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「日本一面白いゲストハウスをつくる」夢を叶えるために彼は今日も旅をする

こんにちは、トラベルライターのはるごろうです!

皆さんは、「旅の良さ」とはなんだと思いますか?綺麗な景色、ご当地グルメ、旅先での出会いなど。「でも、実際どうなんだろう?」とも思う方もいらっしゃるかと思います。

そこで、リアルな旅の話を聞くために、実際に旅をしている人にインタビューを行いました!

インタビュー相手は、ワゴンRで日本一周中の「うえちゃん」。現在は、勤めていた会社を辞めて、SNSで発信を行いながら日本一周中とのこと。

写真提供:うえちゃん|愛車のワゴンR

日本一周後は、「日本一面白いゲストハウスをつくる」ことを目標にしています。彼はなぜ旅をしながらも目標を追い続けるのか、うえちゃんの行動の原点を紐解いていきましょう。

旅を通して知った新しい生き方「ノマドワーカー」という選択

ー簡単な自己紹介をお願いします。

岡山生まれ、岡山育ちの27歳です。大学卒業後は、放射線技師として2年間働いて、その後社会人3年目のタイミングで、地元の人材会社に転職しました。そして、ちょうど転職をした社会人3年目のタイミングで日本一周を決意しました。

写真提供:うえちゃん|会社員時代

ー転職をして、すぐに旅を決意されたんですね!日本一周をしようと思ったきっかけを教えてください。

友達が仕事を辞めて日本一周するって言ったことがきっかけでした。「仕事辞めて、ちょっくら旅でてくるわ!一緒に行くか?」と誘われて。正直、「旅がしたい!」気持ちよりも、当時の仕事から逃げ出すための手段として、友達の考えにのって旅に出ようとしてたところはありますね。

でも結局、キャリアを築きたい気持ちが大きくて、会社に踏みとどまりました。そこから「日本一周行きたいな」ってしこりがずっと心の中にありましたね。ちなみに、友達は無事に日本一周を達成しました。

ー旅がしたいという気持ちは元々強くなかった印象ですが、日本一周に行きたい気持ちが大きく残った理由はなんだったのでしょうか?

「旅がしたい」というより、パソコン一つで海外を飛び回るノマドワーカーの生き方に憧れていました。ミニマリストな性格もあったからか、物をあまり持たずに移動できる生活っていいな、と考えていたんですよね。ノマドワーカーで憧れていた人で言うと、四角大輔さんや本田直之さんとか。その人たちに憧れて、今の生活を始めました。

ー旅がしたいというよりは、ノマドワーカーの生き方をしたくて日本一周を始められたんですね!ちなみに、学生時代は旅に触れる機会はありましたか?また、社会人になってから旅に対する考え方への変化はありましたか?

学生時代は、ヒッチハイクや友達と九州一周車中泊旅なんかをしていましたね。当時していた旅がすごく楽しくて、その経験から旅に興味を持ち始めました。

写真提供:うえちゃん|ヒッチハイク中

社会人になってからも、引き続き旅は好きで、離島を回るようになりましたね。その中で離島のような島で仕事ができたらいいな、と考えるようになりました。どうやったらその生き方ができるんだろうと考えたときに、ノマドワーカーの生き方に出会いました。

そして当時、友達から日本一周に誘われて行きたい気持ちもあったけど、ノマドワーカーになりたい気持ちが強くて引き続き仕事を頑張ろうと思いました。

ーノマドワーカーの生き方に憧れを強く持たれていたんですね。その生き方に近づくためにまずは何から始められたんですか?

ブログやfx、YouTubeの発信などとにかく色々なことに手を出しました。何かひとつのことで1番になろうとその時は考えていましたね。その後、美容系の発信でTikTokを始めて伸び始めて、そのスキルを活かせないかなと思ってSNSの運用代行の勉強を始めましたね。

ー色々なことに挑戦されてきたんですね!現在はどんなお仕事をされているんですか?

SNSを伸ばしたい人に向けたコンサル系のお仕事と、SNS運用代行のディレクターをしています。不安定ですが、2つの仕事がいまの収入源になっています。

ワゴンRで日本一周中「人との出会い」を大切に

2024年の2月から日本一周を始めた「うえちゃん」。岡山を出発して四国、九州と回って現在はそのまま北上し、東北を目指して移動中。

ー日本一周をしていて、旅に出て良かったなと感じたことは何かありましたか?

旅をしていないと出会えない人に出会うことができたことが1番大きいです。自分でビジネスをしている人や、何か新しいことに挑戦しようとしている人たちに会う機会が増えたことがとにかく嬉しかったですね。会社員の時は休みの日や会社が終わってからの限られた時間でしか、人に会うことができなかったので…。

旅先で会う人たちの話を聞いて、違う価値観に出会ったり出会った人のことを深堀するのが楽しいですね。景色やグルメももちろん魅力的ですけど。(笑)

写真提供:うえちゃん|壱岐島の左京鼻

ー人との出会いを大切にされているんですね。今まで旅をしてきた中で、1番印象に残っている方は誰かいらっしゃいますか?

