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靴のサイズ、UK・USとは? 「UK、US、EUサイズ表記は何の数字なのか?とその計測方法」 (シューズのサイズがなんだかわからないのはなぜか③)

(見出し画像は「靴の寸法」Wikipediaよりお借りしています)

前回はシューズのサイズ表記が謎なので

・NB 990 Ver5の各国サイズ表記をcm換算
・その990を履いている足の実寸を計測
・990のインソールとアウトソールの実寸も計測 

して全部cmに合わせて数値化してみました。

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【NB990 Ver5のサイズ表記と実寸】
●  US (米国表記)8H (インチ採用)   cm換算  27.716cm
  
●  UK (英国表記)8      (インチ採用)  cm換算  28.349cm

●  EU (ヨーロッパ表記)42  (センチ採用) cm換算 27.972cm

●  cm (JPN表記) 26.5     (センチ採用)      26.5cm 

●足の実寸                     25.5cm

●インソール実寸                  27cm
(アウトソール実寸                 30cm)

●内寸の最も長い距離(つま先からヒールカップの一番窪んだ位置まで)
は、おそらく                  27.5〜28cmくらい?

=cm換算について=
上記の数値は英式、米式、EU式のシューズサイズの表記・カウント方法をもとにcm換算してます。全てかかとからつま先に向けて計測、カウントしていきますが基準値や考え方がバラバラです。(日本のcm表記ももちろん踵からつま先です)

微妙な色んな数値が並んでます。
なんでこういうことになってるかというと主な原因が2つ考えられます。

1、表記されてる「UK、US、EU、JPN(cm)」サイズの計測の仕方、単位がそれぞれ違う

2、表記されてる「UK、US、EU、JPN(cm)」の単位の1カウント分(1目盛分)のピッチがそれぞれ違う


順番にできるだけ簡単に解説してみます。

1、表記されてる「UK、US、EU、JPN(cm)」サイズの計測の仕方、単位がそれぞれ違う

まずは、

《UK、US表記》

◉英式、米式の考え方は基本同じで、独自につくられた3段階カウント(かかとからつま先にむけて)のルールでできてます。

A、幼児用サイズ(靴として成立する最小サイズ、これ以下は靴じゃないらしい)
B、子供靴用のサイズ表記
C、大人靴用のサイズ表記 

靴のサイズはA幼児サイズ(1段階目)、B子供サイズ(2段階目)、C大人サイズの3段階に分けてあります。

「かかとからつま先にむけて4インチ(10.16cm)の位置」までが幼児用サイズ。
こう決められていて、“まともな靴はこのサイズからスタート“ということらしいです。
これがAです。

このAを起点0として子供サイズがはじまります。
1、1 1/2、2、2 1/2、3、、、とカウントが進んで13 1/2の位置(かかとからの全長約21.635cm)までがB(子供用サイズ)です。

そこから先が大人用サイズで、Bを起点0としてまた1から、1 1/2、2、2 1/2、3、3 1/2、、、とカウントしなおします。
大人用にサイズ制限はありません。

これがC(大人用サイズ)です。

この大人用サイズの数字が私たちにもおなじみのシューズに表記されてるサイズです。

この990なら「UK 8・US81/2」です。

なので大人靴のcmへの換算時はメンドーですがA、B、C全部足します
A(最小靴サイズ)+B(子供靴最長サイズ)+C(大人靴サイズ)


そして重要なのはなぜか1カウント=1/3インチ(0.846cm)ということです。
(バーリーコーンという単位でもともとは大麦の1粒分の大きさだそうです)

英国式による計算。
A(10.16)+B(0.846x13.5)+C(0.846x8)=28.349cm

米国式の計算。英国式と1カウントずれます。
A(9.95)+B(0.846x12.5)+C(0.846x 8.5)=27.716cm
(米国はなぜかAが9.95cmという説が、、)

※この「起点Aの差」と「1カウントずれる」のがUKとUS表記が違う要因なのですが、なぜこうなっているのか?正確なところはわかりません。

すごく割り切った説明をすると
『子供用の靴,大人用の靴のサイズをわけてる』と言う事らしいです。
『子供靴の大きさがここからこのくらいまで』で、『それ以上の大きさが大人用』という考え方です。

まとめると
英式、米式のサイズ表記は

◉A幼児サイズ(1段階目)、B子供サイズ(2段階目)、C大人サイズの3段階にわかれてて,それぞれ1からカウントしなおす(ただし,英、米で1カウントずれる)

◉1カウント(ピッチ)が1/3インチ(0.846cm)、バーリーコーンという昔の単位

『子供靴の一番大きいサイズが131/2(約21〜22cm)で、大人靴はそこからもう一度、1、11/2、2、21/2、3、、、とカウントしていって、どのくらい大きいかの数字。しかも昔の単位』です。

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(UK表記:イメージ画像、こんな感じのカウントの仕方)


こういうことだそうです。

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(下のサイト、「足と靴の健康協議会」様サイトより抜粋・参照してます)



知らなかったら、訳わかりません。


《さらに詳細知りたい方はこちら》シューフィッター養成機関の資料です

例えば

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(クロケット:BOSTON 2)


画像4
(UK表記:大人サイズ 8 )


通常、「UK エイト」とか言ってる、お馴染みのこういう表記です。
こんな複雑な計測方法のサイズ表記だったとは、、。

長くなってきたので続きは次回に。ついて来れてるでしょうか。

次回はEU表記とJPN(cm)表記についてですがこっちはシンプルなのでたぶん、大丈夫です。


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