パンプス・サンダルの“イタリアサイズ“は世界共通〜女子の靴のサイズはさらにナゾ④〜
前回
女子UA(BY)オリジナルシューズ(国内企画、国内生産の靴)は
・EUサイズ表記(36とか37 1/2とか)
・実際のサイズどりは“等差1.0cm(ハーフ0.5cm)“で設定
ということを確認しました。
こんな感じです。
さらにオリジナルだけでなく仕入れの国内ブランドのシューズも
ほぼ同様の「サイズ表記、サイズどり」を採用しいてます。
こんな感じ。
①
②
デザイン、靴の形状によって同じ“36“サイズでも0.5〜1.0cmくらい誤差はありそうですが、基本このサイズ設定のタイプです。
そして、さらに海外ブランド、海外生産(例えばイタリア)のシューズでも「EU表記 1.0cmサイズどり」の場合があります。
例えばペリーコ
女子メンバーでは当たり前という認識かもしれません。が、私はあんまりわかってなかったです。インポートのシューズはサイズ感ずれると思ってました。
ネブローニはどうでしょう。
①
②
ここで上げた靴の中だと国内仕入れブランドのロランスだけがフットベッド実寸が0.5cm大きいですが、他の靴は国内、海外ともセッティングほぼ同じです。(ロランスもデザイン、形状の差と言っていいくらい、、)
例えば上の画像のネブローニのサンダルなら
サイズ “36“の実寸が23.0cmなので、足の実寸が21.5〜22.5cmの人が
カカトが少しはみ出す感じで履けるといいサイズでしょうか。
▲ ▲ ▲ ▲
というように、海外ブランド、海外生産の靴でも日本の靴と同じ
の設定なものが全然あります。
しかも多くの国内シューズ同様、やっぱりこのサイズ設定です。
正しいかどうかはわかりませんが、どうやら「イタリアサイズ」と案内されてる場合が多いです。
本来、約0.67cm等差だから“37“とか“40“とかそういう大きい数字になるのが「EUサイズ表記」ですから、このサイズどりのやり方(EU表記なのに1.0cm等差)がもともと正しいわけがありません。
どこかで「わかりやすいから便宜上、“この表記、このサイズどり“ でいこう!」というタイミングあったんだと思います。
いろんなシューズブランドのサイズガイドを確認してみましたが、女子用シューズの多くのブランドが実はこの表記、サイズ設定を採用しています。
検索上ではルブタン、マノロブラニク、ジミーチュウまで、このサイズガイドがでてきます。
もちろん、ちがうケースもあります。
(エルメスは足幅も考慮したもっとずっと複雑なガイド、ヴィトンは0.67cm等差らしきやつ、フェラガモはなぜかUKサイズ表記のガイドだったり、、)
どちらにしろ、
UA(BY)で使っているこのサイズ表記、設定は世界中でよく使われている
サイズ表記・設定ということのようです。
・欧米でもよく使われていた「このEU表記、0.5cm等差の設定」を日本のブランドが真似て導入したのか?
・どこかでつくられた「この表記、設定」が誰にでもわかりやすくて、世界中で売りやすいので多くのブランドが使うようになったのか?
そのへんバシッと解説してくれてるものがないのでわかりませんが、EU表記には大まかに表記ルールが2通りあるようです
うちで扱っている女子靴はオリジナルも国内仕入れも、海外仕入れも結局ほとんど❷の0.5cm等差にアレンジされたEUサイズ表記を採用しています。
ま、混乱しなくていいですが。
たまに0.67cm等差の海外仕入れの靴を扱うこともあるかもしれません。
が、それもしっかり試着してもらえれば対応できる程度の差だと思われるので、“❶の場合もある“というのを頭に置いておけば問題なさそうです。
ちなみに下の表は上記のサイズガイドに
本来のEU表記の「約0.67cm等差、ハーフピッチ0.335cm」で計算した数値欄を比較のため付けくわえたものです。
“ずれる“といえばずれてますが、試着すれば、「なんか大きめの靴」「ちょっと小さめの靴」という認識ですむ程度の“ズレ“なのかもしれません。