卵子と精子の質を低下させる共通点とは
妊活支援士はるみです。
卵焼き、ゆで卵、オムレツ、スクランブルエッグ…
卵っておいしいですよね。
あの卵の黄身の部分、実は1つの細胞だって知ってました?
私たちが食べている卵は鶏の無精卵。
受精する前の卵です。
もし受精していたら、あの黄身の部分が細胞分裂して、ヒヨコになるわけです。
鶏の卵も、
「放し飼いなので鶏がストレスフリー」
とか、
「餌にこだわってオーガニックの〇〇を与えています」
と謳っている卵は、ちょっとお高いけどおいしいですよね。
卵の質は、「産む親鳥がどんな環境で、何を食べていたか」に大きく左右されます。
人間の体の中でも、一番大きな細胞は卵子です。
逆に精子は、しっぽ(鞭毛)を除いた本体の大きさでいえば最小級。
受精は、人間の一番大きな細胞と、一番小さな細胞の出逢いから始まります。
卵細胞は生まれてから増えることはない、と以前の記事に書きましたが、
この卵細胞は原始卵胞といって休眠状態。
そのうちのいくつかが、月経ごとにホルモンによって刺激を受け、成熟していきます。
では、実際に排卵されるまで、どれくらいの時間をかけて成熟すると思いますか?
月経周期である、28日?
月経終了から排卵日までの14日?
なんと!
卵細胞は女性のお腹の中で、約半年かけて、じっくり成熟していきます。
(その前段階も入れると、1年以上という長期間になります)
あなたの身体は、あなたが食べたものでできています。
そう考えると、卵の質を向上させるためには、一朝一夕で結果を出そうと、焦ってはいけません。
焦ってストレスをため込んでしまうより、半年以上の長期戦になると考えて、どっしり構えましょう。
一方、精子はその都度作られていそうに思えますが、
実際にはどのくらいの期間でつくられるのでしょう?
なんと精子も、もとになる細胞は3か月かけて準備されています。
精子の質をあげるのも、短期戦ではなく長期戦で取り組んだほうが良さそうです。
卵子の質の低下の原因と、精子の質の低下の原因の中に、共通する点があります。
①栄養欠乏
②ストレス
③喫煙やアルコールなどの生活習慣
栄養が足りないことで、正常ではない卵子や精子ができてしまう。
ストレスがホルモン分泌に影響し、卵子や精子をうまく成熟させられない。
害のある物質が体内に取り込まれてしまう。
これらはどれも、本人の意識次第で変えられるものです。
それだけ長い時間をかけて成熟してきた卵子と精子。
寿命は、卵子が1日、精子は2~3日です。
一番大きな細胞と、一番小さな細胞が出逢えるように、
栄養・ストレス・生活習慣
できることから取り組んでいきましょう!