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嫌がらせには無視が1番は本当なのか

私がこの事に疑問を抱いたのは、とある芸能人の方が匿名の人物に誹謗中傷をされた事を
自身のTwitterで報告した所「そうゆう奴は無視するのが1番だよ!」というお決まりのコメントを目にした事がきっかけでした。

私にはそのコメントが、誹謗中傷よりも酷い言葉に思えてなりませんでした。



他にもマシュマロという本来は匿名で相手に優しい言葉を投げかけるためのツールで
わざと気分が悪くなるような嫌がらせの文面を送る行為「焼きマシュマロ」をされた人がその事を告発すると
犯人ではない第三者の人物が「貴方が告発しなければ、この界隈でそんな揉め事や焼きマシュマロを送る酷い人が居るなんて事を知ることも無く、私の目線では世界は平和だったのに!余計な事をしやがって!」と逆に被害者が責められるなんて事態を目にした事もあります。
これも簡単にまとめれば「無視が1番(平和)」という事になります。

私にはこの「無視が1番」と無視を強要し、被害者の口を塞ぐ行為は、犯人と大差ない行いに思えます。
どころか、味方や逆に被害者を装い、被害に遭った人を更に追い詰める行為は、犯人よりも悪質性が高いとすら感じます。



私は「無視が1番」に疑問を抱いていますが、無視が有効ではないと思っている訳ではありません。
無視が有効な犯人も存在します。

その区分に重要になるのが犯人の犯行動機です。
何故誹謗中傷、悪口、傷つける言葉を送るのか
私は「相手に影響を与えたいから」ではないかと思っています。

前に、悪口を書かれた人が、閲覧するのに料金が発生するコンテンツで法外な値を付けて返信したら
その悪口を書いた犯人はどうしてもその有料の返事を買ってしまうという話を聞いた事があります。

これは、自分が相手へ与えた影響を確認したいです。

本来真っ当な意見であれば、その後の行動を見ていれば自分の注意やお願いが聞き入れられたかは分かるはずです。
例えば「不快だからリンゴの話をしないでくれ!」
と送れば、その後リンゴの話をしなければ「あぁ聞き入れてくれたのだな」と分かるし
リンゴの話をし続けていれば「聞き入れられなかったのだな」と分かります。

でも注意やお願いではなく誹謗中傷する犯人は「貴方に言われたからもうリンゴの話はしません」と言わせたいのです。
この場合犯人にとって重要なのは「もうリンゴの話はしません」よりも「貴方に言われたから」の方なのです。

このタイプの犯人は、相手からの反応が全くないと飽きて反応してくれる次のターゲットを探すので
「無視」が有効な事例だと思います。



逆に、無視しない方がいいタイプの犯人も存在します。

①テレビに話しかけてるくらいの感覚で文句を本人に送っている犯人
こういうタイプの場合は相手が生きてる人間だという認識が弱いので、自分が相手を傷付けているという自覚がありません。
だから無罪という訳ではありませんが、指摘すれば比較的簡単に引き下がってくれます。
まずは全ての犯人に対してこのタイプである可能性を考慮して
「貴方の言葉は私に届いていて、私を傷つけてますよ」と伝えてみるのが最善だと私は考えます。

②今までずっと無視をしたけど、やめない犯人
話し合う余地もない「死ね死ね」「殺す殺す」とかをひたすら年単位で送り続ける犯人。
こうなると、もう誹謗中傷の域を越え殺人予告や脅迫に該当するので、無視をするよりもしっかり法で裁いてもらうのが最善です。
こういったレベルの被害を受けている被害者に対して安易に「無視が1番」とアドバイスするのは無責任で大変危険で行為のなで止めましょう。



ここからは私が実践して効果があった誹謗中傷への対策です。

誹謗中傷には相手の望まない方向に過剰なリアクションをするのがベストです。

「貴方の投稿内容が不愉快です。Twitterを辞めて下さい」というDMが捨て垢から来たことがあります。
ですが、私の投稿はドラマの考察で、私の感性では不愉快になる内容ではないと判断したので
その人に従う気にはなれませんでした。

そこで私は実験に、1番気持ち悪い返答を考え
「貴方に影響を与えられて嬉しいです」
と返信しました。

私が思うこの返信の気持ち悪いポイントは
①会話が噛み合っていない
②不愉快という感情に対して嬉しいという感情で返事をする
③反省のする余地のなさ
この3点です。

自分の脳内では本気で注意のつもりで送っている人にも
相手にショックを与えたい、反省させたいという感情は一定数あります。
そのために自分の「不愉快」という気持ちを人質にしているのです。

それなのに、相手が自分を不愉快にすることなど意にも介さない人物で
「不愉快」の人質が何の役にも立たないどころか、むしろ相手の武器にされてしまえば
もうこの攻撃は無意味です。

案の定その後の返信もなく相手からブロックされました。
こういう相手には自分からブロックするよりも、向こうからブロックさせる方が安全です。

勿論、誹謗中傷をする全ての人間に有効な方法ではありませんが
この手の罪悪感を与えて相手に謝罪させ、行動をコントロールすることで
ストレス発散しているタイプの犯人には有効な方法だと思います。

人質にしてくるのは大抵「不快」「悲しい」「嫌」「傷付いた」とかそこら辺の感情なので
言い換えれば応用も効くと思います。