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たんばばと宗教(その1)

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たんばばは某宗教に入っている。入っているのだが、本当に雑な信仰スタイルだ(本人に言うと怒るので内緒)。病気になったときや孫の受験のときに、狂信的に祈る。お布施、お守りを買うetc...

たんばばの信仰は雑…いや、独特だ。最近は血圧が上がって不安になったとき(だけ)お祈りしているとママが言っていた。血圧測る→祈る→また計ってみる→祈る。忙しい祈りだ。

ママとたんばばと3人で広島旅行に行ったときに、新幹線の中でその宗教の話をはじめた。ママは宗教関係が嫌いなので窓の外を見て知らんぷり。

「おばあちゃんはね、毎日拝んでいて、旅行に行くときは無事帰れるように、こうやってお守りをカバンにいつも入れて…」といいながら、お守りを見せようとした。「なくさないようにカバンのチャックにストラップを結びつけてるんだよー」と言いながら、ストラップの紐を引っ張った。

「あれ、ないわや…」
紐のみ。先にあるはずのお守りはない。
その後、かばんの中をゴソゴソ探してもない。

「あれ、ないわや。どこ行ったずら…」
「というか、入れたっけ?」

しーん(数秒)

窓の外を見ているふりをしているママの肩が震えていた。
「着いたらすぐに昼ご飯にするじゃん」とたんばばが、スーパーナチュラルに、なかったことにした。

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(おまけ)ガイドブックに載っていた牡蠣を食べた。

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