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13独覚

お釈迦さまは

死して成仏したのではない

生身の人間として

妻をめとり

子をなした後

悟ったのだ

 

解説要約)

お釈迦さまを悟りへと

導いたものは

“なん”であったか

“だれ”であるのか

先んずること

ウパニシャッドにおいて

「汝はそれである」

と唱えさせた“もの”は

 

解説)

お釈迦さま、ゴータマ・ブッダその人は、

この世において即身成仏を

最初に成した歴史上の

生きた生身の人ではなかったのか

すなわち

その身をもって仏となったのである

お釈迦さまは死んで成仏したのではない

 

生きた人間として妻をめとり、子をなして後、

悟ったのではなかったか

そして悟った後、

自らの道を行ずることとなったのではなかったか

 

空海さんは真言密教の三密加持によって

悟ったのではない

日本の室戸にて悟ったのだ

その後、唐に渡り

恵果阿闍梨より密教を伝授され

日本的展開となった真言密教を

確立されたのではなかったか

 

空海さんは

「大日如来はお釈迦さまのように

 歴史的に実在した仏ではなく

 宇宙の初めから存在している

 永遠不滅の仏性である」

と理解していたはずである

 

つまりお釈迦さまに先んじること

この世界と共に生まれた(と言って良ければ)仏性として

大日如来があったのだ

 

ウパニシャッドの

「汝はそれである」

と唱えさせたものと

お釈迦さまを悟りへと導いたもの

そして空海さんを悟りへ至らしめたものは

同一なのだ

そのものの呼称は何であっても良い

大日如来であろうと、お釈迦さまであろうと

世界云々(うんぬん)

その他諸々

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