創作絵本ストーリー🍀
いしころくんとクローバーおばさん
こん ころ こ~ん
だれにけとばされたか
こいしがベンチにあたまをぶつけて
いてててて~
こぶをさすりながら
あたりを キョロ キョロ キョロ
『ここはどこ?』
みぎにひだりに キョロ キョロ キョロ
『いしころく~ん』
いしころくんをよんだのは
クローバーおばさん
(注釈:いつからいっしょにいるのか
いつごろなかよくなったのかは不明)
クローバーおばさんはからだを
おおきく おおきく ゆすります
クローバーおばさんのすがたを
みつけたいしころくん
『クローバーおばさ~ん
そっちにもどりたいよ』
『ええ わかってますとも
ちょっとまってて』
クローバーおばさんは じぶんのまわりを
とんでいるちょうにたのんでみました
すぐにちょうがとんできました
いしころくんをかかえて
ひら ひら ひら ひら ひら ひら
いっしょうけんめいはねをふりました
でも
いしころくんをはこぶことはできません
『ちょっとまってて 』
つぎは
れんげのみつをあつめているはちに
たのんでみました
すぐにはちがとんできました
いしころくんをかかえて
ぶん ぶん ぶん ぶん ぶん ぶん
いっしょうけんめいはねをふりました
でも
いしころくんをはこぶことはできません
『ちょっとまってて』
つぎは
とおりかかったありたちにたのんでみました
しばらくしてありたちは
いしころくんのところにやってきました
ぐる ぐる ぐる ぐる ぐる ぐる
いしころくんをかこみました
でも
いしころくんをはこぶことはできません
いしころくんはめになみだをいっばいうかべて
いいました
『ぼく もう そっちには もどれないの?』
『そんなことはないわ
なにか ほかに ほうほうがあるはずよ』
そういってはみたものの
クローバーおばさんも
どうしていいかわかりませんでした
たいようが
にしのそらに しずみかけました
いしころくんのめがなみだでいっぱいに
なりました
なみだがほほをつたいます
なみだが ゆうひに
キラ キラ キラ キラ キラ キラ
すると どこからか
からすがやってきて
いしころくんをつまんで
とんでいってしまいました
『どうしましょう どうしましょう いしころくんが・・・』
そのよ クローバーおばさんがねむりに
つくことはありませんでした
あさをむかえました
そのころ
いしころくんは
からすのすのなか
からすは
すのなかのいしころくんをみて
『たしか きのうは キラキラひかってたはずなんだか おかしいな』
『ただのいしころなんていらないね
すててしまおう』
そういって
すからすてそうになりました
いしころくんはあわてて
『からすさん おねがいです ぼくを
クローバーおばさんのところにつれてって』
いしころくんはからすにきのうのことをはなしました
からすは
いしころくんがキラキラしていたわけをしりました
『クローバーおばさんとやらが
しんぱいしているな 』
そういっていしころくんをつまんで
クローバーおばさんのもとにむかいました
『クローバーおばさ~ん』
クローバーおばさんのみみに
いしころくんのこえがとどきました
からすといしころくんのすがたをみつけた
クローバーおばさんは
おおきく おおきく おおきく
からだをゆらします
いしころくんはぶじクローバーおばさんのもとに
もどれました
いしころくんもクローバーおばさんも
うれしくてないてしまいました
いしころくんのなみだが
こんどは あさひに キラ キラ キラとひかりましたそれをみたからすは
『 やっぱりコレクションにくわえておけばよかったかな』
そういってとんでいきました
おしまい
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