【妄想ライオンズ 114】2024年は、繋がらなくとも、残塁だらけでも、粘れるライオンズ
2024年のホーム開幕戦は平良が先発。
立ち上がりから、力感のないピッチングを披露するも、流石にチャンピオンチーム。打ち急がず、しっかりとボールを見定めながら、粘り強いアプローチで平良を苦しめる。
ノーアウト満塁から8番と9番がしっかり「仕事」をして、ランナーを一人づつ返して2点を先制しても、平良の状況は変わらない。
制球が定まらないという印象ではなくて、オリックスがしっかり粘っている。いい投手を攻略するために、しっかりボディーブローを打ち続けている感じ。
しかし、球数がかかっても、しっかりと5回までは0に抑えたのは、平良の力が確実にエースに近づいている証拠か。
が、120球を超えながらも粘りに粘られた西野に5つの目の四球を与えてギブアップ。水上に救援を仰ぐ。
ここが、今日の1つ目のハイライトか。
2塁ランナーがセデーニョで、ホームに帰ることを考えると、真面目にリードを取っているところを、古賀は見逃していなかった。おそらくサインプレー。古賀が、ミットをパンと閉じると、それを合図に、源田ではなく、セカンドの外崎がカバーに入り、水上は、投球以上のコントロールで、ランナーとベースの足元にストライク投球。
オリックスは、ここに代打の杉本を投入している。彼にバッティングをさせることなくピンチを切り抜ける。
この裏、ライオンズはモーメントを掴み、西川の三塁打でチャンスを掴むも、ここで波に乗れないのがライオンズ。古賀と金子が繋ぎ切れない。ここで1点を取れていれば、試合は決まってかもしれない。しかし、今日も、2回以降は拙攻を続けた。
7回。キャンプ中から、明らかに球の力を増し、元々のコントロールとあいまり抜群の安定感を示す本田。
が、今日は立ち上がりから連打を許し、一気の3連打で1点を失う。しかし、ここで崩れなかった。3番頓宮、4番森、5番セデーニョをきっちりと切ってとる。
試合はここで決まった。
8回の甲斐野は微妙な出来も、源田の攻守が救う。9回のアブレイユは全くもって完璧だった。
打線は相変わらずの残塁打線。ここ1番でしっかりとランナーを返せないもどかしい状態は変わらない。今日は特に、4、5番がブレーキだった。
そんな中、平良にボディーブローを喰らわせながら、確実にオリックスはライオンズを追い詰めていた。去年のライオンズならば、終盤にかけてよくよく追いつかれ、逆転される試合を見た。その都度、力の差を感じたものだった。
しかし今日は違う。ベンチにはまだ、佐藤隼も、増田も、豆田もいる。水上を1ポイントで使っても、コマは十分。ファームにもまだまだ平井もいれば田村もいる。育成にも、力のある選手が控えている。
今年びライオンズは、後ろの陣容が、去年とはまるで違う。
楽天とのカード初戦も、1点を守り切った。今日も、打てない(ヒットは出ているが)、繋がらない、点が入らない、だけれども、今年は、その小さな点差を、確実に守り切れる陣容が揃っている。先発はもとより充実している。しかし、それ以上に、後ろが厚い。
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