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家庭裁判所ってどんなところ?! 〜調停で見た景色〜

家庭裁判所@霞ヶ関

私は調停を行いましたので、霞ヶ関にある「東京家庭裁判所」に何度か出向きました。

一度行ってみると
「あぁこんな感じか」
と思いますが、知らないとちょっとイメージしにくいかもしれないと思い、当時の記憶を辿りながらお伝え出来ればと思います。

と言っても私が見たのは建物内のほ〜んの一部に過ぎませんが。
調停を予定されている方は大体同じ感じだと思いますので、少しでも参考になれば幸いです。

場所は、丸の内線「霞ヶ関駅」B1a出口からすぐそば。
近辺は、風通しの良いビル街といった感じです。

ビルに入ると、エレベーターに乗る前に手荷物チェックがあります。
比較的高齢の検査官が7〜8人ほど対応していました。

エレベーター前には結構人が待っていました。
様々な立場の方がこの建物に用があるんだと思いますが、一様にスーツを着こんでエレベーターが今何階にいるのか確認すべく、難しい顔で見上げている姿を横目で見ながら私もつられて見上げてしまいます。
エレベーター待ちの時間って、ちょっと独特ですよね。笑

調停は午前中が多かったのですが、夫側から始まり私は時間をずらして入館することで、顔を合わせることのないよう手筈を整えてくれました。
帰りは夫の待ち伏せを防ぐため、私が先に出られるよう取り計らってくれます。

待合室の様子

調停を行なったのは確か14階だったと記憶しています。
弁護士の方とは大抵みなさんこの待合室で待ち合わせをされています。

横長のベンチ椅子が前を向いて6脚、横向きで2脚置かれていたと思いますが、てっきり待合室は自分一人だと思い込んでいたので、たくさんの待ち人が同室にいることに驚きました。
同時に、こんなにたくさん日常的に案件を抱えている人がいることに驚きました。

「人間の悩みは100%人間関係である」
というアドラーの言葉が頭をよぎります。


漏れ聞こえてくる会話には様々なドラマがありました。
淀みなく話し続ける弁護士さんの話にずっと耳を傾けている人もいます。
もう何度か来慣れているのか、スマホ片手にくつろいでいる風の人もいます。

一人見かけた女性はただ黙って座っていただけでしたが、妙に印象的でよく覚えています。
小柄でコンサバな雰囲気の彼女は両手を膝の上で握りしめて、口を真一文字に結んでいました。
一点を見つめる思い詰めた様子からはただならぬオーラがあり、ちょっとの刺激で張り詰めている糸が切れてしまいそうな緊張感がありました。
きっと今の彼女も、人生で重要な岐路に立っているんだろうな、お互い頑張ろうと勝手にエールを送っていました。

弁護士さんと近況報告

調停は1ヶ月〜2ヶ月くらいのスパンで次回の日程を組まれます。
8月など夏の間は更に延びる場合があります。

弁護士さんとは前回の調停以来の顔合わせになるので、その後の近況などを簡単に報告したりします。
私の担当してくれた弁護士さんはモラハラ案件を多く扱っている人でしたので、言語化しにくい部分も汲み取って理解してくれたのは有り難かったです。

調停前は少し気持ちが張り付いているので、弁護士さんと交わす二言三言が心のほぐしになったりします。
弁護士さんの実績も大事ですけど、話したフィーリングも大事ですね。

服装・持ち物

調停に出向く際の服装や持ち物は調べれば大体出てくるかと思いますが、
「無難が一番」
と思ってシンプルな服装を選びました。

男性であればスーツが無難でしょう。

私は、ジャケットだとちょっと強い印象になりがちなので、カーディガンを羽織っていきました。

書類関係は全て弁護士さんが用意してくれたので、私が持っていったものは

筆記用具(ノートとペン)
スケジュール帳(次回の日程を決めるため)
認印(印鑑はどんな時でも持ち歩くようにしていました)
免許証(財布にいつも入れている)
水分(自動販売機もあります)
(調停前後に舐めると少し気が紛れました)

こんなところです。
次回の日程などは紙に書いて最後に渡してくれるので、ほとんど何かを書くことはありませんでしたが。

調停室

順番になると、係の人が呼びに来てくれます。

部屋はいくつかあって、窓に面している部屋もあればない部屋もありました。
調停員が2人並んで座られて、対面に私と弁護士さんが座ります。

私の担当調停員は、60代前半と思われる白髪の男性と、ショートカットで品の良い50代くらいの女性でした。

最初の調停の時、事前に調停員の方も案件を一読くださっていましたが、改めて口頭での説明を求められました。

これは私の準備不足だったんですが、紙面でまとめた内容の中で特に聞きたいところを確認されるものと思っていたので、どのくらいの長さで全体像を話したら良いのか少し言葉に詰まってしまいました。

一通りの流れを話すのは最初だけだと思いますので、5分程度で話せるようまとめておいたらよかったなというのが私の反省です。

大体20分ほど話をした後、調停員は夫のいる部屋へ移動していき、我々はその部屋でまた20分ほど待ちます。
片側約20分x2回話をしたところでその日の調停は終了になります。
大抵お昼前には退室していました。


以上はコロナ前に私が通った時の様子でしたが、今はオンライン調停というのもあるようですね。
毎回往復が面倒だと思っていたので、このような変更はいい傾向だなと思います。

調停が必要な状況というのはそれだけでもストレスフルですよね。
それ以外にもやることに追われて大変だと思いますが、人生の経験をひとつ増やせたと思ってひとつずつ乗り切ってください。

私も今後の人生にまた調停する日がくるかもしれませんが、ひとつずつ頑張っていこうと思います✨

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