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卵を食べるとコレステロールが上がる?

子供の時からよく言われ、今だにそう信じている人は多いようです。
確かに鶏卵一個には約210mgのコレステロールが含まれています。

食品の摂取量の目安でよく参考にされる、
厚生労働省「日本人の食事摂取基準」2010年版では、

食品からのコレステロール摂取は
      成人男子 750mg以下
      成人女子 600mg以下
が望ましいとなっています。
他の食品にもコレステロールは含まれていますので、卵を食べ過ぎるとコレステロール過剰になってしまうと警戒するのももっともでした。
ところが2015年版以降はこの基準は撤廃されています。

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体内のコレステロールがどのように作られるかの研究が、この数十年で180度変換したと言っても良いのです。
テキサス大学のマイケル・ブラウン博士とジョーゼフ・ゴールドスタイン博士の二人が、コレステロールは食品の摂取からではなく体内で作られることを発見しました。これによって二人はノーベル賞を受賞しています。
正確には体内、主に肝臓で約80%のコレステロールが作られ、残り20%が食品摂取から形成されることが分かっています。

コレステロールが含まれる食品を摂ったからといって、血中コレステロールの上昇には結びつかないことになります。
実際卵を1日5~6個程度食べ続けてもコレステロール値はほとんど変化しないことが分かっています。
逆に卵黄に含まれるレシチンにはコレステロールを下げる働きがあります。
卵は良質のたんぱく質を初め、ビタミン、ミネラルなどほぼすべての栄養素が含まれる完全食といってもいい食品なのです。

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