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3大教えておいてほしかったお金の話

先日、元レペゼン地球のDJ社長が、解散に際しての裏事情を公開して話題になりました。
ざっくりいえば、まだ有名になる前の約束を反故にされて会社を乗っ取られた(代表取締役を解任された)という話で、ファンの方たちはみんなひどいひどいと盛り上がってました。

借金がある間に一時的に株を持っておいてもらって返済が済んだらその時の出資額で買い戻すという約束だったとのこと。

夢ある若者からそんな形で金をむしりとるおじさんか、そりゃ最悪だねって思う一方、まぁなかなかよくありそうな話だなとも。

スタートアップをM&Aするときだって、それまでに個人的なつながりで好意に近い形で出資してくれていた人たちが、意外と足元見てきたりするものですが、相手が株持ってる以上、取り決めがないなら現状でお互いに落とし所を決めざるをえない。訴えるようなことは結構無理筋なのでは、とも思いました。

また、それによってこれまでも経営の主導が全くDJ社長になく、メンバーの給料がめちゃくちゃ安かったと怒りをぶちまけていましたが、まぁ、立場的にいえばそれをやらせる条件をつくってしまった甘さの方が問題なのではと思いました。

しかし、確かにそういうお金の大事なことって知る機会なさすぎだよねーっていうことを強く思ったので、個人的な3大知っておきたかったお金のことについて書いてみます。

高3の最後、受験が終わった後に特別授業とかでやって欲しかったなーという。

その1:社会保険料

わたしの場合は主に年金。

ちょいちょい書いてますが、専門時に事件があって卒業後もインターン先で働くつもりだったのができなくなり、卒業後しばらくはフリーターでした。

アルバイトをかけもち→1本に絞る→1年くらいして社員に。という流れだったのもあって、微妙に記憶が定かではないが2年弱くらい国民年金の期間があったんだと思われます。

その間、無頓着というのもあるし、あまりお金もなかったので払っていなかったら、その後追納の請求が来て、当時の手取り16万くらいの給料では毎月プラス1.5万とかは無理すぎて(そもそも合計額を分割で1回に5-6万×4回みたいな支払いだった気がする)、やっと正社員で少し楽になると思った矢先にものすごいしんどくなったのを覚えています。

卒業後いわゆる普通の就職コースであれば、厚生年金で天引きという流れだったんだろうから、この辺もう少し変なストレスなく支払えたり覚えることができたのかなと思う。意外に同じような人少なくないんじゃない?

ちなみにちょっと横道逸れるけど、はじめて入った会社は親族経営の中小で、社員になれと言われた時に提示された給料と、実際支給された給料は10万円ほど差があった。これは社長のドラ息子の仕業だったのだけど、今だったらちゃんと交渉しただろうに当時はそういうもんだと思ってて受け入れてしまったこともだいぶ悔やまれる。

その2:クレジットカード

お金借りるってそういうことだよねって、冷静に考えればわかるんだけど、その割にクレジットカードって安易に申し込ませすぎじゃない?という不満が拭えない。

わたしの場合、VIEWカードをメインにして使っていて、怖がりなので取り立てて大きく使いすぎることはなかった。

お金があまりなかったし貯金もなかったので、ああ今月はもう1日300円しか使えないな、みたいなのは結構あったりして、たしかに支払いはギリギリだったけど、結婚式とか突然の大きな出費があってなんとかクレカで乗り切るみたいなテクニカルなことがあっても、次の給料入ったらさっさと別にとっておく、みたいな感じだった。

しかしそれでもブラックリスト入りといわれる事態になっちゃったんですよね。本当にこれは最悪。

先述したみたいな怖がりなんで、複数クレジット持たないようにしていたんだけど、なんかのサービス受けるの流れで、いつのまにかつくる流れに乗せられた、みたいなことありますやん。今はもうすぐピンと来るけど。
そんな感じで流れに乗っちゃったもんで年会費無料の別のクレカをつくったことがある。でもその1回だけでその後は使わずに、メインのVIEWカードしか使ってなかったんですよ。

そんなとある日ものすごい急いで誰かの誕生日プレゼントを買いに行ったときのこと。時間がとにかくなくて、移動途中にルミネで買おうと、あたりをつけておいた商品を購入。その際に、VIEWカードが使えなかった。
しかもこれはVIEWが止められてたとかでなく、ルミネのクレジット端末との相性が悪くて反応しないというだけのこと(他では同日に使えていたし、店員さんもそう言っていた。ルミネで使ってる端末のくせに他で使えるVIEWカード使えないっていう不合理さに、まずものすごく納得がいかないw)

店員さんは不慣れな感じの方でおろおろ、アナログの伝票での対応ができなさそうだった。わたしは急いでたのもあって、たった5000円程度の手持ちの現金がなかった(お財布に現金がないのはわかっていたが下ろす時間がなかったのでそのまま買い物にいった)それなので咄嗟に、使ってなかった方のカードを使って購入した。

