遊園地が印象的な映画 | JULY | 12Months Movie
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遊園地が印象的な映画 | JULY | 12Months Movie

毎月、その月に合わせたモチーフが印象的な映画を、映画好きのイラストレーター3人が12ヶ月間に渡ってご紹介する「12Months Movie」

夏の始まりの7月は遊園地が印象的な映画をご紹介します。今年の夏は、遊びに出かけていいのか悩ましいですが、映画の中ではどこへ行くのも自由自在!見ているだけでワクワクする遊園地を楽しみましょう。

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アップタウン・ガールズ (2003) 

監督 / ボアズ・イェーキン

yuki : モリーは、父が有名なロックミュージシャンだったが、子供の頃に事故で両親ともに亡くなってしまう。遺産のニューヨークの高級住宅街のマンションで、印税で生きてきたモリーは、自由奔放・部屋は荒れ放題・仕事をしたこともない、 まるで「子供」のような大人に成長してしまった。ある日、マンションの電気を止められたモリーは、お金管理をしていた会計士に全財産を持ち逃げされてしまったことにようやく気づく。一文無しのモリーがしかたなく紹介してもらった仕事は、クールで大人びた少女レイのベビーシッターだった。
衝突しつつも打ち解け始める2人。 モリーは「遊園地」に行こうとレイを誘う。今までずっと大人ぶっていたレイでも、誰でも子供でいられる場所「遊園地」を前に、ワクワクした気持ちを隠せずにいたのだが・・・

紹介しておいてネガティブなことをいうのもあれですが、中途半端に恋愛要素を入れなければ名作になっていたはずなのに〜っ!という思いのある映画です。ラブコメタッチで描かれている可愛らしい映画ですが、意外と2人の人生は明るいものではなく、モリーの止まってしまった時の中で、ぐるぐる回るコーヒーカップが、ずっと同じところを回り続けているのがすごく切なくて、レイもまた子供らしくできない事情を抱えている。そんな2人が、お互いの長所と欠点を補い合って悩みを共有し合う姿がすごく胸に残りました。
レイの初めての遊園地。隠しきれてないウキウキを表すかのような頭に乗せたサングラスが、一変、表情を隠すものになってしまうシーンのダコタちゃんの演技が最高です!

Eika : 「レイにとっては荒療治」、まさにそうね。子役時代のダコタの巧さはもちろん、公開当時の2000年初頭、ブリタニー・マーフィーがすごく輝いていた女優さんのひとりだったのをよく覚えてる。懐かしい気持ちで予告を見返していたら、Complicatedが流れていた。主題歌だったっけ!?(その後調べてもらい、予告のみに使われていて、本編ではその気配もなかったということが判明…)
丸ゐまん丸 :「ずっと大人」ことダコタ・ファニングのまあ美しいこと!天才女優と、残念ながら亡くなられたブリタニー・マーフィーの二人がニューヨークを歩いているだけでも、グッとくる一作でした。ダコタが妹エル・ファニングと共に吹き替えをした「トトロ」英語版もおすすめです。


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アドベンチャーランドへようこそ (2009) 

監督 / グレッグ・モットーラ

Eika : 愛され早口俳優、ジェシー・アイゼンバーグが主演の青春コメディ。舞台は80年代のピッツバーグ。やっと始まる夏休みと、秋からの大学院進学に胸躍らせていた主人公のジェームズ。しかし家庭の事情により学費を少しでも工面しなくてはならくなり、しぶしぶ夏休みの間はアルバイトをすることに。
お隣さんの芝刈りくらいしか仕事経験の無いジェームズ、いくら探せどまともなバイト先が見つからない。やっとの思いで見つけたのがいい感じにさびれた地元の遊園地『アドベンチャーランド』での(インチキ)ゲームコーナーのスタッフ。やれやれ仕方ない、今年は我慢してお金を貯めるぞ、と夏を諦めきっていたジェームズに待ち受けていたのは青春にまつわる全てだった!

