「Pages+AppleScriptで本を作ろう」を書き始めた⑩
完成を前にして、ちょっと足踏み状態が続いていますが、必要な道具はそろえておかなければなりません。オマケに収録するScriptを追加して書いてみました。
指定したPages書類のフォント情報(PostScript名)を抽出する
まずは、ダイアログで選択したPages書類からフォント情報を抽出するAppleScriptを用意しました。本書についてくるオマケです(以下同様)。
ここでは、フォント情報関係のものだけを紹介しているだけで、これがすべてではありません。
まずは、1つのPages書類について処理を行います。難しかったり高度な機能を提供するScriptも、出だしはごくごく簡単な内容にすぎません。
指定したPages書類のフォント情報(日本語ローカライズ名)を抽出する
OS側が扱うPostScript名だとわかりにくいので、日本語環境向けにローカライズしたフォント名を取得するようにしたAppleScriptです。最近のAppleScriptでは、Cocoaの機能を呼び出して、このような処理を簡単に行えるようになっています。
指定フォルダ以下のすべてのPages書類のフォント情報を抽出する
このあたりから、ちょっとレベルが上がってきます。指定フォルダ以下のすべてのPages書類をSpotlight検索でみつけて、その書類からフォント情報を取得します。
取得した情報はユニーク化したうえで、ソート(ならべかえ)しています。
指定フォルダ以下のすべてのPages書類の使用フォント数を表示する
指定フォルダ以下のすべてのPages書類をSpotlight検索でみつけて、その書類からフォント情報を取得します。
本AppleScriptでは、Pages書類あたりフォントを何種類ぐらい指定しているかを集計して、ダイアログで表示します。
ダイアログ表示部分は「display table by list」という自作ライブラリを使っており、1命令で表つきのダイアログを表示します。
set aRes to (display table by list allFonts main message "使用フォント数一覧" sub message (("指定フォルダ以下の各Pages書類で使用中のフォント数を表示(合計フォント数:" & (length of c3List) as string) & ")") size {1200, 600} labels fLabels)
各Pages書類の使用フォント数を数字と文字グラフで表示しており、けっこういい感じにできました。
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