見出し画像

リバー素材 (ダブルフェイス)


ダウンウェアの説明の途中ですが、リバー素材のアウターがかなり目立つのでリバーについて少し説明しようと思います。

と言っても、私もダブルフェイス、リバー、ボンディング、などの区別がイマイチできてなかったのでその辺を含めて。

◉ダブルフェイス・・・生地が二重で縫いあわさって、貼り合わさって、一つになっている生地全般に広く使われる用語のようです。

・両面表地で生地としてもしっかりするので芯地、裏地いらなくなるケースが多い。
・リバーやボンディング、二重織、接結などもダブルフェイスの種類の一つという括りになるようです。

「ダブルフェイス」が二重形状の生地全般をさす広い意味で使われているようです。

◉リバー・・・二枚の生地の縫い合わせ、または二重織の生地。

洋服屋の店頭でリバーといえば「秋冬用のウールやカシミヤの毛足のある同素材の縫い合わせ生地」をさすことがほとんどです。

・両面表地で柔らかく付属や芯地がないので軽く肌触り良く仕上がります。
(構造上の特徴を生かすためそういう風に仕上げる)

・両面表地で生地も二枚合わせでしっかりするので裏地、芯地がなくてもよくなります。(縫製や仕立て上、裏地・芯地があまりつけられない、つける意味がない)


・同素材同士の縫い合わせ生地は軽くて柔らかで綺麗目で、しかも緩めでリラックス感のあるアイテムがつくれるので女子ジャケット、コートに多用されます。
(柔らか雰囲気女子コート向き素材。逆に言うとウールの布帛服地の裏地や芯地あるモノはビシッときちんと感、ドレス感がある)

・ウールやカシミヤだと二枚重ねなのでかなり暖かい生地になる
(空気をためる層ができる)


店頭のリバーコート素材の端切れもらったので見てみてください。

画像1

一見、二枚の生地の張り合わせに見えませんが。

画像3

こうやって開くことができます。二枚の生地が糸で縫い合わさって閉じてある感じです。

画像2

すくい縫いしてる感じで縫い合わさっているのがわかるでしょうか?(白い糸を切っていくとこういう風に開けます)

ただ、これどうやってつくっているのか具体的にはわかりません。
ある程度調べてみたのですが今のところ不明です。(わかったら追記します)

軽くて柔らかな上品だけどリラックス感あるアウターがつくれます。

画像4

メルトンなどと比較すると裏地や芯地がないこともあり柔らかさ軽さが前面にでてます。

リバーの裏表配色使いは定番ですが「両面表地で縫いしろが裏にでない、裏地も使わなくてもいい」というリバーの特性をうまく活かしてます。

画像5

画像のようなリバーコートは表面を起毛させてあることがほとんどです。
表裏ともに起毛していてタッチの柔らかさが表現されてます。
二重で起毛なので空気を含んであたたかな防寒性もあります。

(ダウンでやった断熱材効果もありますし、吸湿発熱も起きてます。)


=デメリットとしては=

・ちょっと見た目たよんない。

・メンズドレス的なビシッと感をだすには全然むいてない。

・リバー素材のつくり上、『袖リブや裾リブつけて風を防ぐみたいな仕様も難しい』かもしれません。
(やれるかも?ですがリバーの意味なくなるんでしょうね)

「雨風防いで外の環境を遮断する!」みたいな使い方をする素材では決してないといいうことですね。


(付属などつける難しさは下の ※補足】のリンクで確認を。)

※補足】
リバー生地の仕立て、縫製、修理のやり方はこんな感じになるようです。通常とかなり違います。
ホントの手作業の部分も必ず発生するようです。かなり大変そう。

万一、修理受ける場合は“できるできない、金額、見積もり“要確認です!

意外とかなり手間のかかる大変な素材ということがわかります。

=下サイトは「ダブルフェイス」についてですが、主にウールやカシミアなどの「リバー素材」の特徴中心に総合的に解説してあるようです。(機能性素材のウレタンボンディングなんかにはあてはまらない内容です)=

(裏地の役割も説明されていて得した気分です。丁寧な解説で、接客にも活かせそうなのでどうぞ。)

◉ボンディング・・・二枚の生地同士の張り合わせ、接着剤、ポリウレタン樹脂により二枚を接着する。(経年劣化、ドライクリーニングに不向きなどのデメリットあり)

・リバー同様、両面表地扱い。裏地、芯地なしでも大丈夫。

・単一生地の弱点を補うように異素材を使うケースも多い。(逆に素材の違いがデメリットになることも。縮率の違いで洗濯できないとか、、)

・珍しい素材の組み合わせや機能素材使いなど可能で多彩なデザインが楽しめる


ボンディングの具体例が見当たらずとりあえず説明だけになってしまいました。
ボンディングのシンプルな構造についてはこちら

https://www.tokyo929.or.jp/column/sewing/2.php

=もう少しボンディングを詳しく理解したい方はこちらもどうぞ=



<まとめ>

●「ダブルフェイス」は両面表地の二重構造の生地全般の広義の意味に使われている
  リバー、ボンディング、二重織、接結、、、

●リバー素材は縫い合わせ、もしくは二重織のものをさす場合が多い
(アパレル店頭ではウール、カシミアなどの秋冬コート・ジャケット用素材を指すことが多い)

●ボンディングは接着剤、ウレタン樹脂接着による生地の貼り合わせのモノを指す。

●ボンディングは接着剤やウレタン樹脂の経年劣化が避けられない。(補修可能な場合もある、貼り直しなど)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?