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感情と対話する

先日、DMでこんな質問をいただきました。

今日はそれにお答えする形でnoteを更新しようと思います。

ゆかこさんは、自分が調子が悪かったり、いろんなことが重なって大変な時、周りの人の幸せを妬むことってありますか?
自分の大切な人の幸せを、恨むことはありますか?
あたしは今、まさにその状態なんです。
そんな自分が許せなくて、醜く思えて仕方ありません。

ご質問いただいた方だけじゃなく、世の中のみんなが一度はこんな気持ちになったことがあるんじゃないかなと思います。

勝手に誰かと比べてしまったり、そんな自分がいやになってしまったり。。

でも、まず考えてみてほしいな~と思ったのは
調子が悪い時に誰かにやさしくするって結構難易度が高いことだよっていうこと。


例えば事故にあって骨折とかしちゃって
”めっちゃ痛いまじやばい”みたいなときに
人の心配をするとか、仕事のことを考えたりとか、なんでもいいんですが他の事柄に意識を向けられる余裕ってないですよね。
これは極端な例だけど、心だって調子が悪い時は同じように痛くてしんどいはずで。ほかのことが考えられるほど余裕がない時って全然あると思うんです。

体の不調は血が出てたり、熱が出てたり、腫れてたり……目に見えてわかりやすいからみんなちゃんとコントロールができるんだと思うけど、心の不調は目には見えないし、原因がわからないことが多い。

もしかしたら骨折してるとか大量出血とか高熱でフラフラとか…体に置き換えたらそのくらいヘトヘトかもしれないのに自分ではなかなか気が付くことができません。

なのにもかかわらず、人って根本が頑張り屋さんで優しいから、そういうときでも”誰かを気遣うべき”って思っちゃうんですよね。

でも自分の心に余裕がない時は、どうしたって無理なときは無理です。だからそのことを責めなくてもいい。

まずは自分に優しくしてあげてもいいのかなっておもいます。


あともうひとつは
妬む、恨むという感情がどうしてでてきたのか?に目を向けてみること。
いただいた内容だけでは判断できませんでしたが、
もしかして”大切な人の幸せを喜んであげられていない”=妬み・恨みになっていると思いこんでしまっているパターンも考えられるかもしれません。

もちろん、大切な人の成功や幸せは一緒に喜んで上げられたらベストだけど、でもそれは”喜ぶべきもの”と決まってるわけじゃありません。必ずしなければいけない法律でもない。

自分の中の固定概念で”人の幸せは喜ぶべきもの”という風にがんじがらめになってしまっていると
それができない自分=醜い人 みたいになって苦しくなってしまうこともあります。

でもね、さっき書いたように、キャパオーバーな時にそういう気持ちになれないのは仕方ないし、それは誰にでもあることです。

大切な人の幸せを恨む、妬んでしまう…
そういう状況だと、どうしてもその相手と自分を比べて物事を考えがちです。

あの子はできてるのに私はなぜ?とか
どうしてあの子ばっかり?とか。

でもそれを考えてても答えって出てこないんですよね。
だって、人と自分は違うから。

どうやって比べても、どうにかして近づこうと思っても結局自分は自分でだれかになることはできないです。

だから、相手の幸せが必ずしも自分の幸せとも限らないし、
嫉妬したり憎んだりしている今があっても、
対相手への気持ちではなくて、自分自身の求めているもの、どうしてそういう感情が出てきたのかととことん向き合って
そのどろっとした感情の出所を探ってみると、自分の気持ちが整理されてきっとすごくすっきりすると思います。

嫉妬や妬みの原因は、単純に悔しさもあるかもしれないですが
冷静になって考えてみたら悲しかったとかさみしかったとかいろんな理由があるかもしれません。その感情がどうしてでてきたのか、自分の心を落ち着けて向き合ってみると、自然とその物事を俯瞰して見えるようになると思います。

これは別に今回のことじゃなくてもいつでも使っている考え方なのですが。。。

例えば…

誰かと喧嘩した!むかつく

それはなんで?と考えてみる。

あんな言い方しなくてもいいのにと思ってむかついた

あんな言い方って?

馬鹿にされたような言い方

馬鹿にされたような言い方をされて何が嫌だった?

”何にもできない人”というようなレッテルを貼られた気がして傷ついた

簡単に言うとこんな感じみたいな。。
(コーチングの勉強をしているのでそこがもとになっています)


むかつくっていうたった一つの言葉もちょっと掘り下げてみると、その原因が見えてきますよね。上の例で言うと、むかつく!から始まってたのに、結局何が一番嫌だったかというと”傷つけられた”と感じていたという気づきがあることがわかります。

”むかつく”と”傷ついた”ではかなり違う印象を持ちますが、掘り下げてみないとココって見えてこないんですよね。
(ちなみにこの例でいうと、”何もできない人というレッテルを貼られたみたいで”というのはそう感じただけで言われたことではなかったりするので、こういうのも向き合っていくと”あ、、自分の誤解だったな…”とか整理できたりもします)

感情を感情のまま受け取ると、一生懸命むかついたことと向き合おうとするけど、でも本質がそこじゃないからいつまでもクリアにならない。そうなると結局解決はせず、同じような問題に絶対にまたぶつかってしまうので
感情と対話する、というのが大事だと思っています。

まず、無理して心に抗う必要もないとは思うけど、そのうえでそういう自分を変えてみたい、と思ったらまずはその感情と向き合ってみるのが私がおすすめしたい方法かな。


たくさん悩んだり考えたりつらいこともあるのが人生だけど、ちょっと考え方や視点がかわると楽になることもあると思うので、誰かのためにこのnoteが役立ったらいいなと思って書きました。


質問・お悩みがある方はこちらから。ランダムでお答えさせていただきます。

今週もがんばろう~!



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