ドストエフスキーから学ぶ賭博の視点
こんばんは、せり丸です。
今週はドストエフスキーの本を読んでいこうと思っています。
最初の作品がこちら
『賭博者』ドストエフスキー(著)
ドストエフスキーは何をした人?
ドストエフスキーは1821年、モスクワに生まれました。父親は医者、母親は商人の娘でしたが、子供は兄、ドストエフスキー、弟、妹3人と8人家族であったために裕福な家庭とは言えなかったようです。
ドストエフスキーは両親の死を経て工兵学校へ入学します。22歳で工兵学校を卒業し、少尉として製図局で働くようになった彼は、父親の残した領地からなる収入と製図局の給料を足した額、およそ5,000ルーブルほどを年収として得ていました。19世紀当時の1ルーブルは現在の日本円でおよそ1,000円。年収500万円といえばかなり裕福な暮らしができそうなものですが、ドストエフスキーの生活が困窮していた理由は、彼の持つ浪費癖にありました。 引用https://pdmagazine.jp/trend/binbo-dostoevsky/
ドストエフスキーは浪費家だったようです。ドストエフスキーが執筆する背景には『賭博癖、浪費癖』があり、金銭的に困っていた作家なのです。
ギャンブル・浪費の他にも、女グセが悪かったと言われています。
出版社から地獄のような条件で本を書かさせられる
ドストエフスキーは、出版社からもお金を借りていたようで、本を出版する際の契約として
”金を貸すかわりに期限までに新作の長編小説を書かなければ違約金を支払うほか、ドストエフスキーの持つ著作権を永久的に譲渡する”
ひどい条件だが飲むしかなかった彼はどんどん生活が困窮して行ったそうです。
そんな中で生まれた名作は『罪と罰』
この作品で彼は評価を高めて行ったようです。
賭博者、おばあちゃんが荒れ狂って主人公も荒れ狂っていた
概要
ドイツのある観光地に滞在する将軍家の家庭教師をしながら、ルーレットの魅力にとりつかれ身を滅ぼしてゆく青年を通して、ロシア人に特有な病的性格を浮彫りにする。ドストエフスキーは、本書に描かれたのとほぼ同一の体験をしており、己れ自身の体験に裏打ちされた叙述は、人間の深層心理を鋭く照射し、ドストエフスキーの全著作の中でも特異な位置を占める作品である。
途中に出てくるパワフルなおばあちゃんが目玉キャラです。まるでジブリに出てくるようなおばちゃんどもを彷彿させるような行動が魅力的です。
ギャンブルにハマる人の心理・行動
作中では、ギャンブルにハマって、抜け出せなくなった人が何人か描かれていました。
彼らは(彼女ら)は初めにビギナーズラックを体験してしまい、短時間で大金を得るという快感に目覚めてしまいます。
本来、ギャンブルで勝ち残ろうと思ったら、チャンスの時に多く賭けて、ツイていないときは村を小さくするというのがセオリーである。
しかし、ギャンブルに侵された人になるとまともな判断ができなくなり、次こそは自分に都合がいい結果が出るに違いない!という浅はかな勝算でオールインしてしまい、全財産を失って行くのでした。
勝つためには戦略とやめどきが重要
ギャンブルに侵される人は、勝った時の快感が忘れられません。
なので、勝っても勝っても区切りなく勝負を続けます。
いくらなんでもずっと勝ち続けるなんて無理なはずなのに、現実を見ようとせずに破滅して行く人生なのでした。
次勝てばいい、倍プッシュ!
という考えは身を滅ぼすかもしれないです。
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