私の過去を知る男

⁡
⁡
今日クローズ観てた時の会話
⁡
「バイクと言えばさ
免許のとこ二輪って書いてたら絶対
『ブイブイ言わしてたん？w』
って聞かれるの 
ほんまセクハラやと思うんやけど💢
免許ハラスメント💢
もしチームで走ってた言うたら 
絶対面接落とすやろ💢聞くな💢」
⁡
「え、日和バイク乗ってたん！？」
⁡
「え、うん、まぁ...
（悟に秘密にしてたのにうっかり言った）」
⁡
「しかもチームで走ってたん？
なぁなぁ、どこのチーム？」
⁡
「...飛車...」
⁡
「マジ！？待って、そのチーム知ってる！
日和がおったの何代目？
そこの総長の子会ったことある！初代やけど！
めっちゃ背ちっちゃい子やんなぁ？
日和知ってる ！？」
⁡
「えっ待って、初代の頭私やねんけど...！？
待って待って、いつ会ったん！？！？
全然覚えてない！！！」
⁡
「ウソやん！？
アレ男かと思っててんけど日和やったん！？
ほんま！？
ほら、〇〇山でバイクで転けてたの
俺が助けてん、覚えてる？」
⁡
「待って、今思い出した、覚えてる...！」
⁡
私たちは気付いてなかっただけで
ものすごく若い時に会ったことがあることが
判明しました笑
⁡
⁡
⁡
私のチームは
バイク好きの友達だけで成り立ってて
チームというよりは
バイク愛好倶楽部みたいな感じで
⁡
「日和が男のフリして頭張ってたらおもろい」
「他のチームだまくらかしたろうぜ」 

っていう完全な悪ノリで無理やり任命された
お飾り総長でした
⁡
やから総長らしいことは一個もしてないし
喧嘩とか特攻服とか旗とかもしないし
バイクで走って
夜景観に行ったり山で川遊びしたり
女の子を後ろに乗せてウハウハするだけの
バイク好きなら誰でも入れる
ゆるくて楽しいチームでした
⁡
一方悟は、赤ドラっていうチームで
ナンバー3をやってたらしいです笑
赤ドラは当時はけっこう大きかったチームで
いわゆる皆さんが暴走族と聞いて
想像する感じのチームです笑
⁡
（特定避けるためチーム名は仮です）
⁡
⁡
⁡
「でもさぁ
俺なんかあの時のこと 
ハッキリ覚えてんねんけど
日和髪もめっちゃ短かったし
男みたいな服着てたし
確か自分のこと僕って言うてなかった？
暗かってよぉ顔見えんかったから
女って気付かんかったのもあるけどさ」
⁡
「黒歴史やからやめて」
⁡
「しかもさ、
⁡
『うちのチーム走り一本でやってるんで
赤ドラさんには絶対手出しません
いい走りしてるんで今度遊びに来てください 
お世話になりました！！！
この御恩は忘れませんッ！』
⁡
って言うてたよなwww
90度のお辞儀して
見えんくなるまで俺のこと見送ってさwww
あんなん忘れられへんもんw
いや、総長の癖に転けてるやんwww
女の子みたいに身体小さいしガリガリやし
バイク向いてないやろって
内心思ってたで俺www」
⁡
ってそれはもう悟は死ぬほど
思い出し笑いしてた
⁡
⁡
「やめてって言うてるやろ！！！
そんなん言うなら悟やって
名前聞いてんのにチームしか教えてくれへんし
あの時なんて言うたか覚えてるか！？
⁡
『俺ヤラしてくれる女にしか 
名前教えへんねん
それに女の子やと思ったから
わざわざバイク降りて助けたのに男やん
総長ならもっとデカいバイク乗れや』
⁡
って言うたんやで！？
私こそ忘れられへんわ！！！」
⁡
「そんなん言うたっけ、俺...」
⁡
「言うたわ！！！」
⁡
⁡
⁡
バイク走ってた時の友達は
色々あって殆どもう連絡取ってないから
私の黒歴史を知る人はいないって 
安心してたけど
まさかこんな身近にいるとは思わなかった
⁡
というか
ほんとにどういう縁やねん
⁡
あとたまに忘れそうになるけど
悟はほんまにクズや
⁡
っていう
⁡
ほんとにほんとにびっくりした話
⁡
オチとかなくてすみません

⁡
⁡
⁡
⁡
⁡
⁡
⁡