そこにさらに嫌な状況が重なる。

①転職して会社からのリクエストで給与振り込み用の口座を変え、そっちをメインに使い始めたところでクレカに紐づいてた口座に残高がなかった

②ちょうど実家から出た頃でクレカのもろもろの郵送はすべて実家に郵送が届いていた。

③携帯への電話連絡もかかってきていたっぽいが、当時ストーカー電話があって、知らない番号への折り返しはしないようにしていた。

これで気づいた時には異動情報がついてしまっていた。度重なる電話連絡でよくやく気づき、すぐに振り込んだものの、異動のあと。

確かに使ったのは自分で、その確認ができてなかったのは自分だけど、この1回のためにブラックリスト入りは、なんというかやりきれない。

ちなみにブラックリスト入りについては、それからしばらく経った後で、長年使って支払いも途切れさせずしてきたメインのVIEWカードの更新がが見送りされたことで、信用情報を取り寄せてはじめて知ることになる。

異動情報がついてしまったら5年消えず、金融事故持ちとして各種与信は概ね通らない。ブラック明けても、その間の利用情報がなくなるので次の与信審査が通りにくくなる。

手に入りやすさと比較して、一度のミスに対してのデメリット大きすぎない?といつも思ってしまう。今となってみればお金を借りるというのはそういうことだとは思うけど。

その3:見えない費用

20代の頃は給料の適性もよくわからず、なんでこんなお金がないんだ?と節約術とかで出てくる家計簿と見比べたりした。

しかしあの見本はとんでもない嘘つきだと思う。
まずはじめに家賃が地方価格。そこに、実際に普通の社会人生活を送ると出てくる交際費みたいなものも、絶対そんなんですまねぇよ、という感じだったり、いわゆる生活雑貨というか消耗品というか、あの辺のみつもりがめっちゃ甘い。激安スーパーがあるのかこれも物価の安い地方の話なのか。
そこに20代特有の、驚きのご祝儀代。

経験が浅いと、見えない費用を換算することができないので、いつも現金がショートする。
クレジットともつながるけど、家計においてのPLとBSの違いみたいなものも気付きにくいので、とにかくいつもお金がないw

あと、わたしが1番つらいと思ったのは家計簿のモデルには減価償却費的なものや修繕費的なものが換算されてない気がする。
わかりやすくいえば冷蔵庫とか洗濯機はイニシャルコストのようでいて、買い替えというものがある。
その辺はそう滅多に買い替えないけど、携帯にPCなんかはもうちょい頻度が上がる。

あと、自分は比較的最低限でよいと思っていても、周囲がそうさせてくれない社会性を示すための費用というものも結構あって、30代に入ってから20代で削っていたもののしっぺ返しがいっきに来たりした。

この辺は教えるとか教えないとかじゃなく覚えるものなのかもしれないけれど、見えない費用があるんだよ、ということはぜひ教えておいて欲しいところだ。

マネー教育

少し前に、アベプラで今後のマネー教育についての回があった。今後は学校教育の中でもマネー教育が取り入れられると。

そんな会で、ひろゆきさん・森本卓郎さん・株本祐己さん(アベプラっぽいw)が口を揃えて言ったのは、年収1000万くらいまでなのであれば資産運用なんてしてもほとんど意味がないということ。そして大多数の一般人は年収1000万どころか平均年収が400万の時代である。

私もそう思う。元に使えるお金がぜんぜん少ないんだから、手間かけた分と見合うような身入りはないと思う。
特に株本さんだったか、よっぽど資金がない限りは労働の方が全然稼げるといい、常々思っていたことを言ってくれたすっきり感を感じた。

そんな流れで、番組では現在の猫も杓子も資産運用みたいなのはちょっと違う、そんな教育をするくらいなら、騙されないためにとか、知らないがために痛い目にみるみたいなことがないように、ディフェンスの部分をやってくれたほうが嬉しいですよね、という落とし所だった。

私はその意見に心から賛成で、資産運用なんてものはそれをやったほうがいい身の丈や路線になってから覚えるんで全然間に合う。そういう路線があるということは早めに知りたいけれど。
それに、資産運用みたいな利益を得る第3者がいるような物については、社会に出てからでも教えてくれる人がいて、本でもセミナーでもいくらでも学ぶチャンスがある。

でも、ディフェンスのところは各々の問題だからっていうので、社会に出てから何かあってからじゃないと知る場面がないし、何か話しにくいことを話すように2層くらい隠れたところに情報があって触れにくい。実際、クレカ持ってる人の何%がブラック入りの条件とリスクを正しく把握してるだろうか。
前述の話はリアルタイムでは本当にショックを受けて、友達とかにも話したが、みんな口を揃えて、え!そんなんなるの?!というリアクションだった。

リスクを体感しない年齢で中途半端に資産運用なんて教えて希望を持たすことよりも、ディフェンスを教えてほしい。DAYSの灰原先輩も言ってたよね。ディフェンスはオフェンスの第一手目だって。

もちろん、社会にでて痛い目をみながら覚えていくことは大切だ。その意味では今回のDJ社長の経験はとても意味があっただろう。傷はだいぶ深いけど。

ということで、レペゼン地球のファンのみなさんには、体よく若者を騙したおじさんを責めるのではなく、こういっまマネーリテラシーの教育をしない在り方にこそ文句を言ってほしいなと思う。


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