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NHKで占いが放送されるということ

昨日、NHK-BSの「COOL JAPAN」で占いが特集されました。

僕はこの会社に入る前、ある方のマネジメントをしていたことがあり、NHKの影響力や浸透度については理解していると自負しています。

当時は、地方ロケやコンサート・営業に月の半分ぐらい行っていました。
現地の方々からすると「NHKに出ている方が来る」というお迎えをしていただいており、例えばステージ上で「先日フジテレビ系の〇〇に出まして」よりも「先日NHKの〇〇に出まして」の方が圧倒的にリアクションが大きく、「情報を入れるメディア=TV=NHK」という認知が浸透しているのだと感じていました。
※話は逸れますが、演歌・歌謡曲の世界では、紅白歌手の冠がつくこと、そして前年の紅白に出ているかで翌年のコンサートや舞台の集客にモロに影響が出ると言われています。(なので皆さん毎年がんばられているというわけです)

もちろん、ネットの普及によって今も当時のままということではないでしょうが、それでも一定数の方々にはその図式は当てはまるでしょうし、「TVはNHKしか見ない」という方々は僕らの想像以上に存在しています(首都圏で暮らしている方には信じがたいでしょうが)

今回はBSでの放送でしたので、地上波に比べると視聴者数が絶対的に違いますので、上には当てはまらない所があります。
ですが、「NHKで占いが放送された」という所に意義があると思います。

NHKは誰のものか?

NHK=公共放送ですので、特定の誰かに利益になるような内容や逆の内容は放送できません。ブランドロゴの入った衣装が着られないなど、宣伝臭がすることが何よりもNGです。
(紅白にアニメキャラ登場させているのは?と突っ込まれると僕は何も答えられないので、気になる方はぜひNHKへお問い合わせを・・・)

今回の占い特集も、その例に違わず、非常に公平性を保った内容だったと感じています。
おかげ様で占いフェスを取り上げていただきましたが、あれも現象としての占いの取材ですので、民放であればテロップで「〇〇まで開催、入場料〇〇円」と出すところを、一切出さない。そうした取り上げ方でした。

その後は占い学校(アカデメイアさん)や辻占い(面白かった)などについても取り上げていましたが、今回の放送が成立したのは、「外国人の方々から見た日本、その一部としての占い」であったからだと思います。
「日本人から見た占い」となると、是か非かという内容にどうしても寄ってしまう所を、外国の方々の視点というフィルターを通すことで、文化や歴史、民族や精神性というポイントでうまくまとめられたなと感じました。

(スタジオトークでMC3人含めて11人の方が座っていましたが、誰一人同じ考えがなかったのも興味深かったです)

無意識に多様性を受け入れているということ

この放送で一番感じたことは、「日本人は多様性を無意識に理解しているのでは」という点です。
スタジオトークでしきりに「日本人は何でも受け入れアレンジする」「色々なものを取り入れる」「正解を1つだけに求めない」ということが話されていました。

多様性を認めよう、共存し合おう、ということが声高に言われている昨今ですが、おそらく日本人は自分たちが思っている以上に多様性をすでに身に着けていて、それを無意識に発揮できているのだと思います。
もちろん、今までの感覚では対応できない部分が表面化し、社会の課題となっていることは多々あるでしょうが、「いま出来ていない=ダメ」ではなく、「課題が出てきた=工夫してより良くする」という過渡期にいるのだと思います。
その無意識に意識している良い面を言語化し、色々な方の背中を押すサービスを作っていきたい。そう感じた今回の放送でした。


フェスの取材は2日間みっちりだったり、お客さまや占い師さんにインタビューや鑑定している場面の撮影など、多大にご協力いただいたり、僕までもがインタビューを受けたり(全カットで世界デビューならず)しましたが、放送を見て色々な意義を見出せたと思っています。


最後に、ずっと第一線を走られている鏡リュウジ先生のひとことを。
この1回の放送ですべてが変わるとは思っていませんが、おっしゃる通りだと思います。NHKありがとう。受信料これからも払います。


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