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狂人には狂人であれ

他人から嫌われる事を極端に恐れる人が居ます。

確かに、嫌われるよりは好かれていた方が良い。
それは世界の常識だったのでしょうが、近年この常識が変容して来たように感じて居ます。

最近、心療内科医の方がよく「良い人」であり過ぎる事は精神にとって必ずしも「良い事」ではない。と発信しているのを目にする機会が増えました。

私はこれを「狂人には狂人であれ」と心に刻んでいます。



私が思う狂人の定義
・他者と友好的な関係を築けない
・いつも怒ってる
・発言のほとんどが悪口か文句
・他人を怒鳴る

同級生や先輩や上司など、決して友達ではないが、付き合わなくてはいけない相手に1人、2人は心当たりがある人が多いのではないでしょうか?


■狂人の特徴
狂人は基本的にずっと不機嫌です。
不機嫌で他人をコントロールした経験があるので、常にそれを実践している内に怒ることが癖になっているのでしょう。
そうなると、対処法としてこちらは過剰に機嫌を取ってしまう。これが最も大きな問題です。

狂人はそれで相手が自分に屈したと勘違いしてしまうのです。
それどころか好かれていると勘違いし始めます。


■狂人に好かれると損
狂人は好かれ慣れていません。自分に近づいて来る人も、積極的に誉めてくれる人も居ません。
そうなると誉めてくれる人に依存してきます。
そこで仲良くなれたり、自分にだけ怒らなくなってくれるのならまだマシですが、そもそも正しい人間関係を築ける人物なら狂人にはなりません。
話しやすくなってしまうと、より横柄な態度になるだけです。
「狂人のお気に入りで怒られないポジション」を狙って機嫌をとっても、「狂人のお気に入りの殴りやすいサンドバック」にしか慣れないのです。

そこで初めて危険を感じて距離を置いても、一度依存されると狂人側は裏切られたと感じて最初より関係が悪くなります。
狂人に一度好かれたら一生殴られながら機嫌を取る事になるのです。

狂人は所詮狂人なので、どう接しても行き着く結果は同じです。
好かれたからといって、面倒な人が面倒じゃなくなるなんて事はありません。



狂人に好かれても得がないどころか、むしろ損になることも多い
だから、狂人に対してはこちらも狂人のような態度で接していた方が得なのです。

最大の問題は狂人に好かれると、本来仲良くなりたいはずの普通の同僚達から距離を置かれる事です。
困った時に助けてくれたりするのは狂人ではなく普通の同僚達です。その人達に嫌われたり、距離を置かれるのは大きな損害です。
狂人の相手をして無駄な時間を使うより、善人と仲良くなった方が圧倒的に合理的です。

最初から嫌われて、早い段階で狂人側の方から避けてくれるようになれば、こちらの勝ちとすら言えます。



私がやっているスマホゲームには、バーサーカー(狂人)というキャラクターの種類があります。
バーサーカーは他の全てのキャラへの攻撃力が高いのですが、打たれ弱いです。
そしてバーサーカーに1番強いダメージを与えられるのは、バーサーカーなのです。

「狂人」には「狂人」で接するのが、どんな世界でも必勝法なのかもしれません。