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2023ドラフト展望 ~今年の補強ポイント~

お久しぶりです。
シーズン中は一切更新出来ませんでしたが、今年もドラフト関係については更新していきます。まずは補強ポイントの確認から。

・先発投手
小笠原は奮闘していますが、大野雄大が故障で長期離脱。途中加入のメヒアは好投が続きましたが、故障離脱しました。
ただその後に続く投手がなかなか現れず、調子が上がらない涌井を8月まで起用したり、不調の柳、高橋宏を2軍に落とせない状態が続いています。
それ以外だと、福谷が3勝と最低限の仕事はしていますが、来季あてになるかといわれると怪しいと言わざるを得ません。
2軍はさらに悲惨で1軍起用出来そうなのが鈴木、仲地、根尾くらいで他は防御率が4点台を超すようなメンツばかりで、正直起用のめどが立たない状態です。昨季は先発要員だった岡野、勝野、上田を中継ぎに回した事も人数不足の要因になってしまいました。
現有戦力があてにできない以上、今季活躍した選手の不調、故障に備えて大学生、社会人から指名が欲しいポジションです。それも1名ではなく出来れば2名は確保したい所です。

・救援投手
開幕前にロドリゲスが亡命し、構想が崩れた状態でスタートした救援陣ですが、抑えのマルティネスが未だ失点0、8回に回った清水も安定感を見せています。また勝野も救援起用がバッチリはまり、勝ちパターンに定着しました。藤嶋は今季も安定していて、松山が1年目ながら好投を見せていて来季の勝ちパターン定着に期待が持てます。
課題だった左の救援陣では岡田の大怪我、砂田の不調がありましたが、トレードで獲得した斎藤が大活躍。福も故障したものの病気明けと考えれば十分な投球を披露しました。一時期の人数不足を考えると頭数は増えた印象を持っています。
ベテランの谷元、祖父江、田島の勤続疲労が痛い所ですが、全体的に見れば、大きく破綻する事なく今季を乗り切れそうなのは本当に選手が努力した結果だと思います。
こう見ると懸念が少なそうな救援陣ですが、先発投手同様2軍からの突き上げが全くなかったのが問題で、期待が持てそうなのが福島のみ。新加入のフェリスが使える目処が立てば、多少運用に余裕は出来ますが、他のメンバーは論外と言わざるを得ません。
ここも大学生、社会人から確保していき、予算が許せば出来るだけ大量指名し、頭数を増やしてほしいのが本音です。

・捕手
正捕手木下、2番手加藤で始まった捕手陣。6月に木下が故障離脱した際にはどうなる事かと思いましたが、トレードで獲得した宇佐見が大活躍。石橋も2番手に定着し、捕手の戦力層は一気に厚くなりました。2軍も味谷、山浅の育成に取り組んでいます。合計人数は7名と運用上は多少余裕がありますが、出場機会の少ない大野奨太との来季契約が難しい事を考慮すると頭数の確保が必要となります。条件としては早めに実戦投入出来る大学生か社会人がマッチするでしょう。ただ戦力層は厚くなってるので、上位で指名するよりは4位以降での指名が適切かなと。もし思った通りの選手が残っていない場合は他球団の戦力外やトレードでの獲得に舵を切るといった柔軟な対応が今年の捕手戦略には求められると思います。

・内野手
一、三塁はビシエドと周平が開幕から不振を極めた影響で、本来はゆっくり調整させるはずだった石川昂弥を4月に早期昇格。ここまで我慢強く起用を続けています。膝の手術後の影響は感じますが、すでに二桁本塁打を記録しており、来季飛躍の予感は漂わせますが、やはりもう1人ホームランを打てるスラッガーが欲しい所
二遊間は福永、村松、龍空を中心に抜擢しました。福永は合格点を挙げられますが、村松、龍空はまだまだ力不足を感じさせます。阿部、京田、三ツ俣を放出した影響もありますが、田中の怪我にカリステ、石垣の不振も加わり、決して成績が良いとは言えない溝脇を2軍に落とせない状況となっています。来季は田中が復帰する為、起用の幅は広がりますが、まだまだ人数不足。特にショートを守れる大学生、社会人選手の指名が適当かと思います。

・外野手
アキーノ、岡林、大島の布陣で開幕はスタートしましたが、アキーノが適応出来ず、5月から2軍生活。岡林は2年連続で好成績を残しましたが、大島はコンスタントに安打を量産しましたが、流石に衰えが隠せない状況。
ただ現役ドラフトで獲得した細川が大きく飛躍し、外野の一角を掴み取りました。ブライトも粗削りながら成績を残していますし、トレードで獲得した川越も悪くない成績を残しています。鵜飼が苦しんでいるのが残念ですが、2年前と比較すると外野の厚みは増しました。
基本的に今年のドラフトで外野手を指名する必要性はなく、左のスラッガータイプがいれば指名に動いてもいいかもしれないくらいで考えておいた方が無難でしょう。

・総括
補強ポイントを纏めると、①大社の先発投手②大社の救援投手③大社の捕手④左のスラッガー⑤大社のショートの5点が上がりました。
補強の優先順位を付けるとすれば、①④②⑤③の順番でしょうか。正直①と④はほぼ同列順位だと思うので、ここは当日までの状況次第で変化すると思います。ただ一つ言える事は上記5点を全てドラフトで埋めようとするならば、昨年の指名人数を超える人数を指名しなければ不可能と私は考えています。
個人的には投手は先発中継ぎ問わず取れるだけ指名する、スラッガーはこれと決めた選手がいるなら上位指名を使ってほしい、二遊間は中位以降で確保、捕手に関しては育成での確保もありだと考えています。
2020年は高卒投手乱獲、2021年は外野手乱獲と極端な指名が続き、チームの編成が歪になった所を2022年の指名で多少是正は進みました。ただ相も変わらず投手と二遊間は人数不足で問題は解決していません。立浪政権も来季で3年目。いよいよ結果が求められる時期にきていますので、今年のドラフトでは課題を解決してほしいのが本音です。

次回から今年のドラフト候補の展望について書いていきます。