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リアル外傷マガジン

経験豊富な柔道整復師たちが〝リアル外傷〟現場での〝リアル〟な整復から固定、後療法などを自身たちの経験や、最新のエビデンスを交えて、赤裸々にお伝えしていきます!!!
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#接骨院

外傷スペシャリストが集結!!!柔道整復師による外傷マガジンスタート!!!

こんにちは!!!柔道整復師の吉澤です(@Knee_geek) 7/1~より〝外傷マガジン〟スタートします!!! 柔道整復師の昔と今についてサクッと... 柔道整復師の昔と今歴史を辿れば、、、 柔道整復術は今から1300年ほど前、日本古来の武術・柔術から生まれ、実は奈良時代から、外傷を専門とする官職がいたと言われています。 武術・柔術を行う中で、骨折、脱臼、捻挫、挫傷、打撲などの外傷は避けられません。武道の達人らは、自分たちで治療する方法を編みだし、長い時間をかけて発

ACLの知識をアップデートしよう!

今回はACL最新知識のアップデートと評価・鑑別について書いていきたいと思います!! この記事は初学者向けであり、セラピストからトレーナーまで幅広くACLの知見をアップデートできる記事かと思います!! なるべく無駄を省いて簡潔にまとめてみました!! それではよろしくお願いします! 受傷機転 ACL損傷及び断裂の受傷機転ってみなさん考えたことありますか? ACLは外反+大腿骨内旋、脛骨外旋もしくは膝過伸展が一般的な機転とされていましたが最近では外反+大腿骨外旋、脛骨内

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”手をついて転んだ”その言葉を聞いた時

購読者の皆様いつもありがとうございます。 今回は前回の問診の記事からの派生記事になっております。 もし問診で受傷起点を聞いた時 ”手を地面についてしまった” この言葉を聞いた時、みなさんはどれだけの症例を頭に思い浮かべることができましたか? 橈骨遠位端骨折 尺骨形状突起骨折 TFCC損傷 橈骨頭骨折 肘関節後方脱臼 鎖骨骨折 肩鎖関節脱臼 etc... 読者の皆様も様々な症例を思い浮かべたと思います。 今回は特に鎖骨の外傷にフォーカスして受傷時の所見や症状をまとめ

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問診は傾聴と経験の掛け算

みなさんは自分たちの行う評価について、自分自身で深く考えたことはありますか? 自分は定期的に見直すことを意識していて、あえて再現性の低いテストを用いながら比較検証を行い自分の中で体系化させて今があります。 評価というものはシステマティック、つまり自分たちの経験を通してシステム化していきながら、尚且つ局所だけでなく他の部位における機能障害まで全身を見るべきだと考えています。 評価の仕方は人それぞれであっても考えられる病態の評価は共通していなくてはなりません。 また当然な

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肋骨骨折後療法メソッド

皆さんこんにちは! 臨床で良く出くわす肋骨骨折ですが、その後の胸郭の動きって気にしたことありますか? 肋骨骨折後に陥る胸郭機能の低下は一見、そこまで気にしなくても、、、、と思いますが、胸郭は腰椎や骨盤と関連し合い、複合的に機能するシステムを持っています。 胸郭には体幹内において胸郭から脊柱を介して骨盤帯に、また骨盤帯から脊柱を介して胸郭に運動連鎖を起こし体幹をコントロールする機能があります。 実際皆さんも患者さんの主訴である関節の症状へ介入していく時上下一関節の評価を

グロインペイン症候群、それ外傷?障害?

今回は股関節痛、グロインペイン症候群です。 接骨院でもよく来院する疾患だと思われます。 しかしその股関節痛、障害なのか外傷なのかしっかり区別できていますか? この二つを接骨院でしっかり区別をすることは医療機関との連携にもつながると考えています。 今記事では股関節疾患をまとめながら外傷としての股関節痛の症状と治療提案をしていきたいと思います。

肘関節脱臼の評価を深掘りしてみよう

今月もやって参りました! 今回は肘関節脱臼の評価についてやっていきたいと思います!! この記事を読めばズバリ”肘関節の軟部組織損傷のリスクを熟知できる!” 肘の脱臼は受傷後の痛みはとてつもないで有名です。 痛みが激烈であるため、もがき苦しむ患者さんを前にすると合併症の予測、確認を忘れたりしてしまうことも少なくありません。 この記事はそんなことにならないためのリスクヘッジのバイブル書になるように書いていきたいと思います!!!

