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旅の終わりに思うこと

長い旅(1週間くらい)の終わりは、少し切ない。もうちょっと旅をしていたかった気もするが、そのくらいで帰るのがちょうど良いんだろうなとも思う。

旅の中で、一冊本を読んだ。ショーペンハウアーの著書をわかりやすく紹介している文庫本(梅田孝太著、ショーペンハウアー~欲望にまみれた世界を生き抜く~)。
その中で、印象に残っていることを自分なりの解釈になるが、書きたいと思う。
人には欲望がある、生きたいというのも欲望の一つと考えると、生きようとする意志があるから、さまざまな欲望があり、日常の中でそれがぶつかっていく。

「欲望が動かしている社会には必ずと言っていいほど格差や分断が生まれ、貧困と搾取が生じてしまう。このような社会では、自分が豊かになったとき、必然的に別の誰かが犠牲になっている」(本より)

印象に残った言葉が、「欲望からの解放」だ。絵を描いたり、ピアノを弾いたりしている時は、その欲望を忘れることができる、そのことを欲望からの解放と述べていた。それと同じ位置付けに、趣味やスポーツ、そして旅もあるのではないかと思った。

欲望がぶつかり合っている世の中だけど、それは人が生きたい、と言う意志がぶつかってると思えば、妙に納得してしまった。
そして、その様な世の中だからこそ、その欲望のぶつかり合いから解放される時間が大切なんだと思った。それが、芸術やスポーツや旅などの、余暇の時間(仕事でも、家事でもない時間)の過ごし方なのだろうか。

旅をしながら、だから今ぼーっ過ごしているんだな。定期的に、欲望からの解放が必要なんだなと、実感した。日々思ってることを言葉にするのは難しいけど、このような本は、自分が言葉に出来ないことを言語化している様な気がして、文字で読むとスッキリする。
いつも、モヤモヤしている時に、言語化してくれる本に出会う。なぜだか分からないけど、いつもスッキリさせてくれて、助かっている。

※本の解釈は、「」の引用以外、自分なりの解釈となりますので、気になる方は本を手に取ってみてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。共感していただいだり、楽しんでいただけましたら、とても嬉しいです。今後ともよろしくお願いいたしますm(__)m