瀕死の患者に水虫の治療
全国的に教員採用試験の志願者減少に歯止めがかからない。
各地の教育委員会では、
・大学3年生から受験可
・試験日程の前倒し
・社会人の優遇(教員免許がなくても受験可能等)
・試験内容の負担軽減
などの策を打ち出しているが、期待したような効果は出ていないようだ。
やはり、「教員の長時間労働」という根本的な問題を是正しないかぎり、人気を回復することは難しいだろう。
結局のところ、先ほど挙げたような策は、
「瀕死の患者に水虫の治療」
を施しているようなものなのである。
今月23日に茨城県教育委員会は、県内公立学校の教員採用試験の1次試験で課される「教職専門」を2025年度から廃止すると発表した。
教職専門は教育関連の法令や歴史などを問う内容である。これを廃止することで負担軽減を図り、志願者の減少傾向に歯止めをかけたいのだという。
同県教委によると、試験科目から教職専門を廃止するのは全国で初の取組らしい。
・・・自動車運転免許の試験にたとえるならば、試験科目から交通法規を廃止するようなものだろう。
先ほどの
「瀕死の患者に水虫の治療」
どころの話ではない。
患部と間違えて、どこも悪くない臓器を摘出してしまうのと同じだ。瀕死どころか本当に死んでしまうぞ!
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