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複利活用のススメ


 先日宇宙物理学者のホーキング博士がこの世を去った。数多くの研究結果だけでなく、名言も残した博士のご冥福を祈りたい。(合掌)

 彼の前に天才と呼ばれた物理学者は何人もいるがアインシュタインの名前は必ず出てくるのではないだろうか。彼が「人類最大の発明」と呼んだのは、意外なことに物理法則ではなく「複利計算である」と言ったと言われている。僕が子供の頃は、ゆうちょ(旧、郵便貯金)で年2%台という今では信じられないレートで複利の貯金ができるシステムが存在していた。

試算をしてみよう。仮に10万円預け年2%の複利方式の金利がつく場合を考える。
1年後には10.2万円、2年後には10.404万円 3年後10.612万円 4年後10.824万円 5年後11.041万円 ・・・10年後12.290万円となる。

1日1%何かを成長させると、1年後には37.8倍‼︎ スゴイことだ。

ここでちょっと考えて欲しいのは①誰が利子を負担してくれるのかということと、②資産はお金だけではないということだ。
①銀行は複利方式の定期口座を今も開設させてはくれるものの利率は0.010%というところがほとんどで、余程お金や時間に余裕がある人でないと意味がない。なので「金」は複利を効かせる対象から外すことにした。
そもそも昔から「金の切れ目が縁の切れ目」と言うように、金の貸し借りはロクな事にならないし、イスラム教の開祖マホメットは「利息取り」を禁じていた。

一般的に企業の資産は「人・情報・モノ・金(・時間)」であるとされてる。僕が2年位前に気づいたのはこれらの資産の内、「情報」であれば自分で貯めて、使うときに自分で引き出す、つまり利子を自分で管理し享受することができるということだ。

図にするとこんな感じになる。


入力:書籍(購入したもの、図書館などを利用)、ネット上に転がっている情報、口コミ、職場や家庭での雑談、ドラマで良いと思ったセリフなどなど

貯蓄:まとめサイトやページがあれば、テキストベースかPDFでクラウドに保存する。メモをとる。ノートにまとめる。手記の方が頭には入るので、ケースバイケースで。言い換えるならばネタ帳作り。
クラウドを活用したアプリはEvernoteやSimplenote、Google Keepなど何でも良いだろう。

出力:経験を伴う知識に貯めておいた情報を上乗せする。37.8倍とは言わないが2倍くらい厚みの増した情報となる。⇨プレゼン資料にも企画書にも活用可能。

今年の4月、企画の達人、#高橋晋平 さんのワークショップに参加して僕の妄想的ロジックは確信に変わった。企画のコツはどんなにくだらないことでも心に残ったり違和感があったらメモに残して「ネタ」として蓄積し、意外なジャンルと掛け合わせるだけなのだ。


(晋平さん、めちゃくちゃ良い人です。この本、企画書を書く方は必見)


この複利活用テクは多分「時間」でも使える。職場で同僚が時間が足りなくて困っていたら、手伝ってしまえばいい。同僚が「ありがとう、今度メシ奢るよ。」なんて流れになったらしめたもの。「いや、今度〇〇手伝ってよ。」と約束しておき、なる早で仕上げたい仕事が入った時にヘルプしてもらうのだ。

もちろん、人を動かすには信頼関係が築けているか、相手に時間的な余裕があるか、など様々な要素が絡んでくる。人間関係が築けているか否かはあなた次第なので、悪しからず。

という訳で、僕は毎日何でも良いから1%成長しようと、チョットだけ意識している。おっさんである自覚はあるが、成長する余地はまだまだある。今日はどんなメモを残そうかな。

※分かりにくい点などあればコメントください。できるだけ回答します。

2019年はフリーターとしてスタートしました。 サポートしていただけたら、急いで起業します。