2018年3月13日 同居人

ずっと孤独だった


わたしが見てる世界に貴方がきたら
きっと苦しんでしまうから

わたしが見えなくなったら貴方は幸せになれる
消えてなくなったらきっと


いつかは忘れてしまうものなのに


この世界にわたしは必要ないから
生と孤独と死が混ざって


白と黒の世界でたったひとつの灰色が
溶けてなくなってぐちゃぐちゃになる前に


早くここから抜け出して
逃げてしまってよどうか


貴方には幸せになって欲しい


わたしにはそんな資格が
生まれ落ちてから何も無かったの

ただそれだけだから


わたしの孤独は君には似合わないから


わたしの世界には入ってきてはいけないの


ベロアの雲に足を滑らせ
スモークガラスの床を覗いたら
ダイヤに濡れてる貴方を見つけた
貴方はこの世界で救われるの


きれいな空に思い出を浮かべて
光る星にわたしを想ってくれるなら
それがわたしの幸せだから


だからどうか泣かないで


でも本当はわたしも救われたかったの

だけどわたしには何も無かった


ガラスの箱は破れなかった

綴り続ける文が 貴方の何かに 棘のように刺さったのなら