シリンダーキャストに潜む影

購読者様の皆様いつもありがとうございます! 今回ライターを務めさせていただく千木良です!! 今月のテーマは...膝蓋骨骨折の後療法に出てくるカベということでやっていきたいといます。 今回の記事を読む前にトキヤ先生の記事を読んでいただき本症例の概要を復習しておくといいと思います! また今回の記事は後半にエクササイズをいくつか載せていきますが運動療法中に出てくる疼痛に関しての評価についてはタケヒロ先生(@take_mckenzie)の記事であるBrainの記事を読んでいただ

急性腰痛に対する早期運動療法の提案

みなさん明けましておめでとうございます! 新年一発目のリアルマガジンシリーズの先頭バッターをさせていただきます。 今回のテーマは急性腰痛に対する早期運動療法の提案!! この記事を読むと ✔︎腰椎のバイオメカニクス ✔︎腰痛疾患の鑑別に使える重要症状まとめ ✔︎最後に急性から予防まで使えるエクササイズ が理解できると思います! 接骨院に腰痛の患者さんが来院してきた時、結局どんな疾患の可能性があるのか?動かした方がいいの?安静がいいの? 疼痛抑制以外に何かできることは

シン・スプリント評価術

購読者様の皆様こんにちは! 最近寒くなってきて学校の体育の授業では長距離走に行っている影響で学生のシンスプリントの患者さん増えてきたんじゃないでしょうか??? でもこういう亜急性の障害って結局何が原因なのかわからないですよね笑 患者さんが来院して “いやーこれは練習をやり過ぎで起こる怪我だから部活を休んでうちで電気かけて様子みようか!疲労骨折にもつながる怪我だからね!“ こんな説明していませんか? これでは患者さんのなぜ?は払拭されません。 亜急性障害はいかに予防ま

肋骨骨折のイロハ

購読様いつもありがとうございます. 今回は,「肋骨骨折のエコーや私が行っていた治療」についてお話していきたいと思います. 肋骨 rib胸椎から胸骨にかけて内臓(心臓や肺、腹腔内の肝臓、脾臓、腎臓の一部を覆い隠す)を取り囲む形で付いている。 左右二十四本あり左右に第一肋骨~第十二肋骨あります 胸椎の肋骨窩および横突肋骨窩と関節を形成し、前端では肋軟骨となり胸骨と結合します(第十一~第十二は胸骨に接しません) 肋骨骨折は,全骨折の20%を占め胸部外傷の中でも最も多くみられ

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患者の突き指発言に惑わされるな!

こんにちは!千木良です! 購読者の皆様いつもありがとうございます。 今回は臨床でよく出会う“突き指“がテーマです。 タイトルにもある通り患者の突き指発言に惑わされるな!というところですが、患者さんが突き指をしたと言って来院した時私たちが疑うべき障害はたくさんありますよね? 側副靭帯損傷 マレットフィンガー 骨端線離開 指節関節脱臼 etc... その中でも今回テーマにして挙げたいのは“掌側板付着部烈離骨折“デス!!デスデス!! なんやねんそれ!と思うかたも多いと思い

エコーでわかる小児橈骨遠位端不全骨折

今回は小児橈骨遠位端不全骨折についてお話していきたいと思います! 小児外傷では40%を占めそのうち遠位部骨折が75から85%と最も頻度が高く,15歳以下の本骨折は年間5.9~10.7/1000人発生していると報告されています。参考文献1 つまりは非常に遭遇しやすいってことです!! 小児橈骨遠位端不全骨折 小児の不全骨折には、なおや先生の「小児橈骨遠位端不全骨折治療プログラム」が,評価と治療,後療法まで詳しくまとめられています!!まずこちらをご参照してから本記事をご覧くだ

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接骨院で出来る足関節捻挫の鑑別

こんにちは!千木良(@tak_bbtrainer)です! リアル外傷マガジン第7記事は足関節捻挫の新プログラムについてです。 その前に!外傷扱う上で運動療法を取り入れる先生は少なくないと思います 足関節捻挫受傷後における情報取集についてです! どんなに上手く固定や包帯ができたり疼痛抑制ができても、そもそも最初の評価がしっかりして予後予測が立てられていなければ、運動療法の実施ができません。もっと言えば医療機関に紹介することもできませんし、アスリートであれば卒院してスポー