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半年使って分かった!折りたたみスマホの魅力と課題

はじめに

 今年の初めにガジェット好きとしては、とても気になっていた折りたたみスマホ( Galaxy Z Fold4)を購入した。夏にGoogleがPixel foldを発表・発売したことにより、世間でも折りたたみスマホが話題に上がることが増えてきた。折りたたみスマホが気になる人も多いと思う。実際に半年以上使用してきて、私が感じている折りたたみスマホの魅力と課題を書いていきたいと思う。

目次


記事のリンク

購入時の記事や活用方法などはすでに記事にしているため、以下にリンクを載せておく。

折りたたみスマホのメリット・デメリット

メリット

ミニマルさ、大画面の利用、マルチタスクの3つが、大きなメリットとして挙げられる。

  • ミニマルさについてはスマホ自体が重いためそう感じない人もいると思うが、見方を変えると、「タブレット+スマホ」を持ち歩いていることになる。そう考えると2in1の折りたたみスマホはミニマルであると言える。

  • 大画面の利用については、一般のスマホでは得られない体験。スマホ画面では物足りないと感じるときに、「スマホを開く」という手間だけで、大画面を利用することができる。例えば、「スマホで閲覧したい動画を発見した。タブレットの大画面で見よう。タブレットの電源を入れ、パスコードの入力をし、動画サイトを開き、見たかった動画を検索する、動画を再生する」という手間が生まれる。これを考えると、大画面の利用を一瞬で切り替えることができる折りたたみスマホは効率的で良い。タブレットだとカバンから出す手間があるが、スマホは基本的には手に取りやすいポケットか取り出しやすいカバンの側面に入っていることが多いため、すぐにさっと取り出せる。そうした利便性を高めてくれるのが折りたたみスマホのメリット。

  • マルチタスクとは、開いた時の画面を使用することで、アプリケーションを2つ以上開いて同時に閲覧や作業ができるということ。私はよく、X(旧Twitter)×インスタ、カレンダー×ToDo、YouTube×LINE、ゲーム×ゲームなど、いろんな使い方をしている。基本的には2つだが、3つ目のアプリを表示させる場合はメッセージの返事を返す時にLINEを開くぐらい。

デメリット

本体の重さ、価格、OSがAndroidの3つがデメリットとして感じた。

  • 本体の重さついては、Galaxy Z Fold4で263g。軽いケースを選ばないと300gを超えてしまうことになる。タブレットとスマホを一緒に持ち歩いていると考えると、仕方のない重さではあると思うが、ポケットに入れて持ち運ぶには着る服が限られてくる。一応ジーパンの後ろポケット(女性用)には入れることができているし、たまにそうして使用はしている。

  • 価格が多くの人にとって一番のデメリットになっているはず。24万円〜28万程度で折りたたみスマホは販売されている。格安スマホなら3万円程度で購入できる。iPhoneは10万前後。高いもので16万程度のものもある。その中でも25万円前後の値段のスマホを買うというのはかなり勇気が必要になる。折りたたみスマホを見て「良いなぁ」と言った人に価格を聞かれて伝えると「スマホに25万かぁ」と嘆かれる。「auのオンラインショップで2年間で返却するタイプの支払いで購入すれば半額程度ですよ」と伝えてはいるが、それでも嘆く人が多い。私はその支払い方で購入した。

  • OSがAndroidであることについては、iPhoneの安定性やUI(使い勝手の良さ)を知っているからこそ、そう思う。人にオススメのスマホを聞かれたら、必ず私はiPhoneと答える。どんな人にとっても直感的でわかりやすいUI(使い勝手)だからだ。iOSなら困った時にどうしたら良いのかについてはネットにいくらでも情報が溢れているし、日本人のiPhone所持率は高いため人に聞けば大体解決する。私にとってはAndroidはカスタマイズ自由で、触っていてとても楽しいものだが、一般的なデメリットとして考えるならOSがAndroidということ。Appleから折りたたみスマホが出てきたら、購入を考える人もより増えそう。

半年間の使用経験と感想

閉じた画面でもスマホとして使用できる折りたたみスマホだが、ここでは開いた画面での使用感について思ったことを記載していく。

日常使いする上での気に入った点・活用例

 ・YouTube動画の閲覧
  →大画面は正義。見やすい。
 ・SNSを2画面表示して閲覧
  
→Twitterを表示させながら、他のSNSを見ていることが多い。
 ・動画を見ながらゲーム
  
→周回ゲーだと暇なので、動画を見ながら。
 ・ゲーム中に、ポップアップ表示でLINEの返事
  
→画面を切り替えると、ゲームが落ちたり、固まったりするため。
 ・読書(Kindleありがとう)
  
→見開きで漫画が読める。
   小説は1ページごとに読むと文字の大きさがちょうどいい。
   積読が一瞬で解消される。Kindleありがとう。
   Kindle unitedとの相性は抜群。
 ・Notion
  
→PCと同じような表示ができる。スマホでは縦長になってしまうため。
 ・noteの閲覧
  
→雑誌を読んでいる感覚で記事を探して読むことができる。
 ・Googleマップ
  →大画面で経路を確認できる。いつもスマホでは狭いと感じていた。
   カーナビがわりに使用することもある。

以上が、プライベートでの使い方。見開き画面だとSペンが使用でき、ペンで文字を書くこともできるが、全く使用していない。Apple Pencilよりも力を入れて書かないと反応してくれず、その感覚になかなか慣れないため使用していない。Sペンもすぐ手が届く場所にあるわけではないので、手軽さがなく、さらに使用しなくなった。

