2023ドラフト直前〜投手入札〜

いよいよドラフト会議前日を迎えました。
佐々木の米国留学もあり、様相が変わってきた今年のドラフト。今回はドラフト展望のまとめを書いた日から今日に至るまでの情報を考慮に入れた上で、中日に取ってほしいドラフト戦略について書いていきたいと思います。

まずは入札1位。
12日のスカウト会議では1位候補を14名に絞ったという記事が記載されました。

メンバーを予想すると高校生では前田(大阪桐蔭)、横山(上田西)、真鍋(広陵)。大学生投手では常廣(青山学院大)、細野(東洋大)、西舘(中央大)、武内(國學院大)、下村(青山学院大)、草加(亜大)の東都6人衆に加え、古謝(桐蔭横浜大)、岩井(名城大)、上田(大商大)の地方組。大学生野手の上田(明大)、社会人野手の度会(ENEOS)あたりが入っているのかなぁと。
これだけ大学生投手が豊富である以上、1回目の入札を外しても間違いなく投手は残っています。それを考えると一番評価をしている選手に特攻する事がベストではないでしょうか。ここまでの報道を見ると1回目の入札は常廣か西館勇陽か武内のいずれかが予想されているとの事。3名とも明確な力の差はないので、入札自体に異論はありません。あとは交渉権が獲得出来るよう祈るしかないでしょう。

次にハズレ1位。残っている大学生投手を指名するのも手ですが、先程挙げた候補の中に野手が入っている以上、野手指名もあり得ます。
ハズレで野手を指名する可能性がある球団が西武、楽天、オリックス、横浜の4球団。これらの球団がハズレ指名に回った場合は中日の2位なら良い投手が残っていると考えて1位野手、2位投手の選択肢を取る事もあり得そうですね。

2位指名は先ほど挙げた14名から残った選手を指名する事になりそうです。
1位が野手指名の場合、2位は投手が濃厚になると思いますが、難しくなるのが1位に投手を指名したケース。先ほど挙げた野手のメンツが残っている場合に果たして誰を指名するのか。立浪監督が内野手、特にショートを指名したい意向であるならば横山しか候補はいません。大きいあたりも打てそうで、左の強打者不在の中日にとって補強ポイントには合致しています。大柄な体格であるゆえ、ショートがそのまま守れるかはわかりませんが、打撃が良いならコンバートを考えればいいだけの事。個人的にも先程の野手4名の中なら横山が一番良いと思うので、指名出来た時は素直に喜びたいですね。

最後に3位以下。
今年は支配下6名、育成4名程度の指名を考えているとの事。
まとめの記事と書く事はあまり変わりませんが、もし1位が野手の場合は投手中心の指名をお願いしたいという事、また横山が確保出来なかった場合に慌てて二遊間の選手の指名順位を繰り上げるような事は控えて欲しいのが希望です。捕手も同様で、思ったような選手がいない場合はドラフト指名は諦めて別の手段に切り替えるといった柔軟性は常に持っていて欲しいですね。
特に3位は最後の指名順になる以上、3位指名の選手が今年のドラフトの現時点での成否を決める事は間違いありません。まぁ流石にその事は理解した上で臨んでいるはずです。他球団の運も必要になりますしここは天命を待つしかありません。

色々書いてきましたが、ドラフトまであと2日となりました。今年は大学生投手大豊作という事もあり、中日のニーズには合致している年です。明日のスカウト会議で公言が出る可能性もありますが、誰を指名する事になっても歓迎する事は変わりません。
次回はドラフト会議後に指名選手の概況について書いていきます。