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【書籍紹介】ざっくり分かるファイナンス

皆さんこんにちは
まさまさまです。
皆さんはGWどのように過ごされましたか?
私はオンライン飲み会をしてみましたがコミュニケーションの取り方が普通と違うので少し困惑しました。
シュールな笑いを狙っている人には厳しそうですね
また自分の顔が見れるのもこんな反応しているのだと新しい発見でした。
コロナ早く落ち着いてほしいですね…
さて本日は「ざっくり分かるファイナンス」という本を紹介します。
投資家はこんな目線で見ているから経営者はこんな目線で考えるんだよ!!といった内容でとても面白かったです!

前回ご説明した

より専門用語も多く出てきていますのでまずは上の記事も読んでみてください。

皆さんファイナンスという言葉にどのようなイメージを持っていらっしゃいますか?
ファイナンスというと理系の頭の良い人が色々と計算して…だったり経理みたいな数字の強い人しか行えないと言ったイメージを持たれている人が多いのではないでしょうか?
ただその点に関し、著者の石野氏はこう言っています。
「数学は必要ない!算数と普通の読解力があればわかります!」と。
こんなに頼もしい言葉はないですね。
実際読んでみて分かりやすかったですし、難しいところは事前に飛ばしても問題ないと石野氏が忠告してくれるためダレることなく読むことができました。
今までいろんな会計やファイナンスに関する書籍で挫折した人でも是非チャレンジして見てください。

第一章 会計とファイナンスはどう違う?

第一章では「会計(アカウンティング)」と「財務(ファイナンス)」との違いを説明しています。
いくつかありますが一番の違いを挙げるとすると扱うものが違うということです。
会計で扱うものは「利益」
ファイナンスで扱うものは「キャッシュ」です。
なんとなく理解できるでしょうか?
さらに噛み砕いで理解できるよう第一章では財務三表(PL、BS、CF)の説明を細かく説明しています。
私の文章力だと無理です!
ぜひ読んでみてください!笑

第二章 ファイナンス、基本のキ

第二章ではコーポーレートファイナンスの役割について説明しています。
コーポレートファイナンスの役割は3つあります。


①投資の決定
②資金の調達
③配当政策

この3つの目的は企業価値の最大化が目的です。
そしてこの企業価値を上げるためにはあらゆるところで付き纏う言葉があります。
それは「ハイリスク・ハイリターン」です。
私もあまり良い言葉に感じていなかったのですが本誌の説明で下記のような説明がありました。

リスクという言葉は日本の「危機」という言葉が本質を表しているということです。
「危」=危ないと「機」=機会をというものをどちらも表しているという言葉であるということです。
これには私もとてもスッキリしました。
もちろん危険も備わっているがその分機会もあるのだと!
この言葉は物事の判断をするときに胸に刻んでおこうと思います。

第三章 明日の1万円より今日の1万円〜お金の時間価値

第三章ではお金の時間価値についての説明があります。
皆さんへ質問です。
信頼する友人からこんなことを言われたらあなたならどちらを選びますか?

①たった今100万円をもらえる権利
②一年後に110万円をもらえる権利

ほとんどの方が一年後に110万円を貰うのではないでしょうか?
なんて言ってもリスクが全くありません。
余程今の生活に困っていない限りはほとんどが110万円をもらうでしょう。
では次の内容ではどうでしょう?

際ほどと同じ内容を知り合ったばっかりの人に言われた場合

うーん…
一気に今もらいたいという人が増えたのではないでしょうか?
これが120万円だったら?130万円だったら?あなたはいくらなら1年後にしますか?
その答えがあなたが投資対象に抱くリスクの感じ方です。
シンプルな例ですがすごく理解しやすいのではないでしょうか?

第四章 会社の値段

事業価値について下記の式が適用できます。
事業価値=将来のフリーキャッシュフローを現在価値に割り引く
まずフリーキャッシュフローという言葉ですがこれは企業が事業活動や将来に必要な投資活動を行った後に、資金提供者である投資家に自由に配分することができるお金の流れと定義されます。
このフリーキャッシュフローから割引のですがその割引率はWACC(加重平均資本コスト)です。
言葉だと分かりづらいでので図式化するとこのような形です。

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もちろん数値化できないブランド価値というものもあります。
が、しかしブランドがあるからこそ購買意欲が高まり売り上げに反映します。
事業価値にダブルカウントにならないように気をつける必要があります。

第五章 投資の判断基準

企業は投資なくして、企業価値を高めることはできません。
そして投資家の判断基準のプロセスは

①そのプロジェクトから生み出されるキャッシュフローを予測する
②予測したキャッシュフローの現在価値を計算する
③投資判断指標の計算を行う
④その計算結果と採択基準とを比較、基準を満たしていれば投資を行い、基準を満たしていなければ投資を見送る。

日産自動車では③の投資判断基準についてNPV(ネットプレゼントバリュー)法を採用しています。

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なんか難しそうですがよくよく考えると日常でも考えている内容です。
世の中の経済活動は全て「価値と価値との交換」です。
例えば日常生活でキャベツを100円で購入する場合、それが100円の価値以上の価値があるかどうかということを無意識に判断しているのです。

第六章 お金の借り方・返し方

第六章は資金調達に関する章です。
資金調達の方法はいくつかあります。
例えば金融機関借入、株式調達、ベンチャーキャピタルから資本を募るなど色々あります。
大切なことは資本構成を考えるにあたっては、事業リスクに見合った資金調達をすることが大切です。

また投資家へのリターンに関してです。
投資家へのリターンの仕方は2種類あります。

①配当(インカムゲイン)
②株価上昇益(キャピタルゲイン)

配当を行うと企業価値はどのように変化するでしょうか?

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図の通り「配当前の株主価値=配当額+配当後の株主価値」となります。

この記事で書かせていただいた内容はほんの一部です。
まだまだ詳しく分かりやすく本誌には説明があります。
興味を持たれた方は是非とも読んでみてください!

この記事が少しでも皆さんのお役に立つことができれば嬉しいです。
ではまた

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