仕事で使用する上での気に入った点・活用例

・資料の閲覧
  →大画面でPDF資料を閲覧できる。
   紙媒体のものもカメラでスキャンすればペーパーレスに。
・職場内での所持品を極限まで減らす
  →会議などの移動での所持品は減った。
   資料はもちろんクラウド内にあるので折りたたみスマホで確認。
   現在は、折りたたみスマホとボールペン1本になった。
・画面を相手に見せる
  →1体1〜1体3で相手に説明するときに大画面で情報を伝えやすい。
・情報検索
  →スマホサイズで検索していると遊んでいるかと思われがちだが、
   大画面にしているとタブレットとして扱われ仕事だと思われやすい。
・Googleスプレッドシート
  →PCで作成したスプレッドシートの確認や、入力ができる。
   スマホでは画面が狭いため、かなり難易度が高い。
・Googleスライド
  →PCで作成したスライドをミラーリングでディスプレイに映し出すのに   
   使用している。
・Canva
  →サクッと資料を作成したいときに使用している。
   PC版とほぼ同じ機能を使用できる。
・Googleカレンダー
  →マンスリーが閲覧しやすい。
   表示される予定が多いため、確認しやすい。

以上が仕事での実際の使用例である。

プライベートでも仕事でも存分に開いた状態を使用して活用できている。基本的には閉じた状態で使用してLINEなどの返信、情報検索、QRコード決済などは行なっているが、それだけ。ゆっくり使用したい、腰を据えてというプライベートの場面では画面を開く。そして、仕事の場面では基本的に開いて使用している。職場内の移動での持ち運ぶものが折りたたみスマホとボールペン1本だけになった。重い紙媒体のファイルを持ち運ぶ必要なくなり、検索すれば該当の資料がすぐに出てくる。仕事においてはもう手放せない存在になった。

現在の開いた状態の画面レイアウト。
アイコンを統一してこういうこともできる。

新しい折りたたみスマホ

最新のモデルについて(Galaxy Z Fold5、Google Pixel fold)

この夏には、Galaxy Z Fold5とGoogle Pixel foldが発表・発売された。どちらもデメリットとして挙げていた、本体の重さ、価格、OSはAndroid(OSは変えようがないし仕方がないが)という課題は解決していない。

既存の課題が改善されているか

本体の重さはGalaxy Z Fold5は254gになり、4に比べて9g軽くなったが、微々たる差で、感覚的にはそこまで変化はないだろう。Google Pixel foldは283g。この重さについては今後もあまり変化はないだろう。それを考えると、この重さを「スマホとタブレットを一緒に持ち歩いている」という感覚で許容するしかない。

価格についても、もちろん変わりはない。Galaxy Z Fold5は、現時点で日本での発売価格は未定だが、香港では256GBが259,800円、512GBが279,800円、1TBが319,800円で発売されるとのこと(引用元AKIBA PC Hotline!の記事より)。Pixel foldは253,000円。今後も価格については変わりはなさそうだ。

 Google pixelFoldが発表された当日に書いた記事↓

折りたたみスマホの将来性と展望

課題が解決されないまま今年の夏は新しい折りたたみスマホの代表と言える2機種(Galaxy Z Fold5とGoogle Pixel fold)が発売された。今後の折りたたみスマホがどうなっていくのかは、楽しみながら考えていきたいところ。価格や重さについてはすぐにはさほど変わらないだろうが、折りたたみスマホに求めていきたいところもある。

今後の折りたたみスマホに求めること

・価格
・本体の重さ
・スタイラスペンの使いやすさ(書きやすさ・携帯性)
・バッテリー(今でも十分だが、大容量を求めていきたいところ)
・ディスプレイの折り目(私は気にならないが、気になる人も多いため)
・本体の薄さ(携帯性の向上)
・デザイン(Galaxy Z Flipのような多様なデザイン展開をしてほしい)
・市場の拡大(他社も折りたたみスマホに参戦して、より良いモノづくり)
・アプリの対応(開いた時の画面に対応していないアプリが多い)
・Appleのようなマグセーフ化(ケースでもあり。本体は難しそう)

などなど。上げ始めるとキリがないが、使い勝手がさらに良くなることと、折りたたみスマホを試してみたいと思う人が手に取りやすいものになれば良いと思う。

折りたたみスマホは「誰に」オススメできるのか

現在の折りたたみスマホは、「ガジェット好き」にしかオススメできない。もちろんメリットに挙げたいたような内容に合う人も多いと思う。しかし、誰もが使いやすいとは言い切れない。そして1番のデメリットである価格を考慮すると、かなりのガジェット好きにしかオススメできない。もっと手軽に「試してみたいな」と思う人が手に取りやすい端末になれば、オススメできる人の範囲も今後は増えていくだろう。現在はそれは難しい。

さいごに

 メリットだけでなく、デメリットも挙げつつ、折りたたみスマホの現状について書いてきた。半年間使用してきての主観的な要素も多い。折りたたみスマホは個人的にはとても自分に合っていて、今後買い換える時にも継続して折りたたみスマホを必ず選ぶだろう。それほどプライベートでも仕事でも必須のアイテムになっている。使い込めるなら、使い込んでいくほど、自分に合うガジェットになるのが折りたたみスマホだと感じた半年間だった。使い方を模索していくのが楽しいガジェット。ぜひ、「折りたたみスマホ」に興味を持っている人は(興味を持っている人がこの記事を読んでいるとは思うが)、一度家電量販店で触ってみて、自分の使い方を想像してみてほしい。その時に「半年間の使用経験と感想」で挙げた内容が自分にも当てはまるかどうかを参考にしてみてもらえたら良いと思う。



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