グレッグ・モットーラ監督自身が大学時代にちょうどこんな感じの遊園地でアルバイトをした経験があるそう。そのせいかバイト先の面々に妙な実在感があり、観たひと誰もが「こういう人、いるよな(思い出す)」というきもちになるかも。こんなしょーもないバイト先になんでいるんや!な、最高に可愛い女の子、エムを演じるクリステン・スチュアートはハマり役。サラサラロングヘアにGAMEGAMEGAMEとプリントされたTシャツ(ゲームコーナーのスタッフだから)がめちゃキュート。ライアン・レイノルズのしょーもない大人という役どころもいいし、こういうヘンテコな役のビル・ヘイダーもだいすき。理性とは別方向の行動しまくるティーンたちのビターでキュートな物語、夏度マックスです!

丸ゐまん丸 : アイゼンバーグをはじめ、のちのリブート版「チャーリーズ・エンジェル」のクリステン・スチュワート、「デッドプール」前のライアン・レイノルズなど、今をときめく俳優陣にも関わらず、恥ずかしながら未見でした。が、「スーパーバッド 童貞ウォーズ」のグレッグ・モトーラ監督なら面白いに違いない。
yuki : 前から観たいと思ってたんだけど、多分、サブスクで配信してなくて(TSUTAYAの配信サービスは見れるのかも。)、近所のTSUTAYAでも取り扱ってないので、ずっと観れずにいる映画(涙)。イラスト見たらさらに観たくてウズウズ・・・。日本公開してない映画がもっと身近に観れるサービスがあればいいのにっ!と改めて思いました。


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ホット・サマー・ナイツ (2018) 

監督 / イライジャ・バイナム

丸ゐまん丸 : 1991年、アメリカ東海岸。高校を卒業したばかりで、人見知りのダニエル・ミドルトン(ティモシー・シャラメ)は、夏休みを観光客で溢れかえるマサチューセッツ州ケープコッドの叔母の家で過ごすことにする。

ある日ダニエルは、マリファナ売人のハンター・ストロベリー(アレックス・ロー)と出会い、一緒にマリファナを売ることになる。危険な男として急成長したダニエルは、ハンターの妹で街一番の美女、マッケイラ(マイカ・モンロー)と恋仲になる。売人としても修羅場をくぐりぬけ、有頂天になるダニエルだが、忍び寄る災難と、巨大ハリケーンの存在に、まだ気づいてなかった。

俳優・テンポ・カラー・ロケーションなどなどがブリンブリンにキマった文字通り危険でホットな夏休み映画。本物の「ターミネーター2」や「ストリートファイター2」などが流れていく様は、90年代ティーン版「ワンハリ」のようで楽しい。
そんな浮かれた街の中、孤独で内気なダニエルが、メキメキと危険な男になっていく様をリアルに演じれるのは、ティモシー・シャラメ以外に考えられない。
5月にEikaちゃんが描いた『君の名前で僕を呼んで』(2017)の公開前にティモシー・シャラメの魅力を見出し、主演に抜擢した監督イライジャ・バイナムの采配がすみずみまで冴え渡っています。他の役者陣も完璧。

ジューシーすぎるシャラメの唇に注目の「衝撃ロリポップキャンディー共有」のあと、急速に惹かれあうダニエルとマッケイラの遊園地のシーンで全国の観客は悶絶したことでしょう。彼らを祝福するかのようなネオン。しかし、結末を知って見返すと異なる印象になる、とても映画的な演出で素晴らしい。これからの季節に観るにはピッタリの作品です。

余談ですが、VHSパッケージ型で中身がポストカードと本になってたパンフレットが最高。

Eika : この遊園地のシーンは思わず声をあげてしまいそうだった…(“I’m hooked”やば〜)マイカとティモシーはもちろん、アレックス・ロウの繊細マッチョ、ナイフのような危険っぷりがとても良かった。誰のことを思ってもすごく切なく虚しい夏の物語だったね…
yuki : 80s生まれとしては、80~90sカルチャーが「お洒落」という感じで表現されるのを見ると時代が変わったのね・・・と、ものすごく感慨深い映画だったなぁ。映画自体もジェットコースターのような疾走感があってよかった!

来月はプールがモチーフの映画をご紹介します!毎月12日に更新しますので、ぜひお楽しみに!



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