印象に残っている人は、2人います。1人目が湯河原で出会ったゲストハウスでオーナーをされている方です。元々、放射線技師をされていていた方で今はオーナーと人材系のお仕事もされていて、自分と境遇が似ているところに惹かれました。その方のお話がとにかく面白くて、底知れない感じがあって「もっと色々な話を聞きたい!」と思える人でした。

2人目は山口で出会った人で、いま自分が楽しいこの状況を続けるためにはどうしたらいいんだろうと常に考えている人でした。その人は、就職をせずに、自分がやりたいことをするために突き進んでいますね。話を聞いていると、「その選択するんや、おもろい!」となるお話ばかりでした。

例えば、その方はよく福岡と鹿児島間を移動されるんですけど、その時の移動手段を合理的ではなくどの方法で行ったら楽しいのか、楽しさで考えるんです。その基準は、その道でどれだけの人に出会えるか、どれだけの刺激をもらえるかといったところですね。結果、移動手段をバイクにして人との関わりを増やす選択をしたみたいですが、その人の考え方や価値観、選択の基準が面白いなと思いましたね。

ーとても素敵な出会いですね。旅をする目的はやはり人との出会いですか?

そうですね、自分がより良い人生を送るために前進させてくれる人に出会うことも目的の一つです。あとは、自分のお気に入りの場所、いわゆるまた訪れたい場所を増やしたいですね。

写真提供:うえちゃん|お気に入りの場所・韓国岳
写真提供:うえちゃん|お気に入りの場所・大浪池

ー魅力的な人と場所との出会いを求めているんですね。うえちゃんにとって旅の魅力はなんですか?

自分の可能性を広げてくれるところが魅力ですね。旅をしていると本当に考えることが多くて、このあとどこに行こう、お金をどうやって稼ごうとか。常に自分の思考が鍛えられている感じがします。自分の限界を知ることもできるので、そういった意味で自分の可能性を広げてくれるところが旅の魅力だなと感じてます。

「日本一面白いゲストハウスをつくる」熱い想いの背景とは

日本一周をしながら、最終的にはゲストハウスを作りたいという夢を持つ「うえちゃん」。そのために車中泊をする反面、さまざまなゲストハウスに出向いて多くの人にお話を聞いています。

ー日本一面白いゲストハウスを作ることを目標にされていますが、うえちゃんが考える面白いゲストハウスの定義はなんですか?

すごく言語化が難しいですね(笑)ゲストハウスに訪れてきた人の人生が変わるようなきっかけを与えられることが、面白いゲストハウスの定義だと考えています。

人生は、1本の長いレールが敷かれているんですよ。そのレールの上で、このままでいいのかな、嫌だなと悩んでいる人がいますよね。僕のゲストハウスに来ると、真っ直ぐなレールが斜めに1度傾くんです。その1度傾いた角度がずっと続けば、先の未来が大きく変わっていくわけで。訪れてくれた人のレールが1度でも変わったらいいな、そんな場所にしたいなと考えています。

ー1度の傾きが訪れた人にとって大きな1歩になりそうですね。ちなみに、その真っ直ぐなレールを傾ける方法は何か考えているんですか?

ゲストと密にコミュニケーションを取れるような空間を作りたいなと考えています。元々、キャリアアドバイザーをしていたこともあって、「どうやったらこの人の目標は叶うんだろう」とロードマップを作るのがすごく好きで。ゲストハウスに来て悩んでいる人がいるんだったら、その悩みを少しずつ紐解いていって深いコミュニケーションを取れたらなと考えています。

ー言い換えると、訪れてくれた人にとってのサードプレイスになるようにというイメージですか?

そうですね、ただ空間をどのように作るのかはまだ決まっていなくて。落ち着いた空間もいいし、交流をたくさんしてみんなでワイワイするような空間もいいし。欲を言えば、どちらの空間も欲しいですね。(笑)

写真提供:うえちゃん|お気に入りは鹿児島のイルカゲストハウス

ー落ち着いた空間も、賑やかな空間もどちらも楽しそうですよね!ちなみに日本一周が終わった後も旅は続けるんですか?それとも、ゲストハウスに注力されるんですか?

ゲストハウスをつくったあと、店舗数を増やして、海外にも拡大して、新しい事業を始めたいなとも考えていますし、拠点をつくった後に旅を再開することどちらも考えています。正直まだ決まっていないです(笑)

ーどちらを選択しても楽しそうですね!最後にこれから旅に行く人に向けてメッセージをお願いします!

旅をするときは、まずは旅人のロールモデルを探すところからはじめてみてください。自分に合う旅の形は必ずあるはずなので、理想の形を見つけて自分らしい旅を楽しんでくださいね!

編集後記

日本一周をひとつの手段として、自身の「日本一面白いゲストハウスをつくる」夢を追い続けるうえちゃん。彼が、今後どのような生き方を選択していくのかこれからが楽しみですね!

うえちゃんのInstagramを載せているので、旅の様子をぜひ覗いてみてくださいね!

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