どんな景色が見たい？

ここ２か月、とーっても忙しかった…
職場で新しい仕事を担当することになって、その引継ぎとか、さっそく山のようにやってくる新年度ならではの書類とか。
職場は同じなのに、自分の状況が激変して、体調を崩しそうで大変だった。。。

実は４月になってから、このnoteのアカウントを何度か削除しようかと考えていた。自分の心境とか状況が変わると、いつも大々的にリセットをしていたから、今までの私は。

この２か月で変わったのは、仕事の内容だけではなかった。何年か悩まされていた、ある人間関係の問題が解決したとき、とてもうれしかったのだけど、それと同時に、今まで癖のようになっていた、人間関係に関する考え方が、全く通用しなくなったのだった。その考えとは
「常に戦うべき相手、倒すべき相手が、私の周りにはいる」というもの。
敵がいなくなった…！

敵を、大きくとらえたら、もちろんこの世からそのようなものが完全に消えるというのは、大きな発想の転換でもしない限り難しいかもしれない。社会を悪くする存在が仮にいるとしたら、それは「敵」だし、ダイエットの決意を揺るがせる美味しいスイーツも、考え方によっては「敵」かもしれない。

ただ、今ここで言っている敵とは、「私の進む道を阻む存在」のこと。
私は親との関係で苦労をした、と思う時期がとても長かったのだけれど、経済的に自立したり、社会人として生き始めたとき、それまで従順に従うしかなかった親というのが、克服すべき相手になったのだった。従っていたら、就職や引っ越し、結婚、すべてが台無しにされてしまうような、そういう状況だったのだ。親から引き継いだ価値観を受け継いだままだと生きづらかったりもした。だから、ある意味、ある時から悲しいことに自分の親が「敵」のようになってしまった。そうでも思わないと、自分の人生をだめにされてしまう、そんな時期が長く続いた。

仕事でも、あの手この手を使って「倒さないといけない」というような気持ちで接する存在と出会うことが時にあった。その人の言うとおりにしていると、大損害（具体的には書けないので、こうとだけ書いておく）が出る、とか。時々、その「敵」を攻略するために、ドラマチックな経緯の中に身を置くこともあった。

そして今。攻略すべきものは、自分の中の弱さみたいなものだけになってしまった。うっかり自分を攻撃して、弱さを責めたりしてしまうと、自滅してしまう。倒す他者が存在しなくなって、どう生きたらいいか、本当にわからなくなってしまった。

というわけで、この２か月　忙しくしながらも途方に暮れていた。どうやって生きたらいいんだろかって思って。

こんなふうに自分の内的な環境が激変するのは初めてだった。はじめに書いたように、自分の状況が変わったときは、それまで持っていたものをことごとく壊したり、手放したりしていた。

でも、今回は、いつもなら削除しちゃいそうな、このｎｏｔｅのアカウントを残したままでいる。なんか、これまで見たことのない景色を見てみたいと思っているからかもしれない。リセットじゃないやり方で、次のステージに進んでもいいんじゃないかな、と思って。

というわけで、新しい景色を、確かめに、明日に進んでみようと思っている。