なことに気付いた。

最近のスタメンたち


メンズメイクの話に戻って、今はまだ流行のフェーズなので、メイクをしている男性はプラスな気持ちで楽しんでいる人が多いと思う。それがすごくいい。

流行から定着に移り変わって、義務感が生まれてしまうとそれはそれでまた意味がないなと思うのだけど、近いうちに「メンズメイク」という言葉は無くなるといいなと思っている。そして私がそう気付いたように、メイクは性別に関わらず自分主体の手段となってほしいし、同時にすっぴんでも全然いいじゃんという風潮が生まれてほしい。

実際私もメイクに対しての意識が変わったことで、逆に「今日はメイクする気分じゃないな」とほぼノーメイクで仕事に向かう日も増えた気がする(これはマスク生活が続いていることも大きな要因だと思うが)。


時代の移り変わりの中で、私のメイクに対する気持ちもまた変わるかもしれないけれど、ずっと面倒くさい対象だったものに良い気持ちで向き合えるようになったのは素直にうれしい。今はいろんなアイテムを試してみたいなと思っているので、これいいよ!というものがあったらぜひ紹介してください…!


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