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「教職をブラックと呼ばないで」
長崎県内で自費出版された『教職をブラックと呼ばないで』という本が話題になっているそうだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1718964405309-Ngz2D1W1KZ.jpg?width=1200)
記事によれば、この本には「子供たちの成長を目のあたりにできる教職に多くの若者についてほしい」と願う現職教員やOB・OGのメッセージが込められているのだという。
教職に対して誠実に取り組んでいる人たちにとって、この仕事が「やりがい」に満ちたものであることは間違いない。「教職をブラックと呼ばないで」という気持ちも理解できる。
一方、平成29年(2017年)に立教大学・中原淳研究室と横浜市教育委員会が共同で行った調査の結果のなかには、こんなデータがある。
![](https://assets.st-note.com/img/1718964064860-MaxkIS5r1E.jpg?width=1200)
これによれば、現在の仕事に「やりがい」を感じている教員は全体の78.2%と8割に近い。しかし、その仕事を「若い人に勧めたい」と考えている教員は34.0%に留まっている。
逆に言うと、およそ3分の2の教員たちは、自らの仕事を「若い人に勧めたいとは思わない」と考えているというわけだ。こちらも教員たちの本音だろう。
・・・さらに、新任の教員が過労やパワハラによって自殺に追い込まれていながら、未だに労災認定も謝罪もないと聞けば、やはり「ブラック」な仕事だと言わざるを得ない。
とは言え、「ブラックと呼ばないで」という教員たちの気持ちにも配慮をして、タイトルの「ブラック」の部分に【黒塗り】をしておくことにしたい。
![](https://assets.st-note.com/img/1718965007952-aURrX1Tp2q.jpg)
・・・「やりがい」をアピールするだけでは、結局のところ【黒い】ことに変わりはない。
「ブラックと呼ばないで」ではなく、「ブラックではなくなるように」していくべきなのである。
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