見出し画像

かっこわるい、けど 美しい

私は、体育が、運動が苦手だった。
運動会の日の リレーのアンカーや、
体育で 高く積んだ跳び箱を 跳ぶ 友達の姿は 憧れだった。

自分は絶対に失敗してしまう。ここでか?って思うところで転んだり。
恥ずかしいなあと思いながら、順番待ちの列の中にいて、自分の番が近づくのが嫌だったり、あるいは、いっそのこと早く終わりたい、という気持ちになったりした。それでも、自分にしては ましだったなあというときは ちょっとほっとしたり、嬉しかったりした。
泳ぐのは好きだったから、水泳も楽しみだった。
そういえば、逆上がりもできるまで時間がかかったっけ。
いつも最後まで残されたりした。

ただ、そこで いやいややってると それはそれで かっこ悪さに拍車がかかる。ちゃんとやれって叱られたりして、悪目立ち。

だめだめでも がんばってたら、エールを送りたくなるもの。
そのことを忘れなければ、無様な自分でも ちょっとは踏ん張れるかな。
って、これまでの自分を慰める。

残念だけれど、失敗する人を平気で笑うことができる人もいる。
最近だと、ネット上の発言とかにもそういうものがあるかもしれない。

でも、笑ってる側だって、失敗するし、どちらかといえば、失敗とか、うまくいかないことの方が多い時期だってある。
そもそも、失敗を乗り越えてしか得られないものがいっぱいあるではないか。
失敗って それはそれで 人の生きる姿で、一生懸命さの結果で、だとしたら、生きてるってこと。

生は 美しい。
そのことを思うと、失敗してる人を笑うなんて それは 生を軽んじてるってことだ。

おっちょこちょいの私だけど、明日も あがきながら 進んだり、後戻りしたりしよう。
自分で言うのもへんだけど、頑張ってる私たちは、生きてる私たちは、美しいよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?